- 452 名前:文責・名無しさん mailto:sage [2024/03/30(土) 08:21:30.40 ID:fPj1jn2V0.net]
- 3月30日
桜が満開を迎えた春、紅華歌劇音楽学校の2次試験会場で、大勢の受験生たちを見た教員がつぶやく。「合格したら悪夢のようなヒエラルキー社会の始まりなのにな」。宝塚歌劇団をモデルとし、アニメ化もされた斉木久美子さんの人気漫画『かげきしょうじょ!!』の一場面である。 ▼そのシーズンゼロ巻に収録された斉木さんと宝塚の元トップスター、凰稀(おうき)かなめさんの対談で、凰稀さんは読んだ感想を語っている。「こういう学校だったら凄(すご)く楽しかっただろうな」。作品でも厳しい上下関係や規律が描かれているが、現実はそんな生易しいものではなかったということか。 ▼宝塚歌劇団の宙(そら)組劇団員の女性が急死した問題で、親会社の阪急阪神ホールディングスは28日、上級生らによるパワーハラスメントを認め、補償する内容で合意書を締結したと発表した。歌劇団側は当初、パワハラやいじめを認めていなかった。 ▼合意書に盛り込まれたパワハラ行為は、ヘアアイロンを額に当ててやけどを負わせたり、人格否定の言葉を浴びせたりするなど悪質なものである。これらについて、29日の小紙(東京版)で元タカラジェンヌが証言していた。「心当たりがあるし、歌劇団ではずっと当たり前だった」 ▼異常な実態を長年放置し、なかったことにしようとした歌劇団の責任は重い。宝塚の舞台に憧れ、血のにじむ努力を重ねた末に待ち受けるのがパワハラでは救われない。劇団側の適切な指導・矯正がないまま、それが「伝統」だと思い込み慣習的にパワハラを続けた上級生もふびんである。 ▼「宝塚は夢の世界ですからね。やっぱり」。前掲の対談で凰稀さんは語っていた。劇団を支えるたくさんのファンの夢を壊してはならない。 https://www.sankei.com/article/20240330-INK65CH7VBJ2NDYTM52242II2E/
|
![](http://yomi.mobi/qr.gif)
|