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処女はお姉さまに恋してる 第83話



290 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/06/12(土) 02:09:19 ID:iQl211B40]
まさか、自分にあんな映画のヒーローのような体験のチャンスが巡ってくるとは、その時は夢にも思わなかった。
夜の繁華街の裏路地で、僕はたまたまその事件現場に遭遇してしまったのだ。
「やめてください、お願いですから・・・」哀願する貴子さんを取り囲むように
「いいじゃねぇかぁ、少しくらいつきあってくれてもよう!」と、3人のチンピラ。

「・・・やめないか、悪党。」思わず、口をついで出てしまった挑発の文句。もう後には引けない。
逆上する3人のチンピラ。ナイフを手にしたやつもいる。
ならば・・・と、僕は左手で、懐からやるきばこを取り出す。
「やるきばこキック!」俺はすかさず、正面のナイフを持ったチンピラの鳩尾に蹴りを叩き込む。悶絶し、倒れるチンピラ。
「やるきばこ裏拳!」返す右拳を、唖然とするモヒカン頭の顔面に叩き込む。鼻の骨が砕け、昏倒する。
「やるきばこエルボー!」もう一人のチンピラの頭蓋骨を砕く。
「やるきばこチョップ!」残るひとりの頚動脈を断ち切る。
一撃必殺。
一瞬にして、僕を取り囲むように倒れ悶絶する血ダルマが4つできあがった。
「次からは、相手を見て喧嘩を売ることだね・・・。」
返り血で真っ赤に染まったやるきばこを拭き取りながらそっと、俺に勝利をくれたnkmrにつぶやいた。

「持っててよかった、やるきばこ。」






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