- 491 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/09/23(日) 10:50:47.83 ]
- >>490
つづき 斎藤 あなたの仕事に見られる典型的なポイントの一つですね。 しかし、私の見るところ、あなたは多くの仕事で、一つの徴候を聞いただけで問題の核心を捕らえ、次に何らかの一般的で大きな枠組みを提示していると思います。 それがあなたの仕事に関する私の全般的な印象です。 コンセビッチ そうですね。私はそういう段階では実例について調べたりはしません。 斎藤 どうやってそういう風に研究できるのですか? コンセビッチ いや、時には自分で一つか二つの実例を調べることもありますが… 斎藤 あなたは何か実例を思い描きながら、しかし一般的理論を構築するのですね。 コンセビッチ はい。一般的に言えば、実例は時に人を誤らせるものだということを知りました(笑)。 実例の性質はしばしば特殊に過ぎますから、ずっと具体的実例を研究していたのでは一般的な性質は見つけられません。 斎藤 グロタンディークも実例を考えずに非常に大きな枠組みを作ることの出来る人としてとても有名ですね。 実際、その枠組みは深く数学を捕らえたもので、無意味なものなどありません。 あなたも同じようなことをされていますね。問題の核心を捕らえた大きな枠組みを提示する点です。 実に驚くべき能力で、そういうことをするのは限られた数学者だけです。 そこで、再度伺いますが、あなたは一体どのようにしてそうするのですか? コンセビッチ よく分かりませんが、単に経験の問題で、何も特別なことはないのではないかと思います。 友人の一人と私は、冗談めかして自分たちを「一般論のスペシャリスト」と呼んだりします。 (引用おわり)
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