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産経抄ファンクラブ第267集



720 名前:文責・名無しさん mailto:sage [2020/06/30(火) 06:58:27.85 ID:yMC9Zlwk0.net]
産経抄 6月30日

 作家の向田邦子さんが「勝負服」と題したエッセーを書いている。勝負服とは、競馬の騎手がレースで着用するものだ。締め切りが迫ると猛烈なスピードで原稿をこなす向田さんは、自らを騎手になぞらえていた。

 ▼とはいえ執筆の際の勝負服には、騎手のユニホームのような派手なデザインは必要ない。急いでペンを動かすのにじゃまにならない着心地のよさを第一の条件にして、よそゆきよりもお金をかけていた。

 ▼将棋のプロ棋士の勝負服は着物である。青野照市九段によると、江戸時代に家元がお城に上がり、将軍の前で将棋を披露するときの服装に由来する。どんな高貴な人の前でも出られる作務衣(さむえ)姿だったことが、現在のタイトル戦での羽織袴(はかま)姿につながっている(『プロ棋士という仕事』)。

 ▼第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負。第1局はスーツ姿だった藤井聡太七段(17)は、第2局を黒の羽織、濃紺の着物、グレーの仙台平(せんだいひら)の袴姿で臨んだ。青野九段は「タイトル戦で初めて着物を着る若手棋士はかなりつらそうだ」という。もっともそんな常識は、藤井七段にはあてはまらない。

 ▼現在の棋界で最強とされる渡辺明棋聖(3冠)に第1局に続いて完勝した。しかも、対局を見守る棋士の誰一人として予想もしない大胆な一手が飛び出した。「みそ汁にバナナとチョコレートを入れたようなもの」。どれほど型破りなのか、師匠の杉本昌隆八段がワイドショーで説明に使った表現である。

 ▼向田さんは、タンスの引き出し3杯ほどの勝負服で幾多の名作を世に送り出した。藤井七段はあと1勝で、最年少での初タイトル獲得となる。来月からは王位戦の挑戦も始まる。今後増えていく着物は、どれほどの記録と名手を生み出すのだろうか。






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