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154 名前:現代数学の系譜 物理工学雑談 古典ガロア理論も読む mailto:sage [2017/08/27(日) 19:37:29.26 ID:iIK8Y/8u.net]
>>138 つづき

幾何学での受賞研究
Raussen and Skau: 貴方は1970年代の終わりごろにリーマン幾何学を革命したと言われます。貴方の斬新で独創的なアイデア(そのアイデアが非常に画期的だと判明した)が何から成っていたか説明していただけますか?
グロモフ: 私は画期的または独創的だと考えなかったから、説明出来ない。これはどんな数学者にも起きる。何か新しいことをする時、それが新しい何かだと認識しない。皆がそれを知っている、いくぶん当たり前のこと、他の人達はただそれを述べて来ていないだけと信じる。
これは実際に多くの数学証明で発生する。そのアイデアは殆ど大声で語られない。一部の人達はアイデアを当たり前だと思うし、他の人達は気付きもしない。人々は異なる背景から来て、異なることを認識する・・・

Raussen and Skau: 貴方の研究の特徴は幾何学の軟化と記述されて来ています。軟化によって、方程式は不等方程式、近似方程式、または漸近方程式に置き換えられます。リーマン幾何学における"粗い見方"は実例ですが、これはリーマン構造を一度に考えます。これは実に独創的です。以前に誰も考えませんでした。そうではありませんか?
グロモフ: それはおそらく正しい。だが繰返すが、他の誰かが以前に、このアイデアを持ったか否か私は知らない。私にとって、ごく最初から当たり前だったし、誰もがそれを知っていたと思ったから、私は実際長い間明確に表現しなかった。
ある人達はそれを知っていたが、彼等はそれを声を大にして言う機会を持たなかったと私は思う。結局、フランスで講義をしたから、私は定式化した。

つづく






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