- 327 名前:意に襲われたよ
こうした状況になるのはもちろん二度と御免被りたいけれど 後から振り返るとこうした状況ほど無垢な時もないと気づく こうした瞬間時だけが真実に許せるのだとある種の安らぎすらおぼえるよ そのほかのことはこちらからその過失の許しを乞わなきゃならないのさ (許すって何がって?そうさな、どうせおれは小賢しいばかだよ) 何が無垢かっていったらつまりおれの鞭打たれる非力のことなんだ そこではおれは存在の自由を奪われ、王冠を脱がされ、一人ぽっちで小児同然になっちまう おれは身体中を便意の苦痛にぶるぶる震わせながら、他の一切の自由を欠かれ、そうする(つまりはやく苦しみから解放される)だけがおれの精いっぱいになるのさ く加えて糞を我慢して悶えながらトイレだけを望むという状況は外部的にはまったくもってとるに足りない無価値なんだ そこには何の心理的狙いも媚びもない表面性そのもの、つまり冥界の無垢ってのがいくらかあるじゃないか 要するにそのようにするほかに仕方がないって必然性がさ おれはおのれの虚栄心はびこる自由にうんざりして、そのような必然的な意志に駆られたいっておもっちまうんだよ [] - [ここ壊れてます]
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