- 102 名前:現代数学の系譜 雑談 mailto:sage [2021/05/17(月) 07:23:57.61 ID:QZBefhAf.net]
- >>96
つづき 定理 9 (K. G¨odel, 1938) V = L (すべての集合は構成的である)を仮定すると,Δ12 集合で,非可測なものが存在する. 証明. V = L を仮定すると R 上の順序型が ω1 の整列順序で R2 の部分集合として見 たとき Δ12 集合となるものが存在する.フビニの定理により,もしこの集合が可測とする と,この集合も,この集合の R2 での補集合も測度 0 となるが,このことから R2 の測度 も 0 であることが帰結されてしまい,矛盾である.QED 一方,定理 3 の証明では実は ZF + DC + “すべての実数の集合はルベーク可測” の成 り立つモデルを構成する過程で,ZFC + “すべての射影的集合はルベーク可測” の成り立 つモデルが構成されていた,したがって, 定理 10 (R. Solovay, 1970) ZFC + IC が無矛盾なら,ZFC + “すべての射影的集合はル ベーク可測である” を満たすようなモデルを構成することができる. 上の結果での Solovay のモデルは連続体仮説も満たすものになっていたが,ここでの 証明に少し変更を加えると,同じ仮定から,ZFC + ¬CH + “すべての射影的集合はルベー ク可測である” のモデルを構成することもできる.言い換えると “すべての射影的集合は ルベーク可測である” という命題からは連続体の大きさは決定できない. 一方,到達不可能基数よりずっと大きな ? つまり,その存在の仮定がずっと大きな無 矛盾性の強さを持つような ? 巨大基数の存在を仮定すると,そのことから,すべての射 影的集合のルベーク可測性が帰結できる: 定理 11 (S. Shelah and H. Woodin, 1990) 超コンパクト基数が存在するなら,すべての射 影的集合はルベーク可測である. 上の結果での超コンパクト基数の存在は,後に,H. Woodin により,定理 6 でも現れた
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