- 412 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/04/07(土) 18:51:45.17 ]
- >>411
つづき d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20070111/1168508641 2007-01-11 (木) はじめての圏論 第9歩:基本に戻って、圏論感覚を養うハナシとか ●圏もどきと構造付き圏 正統な(あるいは純粋な)圏の定義だけを採用しても、圏の例はものすごくたくさんあります。しかし、実際的応用を考えると、圏と似てるがわずかに違う“圏もどき”や、圏にさらに別な構造が乗った“構造付き圏”に慣れておくべきだと思います。 例えば、恒等射の存在が保証されない半圏(semicategory)は第6歩で出しています。結合演算が完全には定義できないプレ圏(precategory)とかもあります。 構造付きの圏で一番重要だと思うのは、結合以外の演算(+、×、これらを丸で囲んだ演算記号を使う)を1つ備えたモノイド圏(monoidal category)です。モノイド圏については、「指を使った足し算と interchange law」でわずかに触れています。 他に、アミダの圏は、モノイド圏にできます(アミダクジを“横に並べる”操作がもうひとつの演算です)。 圏を絵に描くとき、対象は点、射は線(矢印)にします。射の線は、対象である点と点のあいだを繋ぎます。では、線と線のあいだを繋ぐ面(あるいは膜)のようなものは考えないのでしょうか? 考えます! 点(0次元)、線(1次元)、面(2次元)、もっと高次元の構成素を考え、演算も導入します。そうすると、2-圏(2-category)、双圏(bicategory)、二重圏(double category)、一般のn-圏(n-category)などの高次圏(higher (dimensional) category)が出現します。 ●まとめ まとめておきましょう。以下は、僕の個人的な意見と方針ですが: ・重い圏の重要性は否定しないが、軽い圏から出発すべきである。 ・具体的な軽い事例を、たくさんいじるべきである。 ・具体的な事例とその操作で、圏論感覚を養うべきである。それは、掛け算九九の暗記や筆算の練習みたいなものである。 ・論理と圏論の関係に注目するのも良いことだ(やや趣味的意見)。 ・応用の都合により、半圏やプレ圏を使うことに躊躇する必要はない。 ・モノイド圏は重要だ。早めに触れるべし。 ・必要があれば(なんなら必要が無くても衒学<げんがく>的に:-))、高次圏も学べ、使え。
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