- 142 名前:おさかなくわえた名無しさん mailto:sage [2018/08/02(木) 11:14:44.42 ID:za8UmsIE.net]
- かつて札幌に存在していた地元資本の大型家電量販店
平日の午後は俺ら中高生が意味もなく屯していたりした そのほとんどはファミコンフロア、パソコンフロアに集中していた ガキ以外の一般客はテレビ、ビデオ、生活家電コーナーが主 そんなガキや一般客がほとんどよりつかない、知る人ぞ知る的スポットがあった 内壁で仕切られた一角、ドラクエなら重要アイテムがもらえるような怪しい小部屋 そこに当時の最高級オーディオがずらりと並んでいた 見た瞬間、おれは思わず立ちすくんでしまった それまで雑誌でしか見たことのない現物が目の前にずらりと並んでる フランダースの犬の最終回でネロが秘蔵の絵を見たような心境か ただただ圧倒されて見とれていたら店員さんが入ってきた 思わず「あ、すいません、すぐ出ますから」と謝ってしまった その後の店員さんの対応 「はははw 謝らなくていいよ オーディオ好きなのかい?僕もだよ お客様は滅多に来ないけど、どんな方が来られても応対できるように知識だけは身につけてるんだ 単体の知識は誰にも負けないぐらいあるけど、アンプとスピーカーは実際に組んでみないと分からない だからこの部屋があるのさ 試しに何か再生してみるかい?」 そこで試聴用のCDを適当に選んでもらい、俺はアキュフェーズのプリメインアンプと、 ダイアトーンのDS-5000という国産最強の4ウェイスピーカーを選択した そこで再生してもらった珠玉の音色はこの世のものとは思えなかった 一般人が言葉で表せる次元の話ではない こんなガキ相手に高級オーディオの門戸を開き、親切に対応してくれた店員さんありがとう 「大人になったらお金ためて、この店でこのアンプとスピーカーを買います!」 という約束は果たせませんでした、ごめんなさい だって家電屋さんの方が倒産しちゃったんだもの><
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