- 158 名前:おさかなくわえた名無しさん [2011/05/07(土) 07:55:51.96 ID:w7Xbdg2g]
- 昨日、自分の意識の変化に気づかされる小さな事件があった。
電車の座席はほぼ埋まり、車内には立っている人がちらほらいる程度。 俺の向かい側座席の前には妊婦らしい茶髪の女性が携帯電話をしながら立っていた。 俺に背中を向けているから時たま見える横顔で判断するしかないが、20代半ばぐらいか。 彼女の目の前の座席には若者2人と50代ぐらいの男性1人が座っている。若者は2人とも茶髪、1人はサングラスをしていた。 この人たちに気づいたのは、この妊婦の女性が「最近の若い者は妊婦を立たせても平気なんだから」 「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」などと、 電話越しでつぶやいているのが耳に入ってきたからだ。どうも自分の前にいる若者に席を譲ってもらいたいらしい。 ここまで嫌味っぽく言われると、まったく関係ない第三者の俺だってちょっと気分が悪い。すっかり眠気が覚めてしまった。 反対側にいる俺が席を譲ればと思って腰を浮かせかかった瞬間、サングラスの若者が口を開いた。 「あんたさぁ、夫に立ちバックで中出しされた結果なのに電車では立てないの?それっておかしくない?遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたの子ども手当作ってるって分かる? 俺があんたみたいに働かなくなったら子ども手当なんてもらえなくて、優雅にセックスなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」 細部の表現は覚えていないながら、こんな感じ。チャラチャラしているように見える若者の意外な発言に正直言ってビックリ仰天した。 「妊婦に席を譲りましょう」とか「妊婦を大切にしましょう」などというキレイごとを聞いて育ってきた世代の俺でも、彼の言っていることは正論に聞こえた。 俺って壊れてきているのかな?浮かせかかった腰を再び降ろしちゃったよ。妊婦は凍りついたように黙りこくり、 次の駅で降りていった。ほかの男に乗り換えたのかもしれない
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