- 846 名前:ガチのキチガイw だっぺよ仏教棄民のイヌ山 ぁ〜♪ってさぁ [2020/12/10(木) 02:30:45.30 ID:+M4Ek1ra0.net]
- 碧巌録(へきがんろく) 第56則 欽山一鏃破三関(きんざん いちぞくは さんかん) 一本の矢で貪瞋痴(とんじんち)の三つの関所を打ち破る
本則(ほんそく) 挙(こ)す。 良禅客(りょうぜんきゃく)、欽山(きんざん)に問う。一鏃破三関(いちぞくはさんかん)の時(とき)如何(いかん)。 山曰く、関中(かんちゅう)の主(しゅ)を放出(ほうしゅつ)せよ、看(み)ん。 良いわく、恁麼(いんも)ならば則(すなわ)ち過(あやまち)を知りて必ず改めん。 山いわく、更に何の時をか待たん。 良いわく、好箭(こうせん)放ちて所在を著(つ)けずと云いて便(すなわ)ち出(い)づ。 山いわく、しばらく来(き)たれ闍梨(じゃり、阿闍梨あじゃり)。 良首(こうべ)を回(めぐら)す。 山把住(はじゅう、胸倉を絞り上げ)していわく、一鏃破三関は即’すなわ)ちしばらく止(お)く、試(こころ)みに欽山が興(ため)に箭(せん)を発せよ看(み9ん。 良擬議(ぎぎ)す。 山打つこと七棒(しちぼうしていわく、しばらく聴(ゆる)すこの漢(かん,おとこ)、疑(うたが)うこと三十年ならん。 本則 巨良禅師が欽山に問うた、「私は一本の矢で三関を打ち抜いてしまいました。どうでしょうか?」。 欽山は云った、「そうか、それなら関中の主人公を射止めたはずだ。それをここに出してみよ」。 巨良は云った、「いや、関中の主人公は射(いそん)じました。修行をもう一度やり直します」。 欽山は云った、「待つことはできん。今すぐやれ」。 巨良は「いい矢を放ったのに、それが何処を射たか分からんような人には、何と言っても無駄ですな」。こう憎まれ口を叩いて巨良はその場から出て行こうとした。 欽山は云った、「おい、待たんか」。 巨良は何事だろうと振り返った。 欽山は、巨良の胸倉を掴んで言った、「一鏃破三関など出来もせんホラは吹かず、まあ一矢わたしを射てみろ」。 巨良はここで行きづまってしまった。 欽山は彼を手にした竹箆(たけべら). (しっぺい) で七、八回打って言った、「まあ今日はこれ位で勘弁してやろう。
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