- 589 名前:ほんわか名無しさん mailto:sage [2007/05/30(水) 22:06:48 O]
- 【日本刀vs忍刀】
俺は大きく踏み出した。一歩、二歩、三歩。叫ぶ俺と縮まる距離。流れれる水流は激しい水しぶきを生み、俺は笑うBを間合いに捉えた。 逆刃に構えた日本刀を、左足から右肩へと一閃。膨らむ俺の筋肉に刀は高速の一撃繰り出し、煌めく銀色の三日月が二人の間に生まれる。はずだった。 ガキンと、甲高い音が響いて、Bは俺の切り込みを受けた。俺の目の前、両手で忍刀をうまくあわせたB。ニヤリと笑い、左手に忍刀を、空いた右手で俺の顔へと強烈な裏拳を放つ。 一瞬ふらついてしまった俺は、しかしすぐさま飛び退き、日本刀を真っ直ぐ構える。眼前のBに向けて真っ直ぐに。 笑うBは突き出した右手を軽く振るい、どこにあったのか、クナイを三本取り出した。 嫌味に笑って、Bは右手を大きく振るう。 黒光りする三本は、いちように俺の右肺を目指していた。かわすことはできない。俺は横一列に並んだクナイへ日本刀の一振りを。全てを水中へ沈めた。 そして続けて飛んできた一本を首を傾けてかわし、再び踏み出し始める。 襲いかかる無数のクナイを弾き、かわし、Bとの距離を詰めてゆく。再び入った間合いの距離。迷わず俺は踏み込んで、足払いをかけた。 Bは高く飛び上がって忍刀を振り被り、俺へと振り下ろす。その表情には勝利の喜びが浮かんでいた。 だが、あまい。 水中に沈めた右手と日本刀。立ち上がる勢いと、振り抜く力とが合わさって、俺の刄は神速の一撃を繰り出す。昇龍のような軌跡を残して、刀はBを切り裂いた。
|

|