- 388 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2019/01/08(火) 02:30:49.30 ID:mZcV146T.net]
- (>>354の続き)
[第14段]:γが無理数であったとする。任意の有理数 1/p pは2以上の整数 に対して |γ−1/p|=| lim_{n→+∞}( 1+1/2+…+1/n−log(n) )−1/p | =lim_{n→+∞}( 1+1/2+…+1/n−log(n) )−1/p >( 1+1/2+…+1/p−log(p) )−1/p =1+1/2+…+1/(p−1)−log(p) >0、 従って、或る2以上の正整数kが存在して、p≧k のとき |γ−1/p|>( 1+1/2+…+1/p−log(p) )−1/p>1/k≧1/p。 γは無理数だから、0<|γ−q/p|<1/p^2<|γ−1/p| を満たすような既約有理数 q/p p≧2 は無限個存在する。 既約有理数 q/p p≧2 が 0<|γ−q/p|<1/p^2<|γ−1/p| を満たすとする。すると、 三角不等式から、0<|γ−1/p|−|γ−q/p|≦|(q−1)/p|=|q−1|/p となる。 p≧2 から |γ−q/p|<1/p^2≦1/4 だから、γ>1/4 から qが負の整数となることはあり得ない。 従って、p>0 から |q−1|/p=(q−1)/p であって、(q−1)/p>0 から q≧2、 よって q/p≧2/p から、γ−2/p≧γ−q/p>0。故に、M=max(2,k) とおけば、或る2以上の正整数mが存在して、 q/p p≧M 2≦q≦m なる任意の既約有理数 q/p が 0<|γ−q/p|=γ−q/p<1/p^2<|γ−1/p| を満たす。 q=m とすれば、0<γ−m/p、よって、γ<3/5 なることから m<p・γ<p・3/5=3p/5、故に、m/p<3/5。 m≧2 だから、m/p<3/5 から p≧4 となる。ここに、3p/5>2、p≧4>10/3。 故に、N=max(4,M) とおけば q/p p≧N 2≦q≦m なる 任意の既約有理数 q/p が 0<γ−q/p<1/p^2<|γ−1/p| を満たす。 q=2、p=N とすれば、0<γ−2/N<1/N^2 から、γ<2/N+1/N^2≦2/4+1/4^2=9/16。 しかし、γ<9/16 は γ≧57/100>9/16 なることに反し、矛盾する。 γを無理数としたことで矛盾が導けたから、背理法が使える。故に、背理法を適用すると、γは有理数である。
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