- 215 名前:132人目の素数さん [2012/01/08(日) 23:25:07.20 ]
- >>177
|- は本当は |-_X などの添え字が付く。 このXは推論規則と公理型の集まり。 A |-_X B と書いたとき、 AからXの推論規則と公理型を使ってBを証明できる、を意味する。 このとき、Aは論理式の集合、Bは論理式。 だから別にAの中身が公理でなければならないのではない。 通常の古典論理では、XにHKやLKが入る。 そしてペアノ算術などではXにPAが入る。 だから右側がPAの公理なら、 |-_PA ∀x¬(sx=0) と書いてよい。 しかし |-_PA ¬(0x=0) などは無条件に書けない。 (エルブランの定理が関与する。言語内に定数がない場合がある。) だから PA |-_PA φ とする必要がある。 ここで左側のPAはPAが定義されている言語上のすべての論理式になる。 もちろんモデルを持たせるには閉論理式である必要がある。 数学書では大抵 PA |- ∀x¬(sx=0) と書かれる。 これは |-_PA を略しているのだが、次のような事例の識別ができなくなる。 PA |-_HK φ ⇔ PA |=_HK φ は成り立つ。 PA |-_PA φ ⇔ PA |=_PA φ は成り立たない。 これは計算機や非古典論理や証明論では致命傷になり得る。
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