- 5 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2008/04/13(日) 18:16:30 ]
- [以下の説明は、「証明」ではなく、あくまでも説明である。]
実数列a(n)はlim[n→∞]a(n)=aを満たすとする。これは lim[n→∞]|a(n)−a|=0 と同値である。さて、不等式 |a(n)−a|≧1/2 について考える。実は、この不等式を満たすnは有限個しか存在しない。なぜなら、 もしそのようなnが無限に存在したとすると、そのようなnを小さい方から順番に m1,m2,m3,…とおけば、|a(mk)−a|≧1/2 がk=1,2,3,…に対して成り立つことになる。 するとlim[k→∞]|a(mk)−a|≧1/2となるが、lim[k→∞]mk=+∞だから lim[k→∞]|a(mk)−a|=0であり、これはlim[k→∞]|a(mk)−a|≧1/2に矛盾する。 以上より、|a(mk)−a|≧1/2を満たすnは有限個しかない。そこで、そのようなnの 最大値をMとおけば、n>Mならば|a(n)−a|<1/2が成り立つ。 この議論は、1/2という数に限ったことではなく、どんなε>0に対しても、 あるMが存在して、n>Mならば|a(n)−a|<ε が成り立つ。
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