- 852 名前:208 [2005/11/14(月) 15:34:56 ]
- 命題
A を可換環、M, N を A-加群とする。 p > 0 を整数として、f を M^p から N への交代的多重線形写像とする。 A-加群としての射 g:(Λ^p)M → N で f = gh となるものが一意に 存在する。 ここで h: M^p → N は、h(x_1, ... , x_p) = x_1Λ...Λx_p で定義 される交代的多重線形写像である。 証明 >>727 の記号を使う、 定義より、(Λ^p)M = T^p(M)/(I ∩ T^p(M)) であるから、 I ∩ T^p(M) は T^p(M) の部分加群として、x_1(x)...(x)x_p, x_i = x_(i+1) の形の元で生成される。 一方、テンソル積の普遍性より、A-加群としての射 φ:T^p(M) → N で f = φu となるものが一意に存在する。 ここで、u(x_1, ... , x_p) = x_1(x)...(x)x_p である。 よって、I ∩ T^p(M) ⊂ Ker(φ) となる。 よって、g(x_1Λ...Λx_p) = φ(x_1(x)...(x)x_p) と定義すればよい。g の一意性は明らか。 証明終
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