私の高木レクチャーの題名は Geometry As Seen By String Theory (弦理論から見た幾何学) としました。 紀元前300年ごろにアレキサンドリアのユークリッドによって編纂された『原論』の第1巻が「点とは部分を持たないものである」という定義から始まっていることからもわかるように、幾何学の基本単位は点です。 一般相対性理論と量子力学を統一する理論の候補である超弦理論は、1次元に拡がった弦を基本単位にしているので、幾何学に新しい見方を導入しつつあります。そこに焦点を置いた講演にしました。 このような数学者と物理学者の交流によって、統一理論が完成することを期待しています。