- 29 名前:宿無しさん@予約いっぱい mailto:sage [2008/03/27(木) 23:35:13 ID:1C0BSVo90]
- >>27-28 資料
blade runner フィリップ・K・ディックによる原作小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』によると、 「最終世界大戦」と呼ばれる核戦争によって地球上の大部分は砂漠化し、野生動物は ほぼ死滅、人口も激減。生き残った人々は宇宙へと移民を開始し、地球に居残った少数 の人々は電気動物を飼育することで安らぎを得ている。また、感情移入による儀礼を行う 新興宗教、マーサー教が流行している。そんな世界である。 映画冒頭で、主人公デッカードがヌードル・バー(うどん屋の屋台)に立ち寄り、店員 (スシ・マスター)と以下の様な会話を交わす有名なシーンがある。 スシ・マスター:どうぞ。何にいたしましょうか? デッカード:Give me four. スシ・マスター:2つで充分ですよ。 デッカード:No,four! Two-two,four. スシ・マスター:2つで充分ですよ! デッカード:And noodles. スシ・マスター:分かって下さいよ! スシ・マスターは日本語を喋り、デッカードは英語を喋っている。ここでは2人のやりとりの すれ違いに注目したい。何が「2つで充分」だったのかは長く議論される話題であったが、 ようやくそれらしき解答を見つけることができた。ワークプリント版の海賊ビデオによると、 デッカードの前に出された丼の中身が映る。そこには大きなエビが2尾入っている。つまり、 デッカードが4つ欲しかったものは、エビだ。天丼に4つもエビがのっているということがある だろうか? それは無い。そんなことは、天丼を日常的に知っている我々日本人には分かる ことだ。しかしデッカードはその天丼の常識とでもいうべきものを知らない。だから「Give me four.」 というわけなのである。互いの文化を知らないがゆえに起こるすれ違いである。
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