- 28 名前:エリート街道さん [2008/05/21(水) 12:44:00 ID:A9v76bdZ]
- 3.R&I社の評価のポイント
1)今後、少子化が進展し、18歳人口が減少する中で「学生の確保」を重視している 早稲田大学は100年以上に渡り、政界や経済界に数多くの人材を輩出してきており、 その歴史や伝統、社会的影響力を踏まえると、今後も長期に渡って高い志願倍率と難易度を 維持すると思われる。(1999年度以降志願者は増加に転じ、2003年度は12万7000人あまり) 2)最近では、「アジア太平洋における知の共創」を旗印に2007年の創立125周年に向けて 新しい教育研究システムの構築に取り組んでいる。また、相次いで学部学科や大学院を開設し、 総合大学の特徴を活かした多様な教育機会の提供を実現している。こうした一連の改革も 高いブランド力の維持につながると思われる。 3)財政面では、1995年から前年度比5%以上を目標に経費削減を実施し、これにより捻出した 財源で教員の増員や情報関連設備の拡充、大学院の新設など教育研究活動の活性化を図って いる。また、帰属収支差額を確保し、借入金の圧縮にも注力している。運用資産の蓄積はやや 見劣りするが、キャッシュフローは潤沢で安定しており、施設充実のための設備投資を積極的 に行っても、財務内容は徐々に改善すると判断した。 4)2002年11月に就任した第15代白井総長は、過去8年間の改革路線を基本的に承継・発展 する立場をとっており、経営の方向性は一貫している。高い水準の教育研究を実現するには、 強固な財政基盤の確立が前提となるが、人件費や教育研究経費の適切な配分など経費の 管理が引き続き課題となろう。また、年金基金をとり崩して給付する事態となっており、 早急な対応が必要である。年金制度改革委員会での議論の進展と改革の動向には注意したい。 以上のように今回の格付けは、本学の歴史や伝統、諸先輩の社会での貢献およびこの8年間 に行ってきた教育研究及び財政両面における諸改革を前向きに評価していただいた結果であると考えています。指摘いただいた点は、真摯に受け止め、改革の手を緩めることなく、次の大学 改革に活かして「学生のための大学」づくりをめざしていきます。
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