- 23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2015/06/05(金) 12:02:40.70 ID:w2FR5/8C0.net]
- イコモス評価結果及び勧告の概要
・顕著な普遍的価値について 九州・山口地域を中心とする一連の産業遺産群は、西洋から非西洋国家に初めて産業化の伝播が 成功したことを示す。19 世紀半ばから 20 世紀初頭にかけて、日本は製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業を 基盤に急速な産業化を達成した。一連のサイトは 1853 年から 1910 年までのわずか 50 年余りという 短期間でこの急速な産業化が達成された3つの段階を反映している。 第一段階は、1850 年代から 1860 年代前半にかけての幕末期で、製鉄や造船の試行錯誤期であった。 国防、特に海外からの脅威に対する海防を強化する必要から、各藩が西洋の技術書や西洋の事例の 模倣により(直接ではなく)二次的に知識を得て伝統的な匠の技と組み合わせ、産業化を進めた。 第二段階は、明治時代に入ってからの 1870 年代前半で、西洋技術及びそれを実践するための専門 知識を導入した時期である。 最終段階である明治後期(1890〜1910 年)の第三段階は、国内に専門知識が蓄積され、西洋技術を 積極的に改良して日本のニーズや社会の伝統に適合させることにより、本格的な産業化が達成された。 基準 ii)ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの 発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの iv)人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例 の適用について 評価基準 ii), iv)の正当性は証明されている。
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