- 1 名前:きつねうどん ★ [2023/02/03(金) 12:09:48.19 ID:Y06f+Nhk.net]
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立憲民主党の泉健太代表は代表質問を行った=1月25日、衆院本会議場 防衛費増額問題に対する、立憲民主党の泉健太代表による代表質問(1月25日)は、政府・与党との「対決姿勢」を強調するものだった。 まず、「まさに額ありき、増税ありき、国会での議論なしの乱暴な決定ではないか」と岸田首相を詰問した。 しかし、この批判は、そのまま同党にブーメランする。 岸田首相が「異次元の少子化対策」を表明するや、各党がそれぞれの政策を主張している今国会と同様に、防衛費増額方針を表明した昨年の通常国会でも、この問題を議論することは可能だった。そうした議論を避けてきたのは、むしろ立憲民主党の方ではないか。 「国民の皆さん、野党6党も防衛増税に反対だ。力を合わせて、防衛増税に反対をしよう。もし総理がその方針を変えないなら、解散総選挙でその防衛増税反対の意思を示そうではないか」 こう言いぶりも、いかがなものか。 増税批判を煽って世論を味方にしたいのかもしれないが、野党第一党の党首の言葉としては、政治的思惑があからさま過ぎないか。 さらに、泉氏は「反撃能力(敵地攻撃能力)」の保有について、「相手国がミサイル発射に着手した段階における日本からの敵基地攻撃は、国際法違反の先制攻撃にならざるを得ず、反対の立場だ」と宣言した。 しかし、北朝鮮がかつてない頻度でミサイル発射を繰り返し、中国も軍事演習で日本のEEZ(排他的経済水域)内に弾道ミサイル5発を撃ち込んできた現実をどう考えるのか。あたかも、「反撃はミサイルを撃ち込まれてから=日本国民に犠牲が出ても仕方ない」という主張のように聞こえたのは筆者だけだろうか。 一方、泉氏は昨年、同党としてとりまとめた「外交安全保障戦略の方向性」に触れて、「立憲民主党が現実的に訴えていることを理解いただけると思う」と胸を張った。 確かに、同文書は北朝鮮や中国の動向や軍備増強に触れながら、「他国からの侵害・侵略を抑止する能力」や、「抑止が破れ国民に多大な犠牲が生じることを避けるための対処力を備える」ことについて、「不可欠」との認識を表明している。 島嶼(とうしょ)部などへの軍事的侵攻を抑止・排除するための、「ミサイルの長射程化など、ミサイル能力の向上は必要」とも主張している。 もし、同文書に記載された「防衛力強化」策を実現しようとした場合、一定程度の防衛費増額・増税は必要なのではないか。長射程化したミサイルの保有は、結果的に「反撃能力の保有」になるのではないか。 そうだとすれば、泉氏の「対決姿勢」は何なのか。本当に、立憲民主党全体の見解なのか。それとも、党内の「左の壁」には受け入れられていない、一部見解に過ぎないのか。 いずれにしても、予算審議では、国民の生命と財産、日本の国益をどう守っていくかについて建設的な議論を求めたい。 (政治評論家・伊藤達美) https://www.zakzak.co.jp/article/20230203-OXGCAMZVG5JLVGEFDIAIJNTHXY/
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