- 403 名前:文責・名無しさん mailto:sage [2023/07/06(木) 07:20:40.97 ID:pcwhrJeg0.net]
- 7月6日 産経抄
日本最西端の沖縄県・与那国島は、東京都世田谷区の半分ほどの面積に約1700人が暮らす。台湾との距離は最短111キロしかなく、晴れていれば島影が見える日もある。もっとも観光客が行き来するには、約500キロ離れた沖縄本島の那覇を経由するしかない ▼「日台関係を促進し、台湾と与那国島を船で結ぶ観光ルートを作る」。4日に高速船で訪れた台湾の游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長に相当)は、双方住民の悲願の実現に意欲を示した。島では自民党の有志議員らが歓迎し、游氏の船に同乗して台湾に向かった ▼一方で与那国島では、台湾有事への危機感が高まっている。平成28年には陸上自衛隊の駐屯地が開設された。ただ万一の際の島民の退避計画など万全とはいえない。中国軍は昨年8月、米国下院議長の訪台への対抗措置として台湾周辺にミサイルを撃ち込み、島から約80キロの地点にも着弾した ▼東京電力福島第1原発の処理水放出に国際原子力機関(IAEA)がお墨付きを与える報告書を出すと、中国政府はやはり対抗措置に言及した。自国の原発がはるかに放射性物質の濃度の高い排水を流している事実にはもちろん触れない。中国在住の日本人が詳細不明のスパイ容疑で相次いで拘束されているという異常な事態も続いている ▼そんな折も折、沖縄県の玉城デニー知事が中国を訪問中だ。抗議の声の一つも上げるのかと思いきや、まったくその気はないようだ。尖閣諸島周辺で中国海警局の船が領海侵入を繰り返している問題について中国政府要人との会談で取り上げる考えはないと、出発前に語っていた ▼中国国内では、尖閣諸島どころか沖縄全体が中華圏の一部との声さえ上がっている。一体何のための訪中か。
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