- 581 名前:おさかなくわえた名無しさん mailto:sage [2022/08/31(水) 13:03:06.46 ID:Fop5dKcP.net]
- 長いですが。
高校生の頃にスーパーでバイトしてたんだけど、バイト仲間に同じく高校生の花子ちゃん(仮名)がいた この花子ちゃん、めちゃくちゃ普通の子だった。というと変な言い方なんだけど、外見もごく普通で、特段派手でも地味でもなく、性格も明るくて友達も多そう、だけどウェーイ系でもなく、通ってる高校も都立の真ん中らへんのレベル チョコのアイスが好きでよく休憩室で食べてて、青果の人がスイカの差し入れくれた時は「瓜科が苦手」と笑って断ってた とにかく「ごく普通」の子だったし、名前もここでは花子にしてるけど、当時ありふれた普通の名前だった ある時出勤したらバックヤードで店長・花子ちゃん・知らない男性の3人で何かもめてて、すぐ後に警察と、さらにあとからスーツの男女が来てなんやかんやで気づいたら花子ちゃんごといなくなってた 自分はレジにいたので途中経過を知らなかったんだけど、どうやら男性は花子ちゃんの実父で前科ありで花子ちゃんに昔から暴力振るってて、何年も前にお母さんが花子ちゃんを連れて逃げて生活してたらしい 行政が介入していますって言葉が入ってたから、今思うとシェルターとかそういうのだったのかもしれない。そんで実父が執念で探し当ててきたということだった 結果、花子ちゃんはいなくなってしまったんだけど、お別れ会いに来てくれた時に 「本名は花子じゃないし、本当は年齢もちょっと違うし、偏差値ももっと上で、対人が苦手で誰とも話したくないし外も出たくないしレジも苦手な業務だしチョコのアイスも嫌いだったしスイカが大好き」 と言った。とにかく普通を目指して「1番多い」「1番人気のある」「大衆的な」をずっと演じてたらしい 15の自分には、同じくらいの歳の子がそんなにも、そんなことまで、っていう、よくわからない衝撃があったのを今でも覚えてる ヒトコワに近い物があったのかもしれない
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