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20 名前:現代数学の系譜 物理工学雑談 古典ガロア理論も読む mailto:sage [2017/08/26(土) 09:47:14.63 ID:rK9paIyp.net]
>>18 つづき

2. 野蛮人と文化人

子供の頃に玩具を自作して遊んだか、本を読んで過ごしたかで、科学者になってからの基本的な考え方まで大きく変わるように思う。
ここでは、前者を「野蛮人」と呼び、後者を「文化人」と呼ぼう。筆者は、野蛮人の物理学者である。
野蛮人と文化人とで、物理の見方がどう違うか?
たとえば、生物物理でよく耳にする「生物は機械のように堅い仕組みで動くのか?」という論争は、野蛮人には無意味に思える(生物物理の先生方、ごめんなさい)。
私が自作した玩具もロケットも、そこら中がゆるゆるの、いい加減なものである。
それでもほぼ期待通りに動く。どの程度の「ゆるゆる」まで許されるかは、動きに要求される精度で決まるのであり、機械ならば最低でもこれくらい堅いなどという普遍的な堅さがあるわけではない。
また、たとえ精密な工業製品でも、機械にはいわゆる「あそび」が必須である。機械が堅いモノだというのは、本の中にしかない幻想なのだ。
そういうことは、野蛮人には当たり前すぎて、文化人が何を問題にしているのか理解しがたい。

3. 田舎の学校

中学生になったらなぜか、授業はちゃんと聴こうと決意した。田舎(長野県長野市の端)のことなので、授業をまじめに聴いている学生なんて多くはなかったから、それだけでも成績が上位になった。
それで、田舎では進学校とされている高校に合格できた。なお、中学生のときに興味を持った、定番の(?)相対論ネタは、別所?1)に書いた。
*1) 清水明, 科学75 (2005) No.3, 334.

つづく






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