- 192 名前:花と名無しさん mailto:sage [2005/09/08(木) 22:37:53 ID:???0]
- 保守を兼ねてネタ投下。
長文ですまん。 【耳をすませば】(みみをすませば) 柊(ひいらぎ)あおい作 、"りぼん"(集英社)平成元年8月号〜11月号にて連載。 数奇な運命を辿った漫画。 当初は恋愛よりもファンタジー的要素の濃い作品になるはずであった。 恋愛ものの漫画を主体とし、且つ、当時は対象読者の低年齢化をすすめていた"りぼん" の編集・担当は、読者受けの悪さを憂慮、企画の段階で反対を受ける。 それでも作者は自分の意向を貫き、結局その通りの方向で連載がスタートしたのが、本稿で説明する"耳をすませば"であった。 しかし、蓋を開けてみると、作者の期待を挫く形で読者受けは悪く、連載初回のアンケートは最下位、それを受けて編集部で緊急会議が開かれ、連載4回目を最後に打ち切りが決定するという体たらく。 柊あおいスレでの住民の反応を見ると、ストーリーやプロットが必ずしも悪いわけでもなく、 むしろ意図的に絵柄を変えたこと、その絵柄の質が前作と比べて水準の低い(と受け止められる)ものであったことが、どうやら不評の真の理由のようである。 そして、打ち切りとなってから数年経ち・・・ 映画監督の宮崎駿が、信州にある宮崎の岳父の家に訪れた際、 親族達が詠み捨てた"りぼん"の中に掲載されていた、同作の2話目か3話目のいずれかを読み、 宮崎が「これはどういう話だろう?」と想像を巡らせ本作に興味を抱き映画化を決意。 原作漫画を完読して、「自分達の想像と違う。」と宣まったが、それでも映画化されることに。 ジブリ映画"耳をすませば"の誕生である。 脚本・絵コンテは宮崎駿、監督は本作が最初で最後の監督作品となってしまった故、近藤喜文氏。 1995年7月15日に公開、配収は約18億円也。 宮崎脚本の例に漏れず、映画は原作漫画から甚だしいアレンジが施されており、 これらに関しては原作漫画派、映画派で好みや評価は分かれるようだ。 漫画原作者の作家生活の大きな負い目となった打ち切り漫画が、日本アニメ映画界の大御所の手によって、映画化され再び日の目を見たという、稀有な作品であった。
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