- 546 名前:卵の名無しさん [2007/07/12(木) 12:34:21 ID:o7gb23Ed0]
- どうする医師不足/5止 小松秀樹氏/内田健夫氏
www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/crisis/news/20070712ddm002100116000c.html ◇医事紛争、冷静対処を−−虎の門病院泌尿器科部長・小松秀樹氏 日本の人口10万人あたりの医師数はOECD(経済協力開発機構)加盟国平均の3分の2で、絶対数が少ない。 このため、救急など責任の重い勤務医を中心に、猛烈に働かざるを得ない状況に追い込まれている医師がいる。 地方の中核病院を担っている医師もそうだ。 ただし、午後5時には病院を後にする医師もいる。医師養成には時間がかかり、医師不足の当面の解決には、 そういう医師にもう少し責任を負ってもらうか、子育てなどで休職している医師に復帰して負担の少ない医療を 担当してもらうよう努力する必要がある。 臨床研修も、もう少し研修医が経験を積める形に変えるべきだ。病院によっては、お客さん扱いで、 診療チームの一員として医療に参加していない。治療を早く多く体験すれば、医師として長く戦力になり、医師不足を補う。 患者も、教育病院では学生や研修医が一定の診療をすることを受け入れる必要がある。 医師が社会や患者とのあつれきをなるべく避けられる環境を整えることも、医師不足の歯止めになる。 医療事故の紛争が増えているが、医師と患者の対立を助長しない解決を図るべきだ。 医療では、患者の数%に合併症などの「有害事象」が起きることは避けられない。患者や家族が不信を感じた時には、 科学的に調査し、調査結果を説明して、一定の条件に当てはまる有害事象を公平に補償することが大事だ。補償対象は、 すべての疾病が治癒可能でないという根本を踏まえて決める必要がある。 医事紛争では、しばしば当事者が感情的非難の対象となる。しかし、医療事故の多くはシステムに問題があり、 冷静に考える必要がある。医師個人への過剰な責任追及を繰り返していると、誰も勤務医を引き受けなくなるだろう。
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