- 54 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2017/12/29(金) 01:04:58.18 ID:gcYWyS10.net]
- >>44
>というが、それ(”全体で”)を導くことは、定理1.7(「f はある開区間の上でリプシッツ連続である」)をいうだけなら、不必要では? >( 上記のある区間(c,d)で、リプシッツ連続を言えば、定理1.7の証明は、そこで終わってないかい? ) その言い分そのものは正しいが、そのような (c,d) を見つける方法が全く自明ではなく、 ベールのカテゴリ定理を使わなければ そういう (c,d) が出て来ない、という話をしているんだよ。 つまり、(a,b) ⊂ B_f という条件に限定しても、例の定理の証明は ちっとも自明になってないってこと。 少し詳しく見てみようか?まず前提として、 状況A: ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「 (a,b) ⊂ B_f を満たす開区間(a, b)が存在する」という条件からは 「 f は(a,b)上の 全 体 で リプシッツ連続である」という条件は導けない ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― という「状況A」があるわけだ。すると、次のようになる。 (a,b)⊂B_f が成り立つとする。このとき、状況Aにより、f は(a,b)全体でリプシッツ連続であるとは断言できない。 しょうがないので、(a,b)内の十分小さな区間(c,d)を取る。当然ながら、(c,d)⊂B_f である。 では、f は(c,d)上でリプシッツ連続なのか?残念ながら、状況Aを区間(c,d)に対して適用すれば、 f は(c,d)上でリプシッツ連続だとは断言できない。では、(c,d)内の更なる小さな区間(s,t)を考えたらどうか? 当然ながら、(s,t)⊂B_f である。では、f は(s,t)上でリプシッツ連続なのか? 残念ながら、「状況A」を区間(s,t)に対して適用すれば、f は(s,t)上でリプシッツ連続だとは断言できない。 ……このように、いくら小さな開区間に限定しても、状況Aがその開区間に適用できるので、 f がその区間の上でリプシッツ連続であるとは断言できなくなってしまう。 では、どうやって望みの部分区間(c,d)を見つければいいのか? そのために本当に必要になるのが、ベールのカテゴリ定理である。 結局、(a,b) ⊂ B_f という条件に限定しても、例の定理の証明は ちっとも自明にならないのである。
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