- 320 名前:現代数学の系譜 雑談 [2021/01/02(土) 00:05:04.26 ID:k00K5jWz.net]
- >>300
つづき 定理 10.6 (第 3 同型定理) G を群,M, N を M ⊂ N を満たす G の正規部分群とする.このとき,剰余群 N/M は剰余群 G/M の 正規部分群であり, (G/M)/(N/M) → G/N, (gM) ・ N/M → gN は well-defined な群同型になる.特に,(G/M)/(N/M) ? G/N である.(M を “約分” できる.) 証明. 写像 Φ: G/M → G/N, gM → gN を考える.これが well-defined であることは以下のように確かめられる: g1M = g2M であるとき,g1N = g2N となることを示せばよい.g1M = g2M のとき,g1 M〜L g2 なので,ある m ∈ M が存在して,g1 = g2m とな る.いま M ⊂ N であるので,m は N の元でもあるから,このとき g1 N〜L g2 でもある.よって,g1N = g2N. いま,任意の g1, g2 ∈ G に対し,Φ(g1M ・ g2M) = Φ(g1g2M) = g1g2N = g1N ・ g2N = Φ(g1M) ・ Φ(g2M) となるので,Φ は準同型である.また, Im Φ = {Φ(gM) | g ∈ G} = {gN | g ∈ G} = G/N, Ker Φ = {gM ∈ G/M | gN = N} = {gM ∈ G/M | g ∈ N} = N/M. よって,第 10 回講義資料命題 9.3 (2) から N/M は G/M の正規部分群であり,準同型定理から, (G/M)/(N/M)〜-→ G/N, (gM) ・ N/M → gN は well-defined な群同型になる. つづく
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