- 318 名前:文責・名無しさん mailto:sage [2020/06/23(火) 05:54:09.54 ID:w5YFs2q60.net]
- 産経抄 6月23日
巻き寿司やバッテラ、マグロの握り…。大皿に盛られた寿司のカラー写真は、いかにも食欲を誘われる。「諸君は孤立され最早(もはや)援護補給の道はない。食料は大方なくなり、日々に餓死の運命に合ふのみである…」。裏面では、日本軍に降伏を呼び掛けていた。 ▼先の大戦で、米軍が南太平洋の島々にばらまいた、宣伝ビラである。一方日本軍のビラは、恋人から届いたクリスマスカードという設定で、米軍兵士の里心を刺激する。「私は(言い寄られると?)あと1回しか持ちこたえられないから、早く帰ってきて」。 ▼いずれも『宣伝謀略ビラで読む、日中・太平洋戦争』に収められている。著者の歴史家、一ノ瀬俊也さんによると、米軍側では日系米兵や捕虜になった日本兵が作成にかかわり、日本軍は漫画家や小説家を動員した。 ▼25日で開戦70年を迎える朝鮮戦争でも、ビラ合戦が繰り広げられた。宣伝謀略の主戦場がネットの世界に移った現在でも、朝鮮半島では「紙の爆弾」が現役で活躍している。韓国の脱北者団体が先月末に大型風船で北に向けて散布した、約50万枚のビラである。 ▼北朝鮮の金正
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