- 330 名前:おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ mailto:sage [2016/11/04(金) 16:48:29.42 ID:3hNcN9cJ.net]
- もう三十路を過ぎた女だけど、今更ながら家族の愛情を感じ反省した話。
用があって実家に戻った夜に、母がせっせと写真整理してたんだよね。 もう30年以上前の、私が生まれた時に産院で撮ったもの。 母や両家の祖父母をはじめ、伯母も叔父も泣きながら笑ってる写真ばかり。 父にいたっては泣きすぎて目は腫れて開いてないし、鼻水までたれてるw 普通、赤ん坊が生まれたからってこんな泣くか?てくらい泣いてる(でも満面の笑顔)不思議な写真だった。 はじめて聞いた話だが、母は10年ちょっと不妊で苦しんだそうな。 22才で結婚した母は根っからの子供好きで職業も幼稚園の先生、同じく父も我が子を抱く日を楽しみにしてた。 母の姉である伯母がすぐに妊娠、その後も続けて双子を出産したこともあり、当然母も父も子供はすぐできると思ってたらしいが一向にできない。 5年を過ぎたあたりで心配した祖父母の助言もあり、夫婦で検査すると母が不妊だった。 完全にできないわけじゃないが極めて可能性が低く、母と父は家に帰って抱き合って泣き腫らしたらしい。 幸い周囲の親族はみんな良心的で、とくに父方の祖父母は「子供がいなくてもお前達は立派な夫婦だ。夫婦で仲良く暮らしてくれたら他に望むものはない」と母を労ったそうだ。 夫である父も「僕はサトミ(仮名)さんが好きで結婚してもらったんだ。子供のいる、いないは関係なく、君が好きだから一緒に年取りたいんだよ」と母に寄り添った。 しかしその優しさが母を苦しめる。 父は一人っ子長男なこともあり、母は「こんなに優しい義両親に孫の顔を見せてあげられない…夫にも申し訳ない…」と自責の念にかられた。 そして職場では他人の子供を世話するわけだが、昔は子供が可愛くて幸せだった仕事の時間が、「私は自分の子供を生まずに何やってんの?一生他人の子供だけを抱き続けるの?」と大層辛い時間になっていった。 もちろん不妊治療もはじめたが、30年以上前なので現在のような治療はまだない。
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