- 70 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/06/18(月) 17:12:39.15 ]
- 次の無限級数を考える
納n=1,∞]1/n^2=1/1^2+1/2^2+1/3^3+… …(1) これはπ^2/6に収束する(Maclaurin展開とか知らないと説明できないので省略) 一方次のような無限積を考える Π[p:素数]1/(1-p^(-2))=(1/(1-2^(-2)))*(1/(1-3^(-2)))*(1/(1-5^(-2)))*… …(2) |1/p^2|<1であるからこの級数は (1+2^(-2)+2^(-4)+…)*(1+3^(-2)+3^(-4)+…)*(1+5^(-2)+5^(-4)+…)*… …(3) と書ける (2)を具体的に展開して分母が小さい方から順に並べる 1/(2^0*3^0*5^0*…)+1/(2^(-2)*3^0*5^0*…)+1/(2^0*3^(-2)*5^0*…)+… 素因数分解の一意性よりこの無限和の分母にはすべての平方数が1度だけ現れるので (3)、つまり(2)と(1)は同じ式を表していることになる ゆえにΠ[p:素数]1/(1-p^(-2))=(1/(1-2^(-2)))*(1/(1-3^(-2)))*(1/(1-5^(-2)))*… =π^2/6 Π[p:素数]1/(1-p^(-2))=Π[p:素数]p^(-2)/(p^(-2)-1)とも書けるけど 普通は書かない(2は無限等比級数の和の公式の形) (1)式をもっと一般的に書いたものがゼータ関数とよばれる関数 ζ(s)=納n=1,∞]1/n^s=1/1^s+1/2^s+1/3^s+… 詳しいことは大学に行ってやれ
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