- 202 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/05/08(火) 06:40:08.44 ]
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論点1 ガロアが具体的な方程式のガロア群の計算について、どこまで知っていたか? 回答 ガロアの原論文(ガロア全集)を読め! 補足 ガロアは、彼のべき根による一般方程式の可解性の論文で、 1)一般m次の場合に対称群Smであること 2)(x^n-1 -1)/(x-1)=0 (1のn乗根)の場合に位数n-1の巡回群になること 3)素数n次の既約方程式の場合、位数n!/(n・(n-1))の線形群になること 4)ガロアは別の論文で、楕円曲線の等分問題について、具体的方程式のガロア群を計算する能力を示している(下記参照) 高木近世数学史談にはもう少し具体的に書いてある reuler.blog108.fc2.com/blog-entry-292.html 2008-04-26-Sat (ガウス32)アーベル方程式とガロアの第一論文 (抜粋) ガロアが言及しているもうひとつの応用例は、楕円関数論におけるアーベルの予想の証明である。 アーベルは論文「楕円関数研究」において、モジュラー方程式は一般に代数的には解けないであろうと予想しましたが、ガロアはこれを受けて次のように述べています。 《代数方程式論のさまざまな応用のうち、一部分は楕円関数の理論のモジュラー方程式に関係がある。モジュラー方程式を冪根を用いて解くのは不可能であることが証明されるであろう。》 楕円関数論と代数方程式論の関係は密接かつ不可分であり、しかもアーベルの予想の証明こそ、ガロアの理論の眼目なのでした。 ガロアの言葉にはガウス、ルジャンドル、アーベル、ヤコビなどの手になる浩瀚な楕円関数論の全史が凝縮されていて、印象は深遠です。 さながら数学の神秘の淵をのぞき見るような感慨があります。 論点2 ガロアを離れて一般理論として、ガロア群を具体的に計算するには 回答 Cox>>142読め!>>185
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