- 141 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む mailto:sage [2016/12/31(土) 20:18:52.69 ID:VK/jj9Lp.net]
- >>79
共形ブロック www.math.nagoya-u.ac.jp/~hamanaka/ohkubo_y14.pdf 修論 AGT予想の漸化式を用いた証明と一般化されたJack多項式による証明 大久保勇輔 名大 多元数理 2013 (抜粋) 概要 本論文は2次元共形場理論の相関関数と4次元ゲージ理論の分配関数が一致する というAGT 予想に関するサーベイ論文である. 1 序文 2009 年, Alday-Gaiotto-立川によって4次元N = 2 超対称SU(2) ゲージ理論のインスタ ントン分配関数と, 2次元共形場理論の共形ブロックが一致するという驚くべき関係(AGT 予想)が, 素粒子物理学の超弦理論による立場から発見された[2]. ゲージ理論は長い歴史を持ち, 数学者や物理学者によって精力的に研究された魅力的な 理論である. この理論の分配関数を一般に計算することは困難であるが, 簡単化して計算 できるようにしたインスタントン分配関数は, 2004 年にNekrasov によって明示的な公式 (Nekrasov 公式)が与えられている[26]. 共形場理論は1984 年に, Belavin-Polyakov-Zamolodchikov(BPZ)の3人によってその 基礎がほぼ完成され, 強磁性体をモデル化した2次元Ising 模型の臨界現象などを記述し た[9]. BPZ の行った研究は, プライマリー場が特殊な共形次元を持つときに限定して行 われたもので, 相関関数を一般的な形で調べることはされていなかった. また相関関数の 満たす微分方程式を導いても, その解を綺麗に表すことは難しい. 実はプライマリー場の 相関関数を少し変形したものが共形ブロックであるのだが, このような共形場理論の立場 からみると, Nekrasov 公式と共形ブロックの一致を述べたAGT 予想の研究は, プライマ リー場の相関関数に一般的な公式を与えられる
|

|