- 1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/09(火) 01:29:30 ID:zR6Bh6Xm]
- リレー小説の要領で紀行文、旅日記を書く。
もちろん連投はしない。 荒らしは明白な場合のみスルーしてその前から。 誰も行く先の分からない、そんな旅に主人公を連れて行きましょう。 では、出発です。 --------------------------------------------------- 9月9日。急に旅に出たくなった。でも、特に目的地があるわけではない。 とりあえず、東京駅に来てみた。窓口できっぷを買うことにする。 係員がにこやかに話しかけてきた。 「どちらに行かれますか?」
- 2 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/09(火) 01:37:34 ID:TqOdVpwZ]
- 「火星に……」
「それでしたら空路の方がよろしいですね、こちらへどうぞ」 ついていくとよくわからない場所に出た。 「こ…ここは?」 「われらGGGの基地です」 大きなシャトルがある。 「さあお乗りください。あ、その前にあちらで受付を」 受付を済ませて乗り込んだ。窓際席ゲット。 「この便は、南鳥島、ボンベイ、火星を経由して冥王星へ向かいます。 どうぞ、おくつろぎくださいませ」 途中経由地がよくわからん。 「間もなく、離陸いたします」
- 3 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/09(火) 02:07:43 ID:ktzgumK4]
- そのシャトルは不思議なことに海面スレスレを飛んでいった。
「ごらんください、赤足イルカの群れでございます」 窓のすぐそばをイルカが跳ねている様子はとても幻想的であった。 シャトルの中は全く揺れず、とても静かで、私はすぐに眠気を覚えた。 私の目が覚めたのは9月11日のことである。
- 4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/09(火) 13:12:02 ID:Wmt2nLR5]
- 目が覚める直前、私は夢を見ていた。
夢の中でも私はシャトルの中で眠っていた。 眠っているのに周りが見えていた。夢ではよくあることだ。 夢の中の私の周りは、黒かった。 小さな黒いものがたくさんあるようなのだが、ひとつひとつのかたちはよくわからない。 ただその黒いものは動いているようで、小さくカサカサという音がしていた。
- 5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2008/09/10(水) 20:42:17 ID:VTh0hpgk]
- 辺りを見回した
なぜかまだ東京にいた
- 6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/11(木) 11:14:42 ID:B2cWS0w5]
- 全ては夢だった。そして夢の終わりに見たものだけが……小さい黒いものが、
部屋を埋め尽くしている。「ひゃあ」 私は手元の雑誌を丸めると、狂ったように踊り始めた。そう、Gの舞。 私がGを倒すために開発した必殺技である。私はこの技で数々のGを屠ってきたのだ。 いつも通り、Gの舞で追いかけっこを楽しんでいると―――呼び鈴が鳴った。
- 7 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/12(金) 01:43:01 ID:zBHBI7tX]
- ドアを開けると、そこには二十歳くらいの女性がいた。
寝癖がないか確かめておくんだった。 「今すぐ旅支度をしてください。」 そう言って一枚の切符を手渡してきた。 訳が分からないまま、切符に書いてある行き先を見る。
- 8 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2008/09/12(金) 02:09:44 ID:v18Y8EUl]
- 『東京→福井』
福井…? 北陸か、火星よりは近いな。 二時間後。私達二人は東京駅の新幹線ホームにいた。 「お弁当を買ってくるから、席を取っといてくださいね」 訊きたいことはいろいろあるが、福井に着くまでには時間もある。 あとでちゃんと話してもらおう。
- 9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/09/12(金) 19:59:35 ID:F0m1c4cZ]
- 車内販売が来たので僕はビールと肴に福井名物の小鯛の笹漬けを買い込んだ。
彼女にも何か欲しいものはあるかと問いかけた。 「お腹ぺこぺこだからお弁当がいいな~、そうだ鱒の寿司がいい!」 それって富山駅じゃ…と思い悩みながらも車内販売のお姉さんに頼んでみる。 「はい、ございますよ。1300円になります。」
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