- 442 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/03/04(日) 11:41:11.77 ]
- >>440
補足 >5次の線形群(位数 5・4=20)は、(A5の部分群で)A4の部分群の”正六面体の面の中心を通る軸の回りに180度回す変換”の成す群(位数4)と・・ A4の部分群の”正六面体の面の中心を通る軸の回りに180度回す変換”の成す群(位数4)で シローの定理>>416により、位数2の部分群が含まれ、位数2の部分群との組み合わせで、位数10の部分群があることがわかる(これが図形の中でどう見えるかまだ自分には見えていないが) ここらの事情は、エム・ポストニコフの『ガロアの理論』(1964年4月25日,東京図書出版発行)に詳しいが (エム・ポストニコフで、検索してたら、下記が・・・ d.hatena.ne.jp/nankai/20110805 2011-08-05 ガロア理論 雑誌『現代思想』4月号が「ガロアの思考」を特集している.ガロア生誕200年を記念してのものである.そのなかで吉田輝義氏の「ガロア理論の基本定理」にいたく感動した. (抜粋) ガロア理論については思い出がある. エム・ポストニコフの『ガロアの理論』(1964年4月25日,東京図書出版発行)を高校3年生のときに買った. 大学に入ったらこの本を読もうと,それを励みに受験勉強した. ・・証明に感心した他はすらすら読める.・・ガロア対応の意義が書かれてはいるが,それを深くつかむことが出来ていなかった. そして思った.一体ガロアの理論とは何なんだ.何がそれまでの数学からの飛躍であり,何が新しいのだ.それがわからなかった.ガロア理論は理解出来た.しかし納得は出来なかった. 今回,吉田輝義氏の「ガロア理論の基本定理」を読んで,若いころの自分の思いを整理することが出来た.また論考の中の基本定理の証明にも,あのときこのようなことを自分でするべきだったという悔恨とともに,心を動かされた. 今から思えば,あのとき,19歳の夏にガロア理論を読んであのように思ったのなら,ガロア理論がどのような公理的前提のもとに示されるのかとか,5次方程式の根の公式の不存在の証明に何が用いられるのかとか,その根幹の定理は何かとか, 自分でガロア理論を再構成しなければならなかったのだ. それをしなかった,あるいはそのような問題意識は持ちえなかった.これらのことをいろいろ思い起こし考える機会となった若い吉田氏の論考に感謝する.) (つづく)
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