- 288 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2016/08/27(土) 00:37:53.66 ID:p4uDbuUE.net]
- >>286
¥さんのコルモゴロフ流以外の確率論という主張は、知らなかったが、ありうる だが、それなら下記hiroyukikojimaみたいに書けば良かったんだ (前スレより) 731 投稿日:2016/08/11 d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20111029/1319861849 hiroyukikojimaの日記 2011-10-29 確率っていったい何だろう (抜粋) 先月に刊行した松原望先生との共著『戦略とゲームの理論』東京図書の第6章に、ぼくが「シェーファー・ウォフクのゲーム論的確率論」を解説している。この理論は、ざっくりとまとめてしまえば、これまでのいかなる方法とも全く異なる方法で確率を定義したものだ。 戦略とゲームの理論 作者: 小島寛之,松原望 東京図書 現在、確率理論といえば、コルモゴロフが完成したもので、集合論と測度論(要するにルベーグ積分理論)を道具にしたものだ。 ところで、このような「不確実性とは何か、それをどう表現するか」というテーマは、数学者がずっと考え続けてきたもので、今は、コルモゴロフ流が主流になってしまったけれど、他にも有望なアプローチはいくつかあった。 たとえば、フォン・ミーゼスの「コレクティフ」は、その際たるものだろう。 このコレクティフの理論は、非常に面白いものであるが、その操作性の低さと数学的な困難から、結局は長い間放置されてしまったのである。 しかし、コレクティフの考え方の先に、新しい方向性を見出した数学者が遂に現れた。それが、シェーファーとウォフクなのであった。彼らは、コレクティフという装置を土台にして、ゲーム理論を援用して、不確実性を表現する方法を与えた。それは、不確実性を「人間と自然とのゲームである」という方向から捉えることである。 シェーファー・ウォフクの理論をぼくに教示してくださったのは、(ぼくの博士論文の原資となった)論文の共著者である横浜国立大学の宇井貴志さんである。(というか、今回の本でぼくが担当したところのほとんどは宇井さんに教示いただいたものだ。宇井さん、本当にありがとう)。これも、本当に奇跡のような縁だったとしかいえない。 人生って、将棋のように、全く読めない展開の連続だけど、あとで振り返ると、すべての手順に重要な意味があったのだと、不要なものは何もなかったのだと、そうと思われて仕方ない。
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