- 248 名前:卵の名無しさん [2008/06/18(水) 10:30:12 ID:CzccRvKm0]
- 医療クライシス:脱「医療費亡国論」/2 公的保険、限定論
◇低所得者、置き去り mainichi.jp/select/science/news/20080618ddm002040067000c.html 「国民健康保険に入れていれば、医療費を心配せずに、もっと早く病院に行くことができた。ひどくならずに済んだのに……」 東京都内の病院に入院中の60代男性患者は、おなかのストマ(人工肛門(こうもん))に取り付けられた排せつ物用の小袋を見せながら 悔しそうに語った。男性は都内で1人暮らし。約25年前に経営していた会社が倒産してからは、とび職などをしながら生計を立てていた。 しかし、国民健康保険に入れず、無保険の状態が続いていた。 約5年前、突然下痢が続くようになった。症状は次第に悪化し、1時間おきにトイレに行くまでになった。約3年前からは頻尿になり、 夜も落ち着いて眠れない。両足もパンパンに腫れだし、歩くのも困難な状態に陥った。男性は「保険がないので病院に行くのを我慢し、 市販の薬でごまかしていた」と振り返る。 今年3月、ついに我慢できなくなり、給料から10万円ほどためて近くの診療所を受診した。検査の結果、転移性の肝臓がんと判明し、 直腸にもがんが見つかった。他にも前立腺肥大などの病気を患っていたため、4月に紹介先の病院に入院し、現在も抗がん剤治療を続けている。 男性の相談に乗った診療所の医療事務員は「無保険のため病院に来るのが遅れるケースは最近多い」と指摘する。昨秋、 そうめんくらいしかのみ込めないほどひどい腫瘍(しゅよう)が食道にできているにもかかわらず、無保険のため病院にかかれずに、 年金が支給されるのを待ってようやく病院に来ることができた患者もいたという。
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