通常の数学 与えられた X (カントールの場合には、 X = R) の部分集合を考えれば、宇宙は X の部分集合の集合の存在を要請する。 主要な関心が X であっても、 X よりもかなり大きな宇宙が必要とされることになる。 上記のアイデアに続いて、X の宇宙としての 上部構造 が要請される。 これは次のような再帰的構造によって定義される。
もし開始地点がちょうど X = {} ならば、数学で必要となる多くの集合は {} 上の上部構造の要素として現れる。 しかし、S{} の要素のそれぞれは有限集合であろう! 自然数のひとつひとつはそれに属すが、すべての自然数の集合 N は属さない(それは S{} の部分集合であるにもかかわらず)。 実際、X 上の上部構造はすべての遺伝的有限集合から成る。 このように、それは有限主義者の数学の宇宙と考えられる。 時代をさかのぼれば、19世紀の有限主義者レオポルト・クロネッカーはこの宇宙において仕事をしたことが思い出される。 彼は、それぞれの自然数は存在するが、集合 N(完全な無限)は存在しないと信じていた。