- 570 名前:文責・名無しさん [2020/06/27(土) 07:57:23.81 ID:nZudctJn0.net]
- >>545
それは少し違う。 ちょっとややこしい話になるけど。 国際法の世界では「国」と「政府」は別の概念。 日本人は歴史的経緯から「国」と「政府」をごっちゃにしがちだけど(概念でも言葉の上でも)。 中国は「中国」というひとつの国の中に「中華人民共和国」政府と、「中華民国」政府という二つの政府が存在して、どちらも「我こそが中国の正統な中央政府」と主張している状態。 台湾の国民党は基本原則として「我こそは中国政府」という立場を捨てておらず、そういう意味では「ひとつの中国」(大陸も台湾もひとつの中国という国である)という原則を維持している。 本来、内戦継続中ともいえる状態で、中国共産党と台湾の国民党が比較的良好な関係にあるのも「ひとつの中国」という原則を共有してるから。 中国は諸外国に対しても「ひとつの中国」は絶対に譲らないし、ここを侵害されると激怒する。 台湾の独立派は「ひとつの中国」原則を直接否定すると戦争がはじまりかねないことを理解してるから、「ひとつの中国、ひとつの台湾」のように「ひとつの中国」原則を形骸化させようとしているし、それが中国共産党をいらだたさせている。 中国が台湾に軍事的圧力をかけるのは、そういう理由。 日本の一部の宗教右翼は台湾独立派と蜜月状態で、「日本の統治はすばらしかった」という言説と引き換えに、台湾独立派を支援している。 「世界地図の中で中国と台湾を同じ色に塗った、けしからん」と大騒ぎするのも、「中国の台湾」という表現に過剰反応するのも、「ひとつの中国」原則を形骸化させようとする台湾独立派の意向を受けてのもの。
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