1 名前:名無したんはエロカワイイ mailto:sage [2010/09/04(土) 20:22:34 ID:XwVPlKUi0] 「THE IDOLM@STER」の歌姫、努力を怠らないひたむきさを持つ クールな天才少女、如月千早のスレです , '´⌒´ヽ ! 〈ル'ハ)〉 ! (l゚ ‐゚ノ! くっ…、真面目にやってください、プロデューサー! !i ⊂'ハiつ !i_ /_j〉,ゝ し'ノ 公式サイト ttp://www.idolmaster.jp/ MASTER ARTIST 05 ttp://columbia.jp/idolmaster/2007new/COCX-34391.html MASTER SPECIAL 03 ttp://columbia.jp/idolmaster/2009/COCX-35478.html THE IDOLM@STER STATION!!! ラジオ大阪 日曜22:00〜22:30 ttp://obc1314.com/imas-s/ The iDOL M@STER キャラスレまとめwiki ttp://www29.atwiki.jp/imas-mousousinsi/ アイドルマスターSSまとめサイトβ版 ttp://imasss2ch.web.fc2.com/ 前スレ 【見て良し】如月千早84【撫でて良し】 yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1281324816/
23 名前:SS mailto:sage [2010/09/05(日) 02:40:17 ID:1KjC1TG70] ■ミーティング(勉強相談)ランクB 「申し訳ありませんっ……一番手の掛かりそうなものを見落としていたなんて」 深々と頭を下げる千早を尻目に、俺は何とか今後の対策を練らざるを得ない状況下にいた。 わが765プロの社則には【アイドル活動は仕事なれど、本分を疎かにするなかれ】という一条がある。 つまり、学生である以上、勉強や宿題をすっぽかして仕事なんていけませんよ!という意味だ。 この規則があるおかげで、天海さん、菊池さん、双海姉妹あたりはしっかり宿題を終わらせていて、 いつもと違う、余裕のある夏休みを過ごしたという(その分仕事を入れてるから忙しいんだが) ……で、千早の場合宿題なんて事前にしっかりやってる子だから大丈夫、と俺のチェックが甘かったのが落とし穴。 確かに読書感想文やレポート、数学のプリントなどは完璧だが、自由研究だけ見落としていたようで…… 現在土曜の夜で、明けて月曜の朝が提出日……つまり、あと30時間ほどで〆切りなわけだ。 「まぁ、落ち着け。とりあえずテーマを決めてスケジュールを割り出そう。幸いレッスンはキャンセルできるし、 ドラマ撮影などの長い仕事は無い。そして、仕事の最中も気にならないものを探そう」 「くっ……わたしが言うのもなんですが、あまり手を抜いた課題を出すと事務所のイメージが……」 「大丈夫。なぜなら千早は普段から研究および研鑽を怠ってないわけだから、そこをピックアップすりゃいいさ。 つまりだな…………で、この一部をまとめて……」 「そ、それは確かにできますが……アリですか?そんな手段」 ■ 自由研究課題:音と声におけるイメージと効能考察。 研究者氏名:如月千早 協力:所属事務所の社員2名ほか。 第一章・音域のもたらす周波数と人間に与える効果 第二章・音階の、地域による独自性および場所柄の変遷 第三章・生歌とコンピューター合成による違い。動物実験を踏まえた効果 「千早……ここに対してまとめと考察を頼む」 「は、はい!……しかしこれは、本当に良いのでしょうか……」 「別に【手書き】がルール表記されてるわけじゃないし大丈夫!第一、これは本当に千早が研究した事だ!」 日曜の仕事を普通に終わらせた俺たちは、小鳥さんのヘルプを借りてダッシュで千早のマンションへ。 そして【普段から千早が研究してるトレーニングおよび研究】を、自由研究の課題としてチョイス。 それを手早くレポートにして打ち出している。 毎日やってるだけあって、素材そのものは膨大な量なので、まとめる方に手間を取られるが…… 研究テーマとしては十二分に有意義で、学校に提出しても問題ないレベルとなっている。 っていうか、上手く作れば音大生の卒論くらいになるんじゃなかろうか? 何にせよ、普段から千早がやってる事だ。それをまとめて発表するくらい、ズルでも何でもない。 「良し、素材は揃ったし後は任せろ。今から寝なさい」 「そ、そんな!プロデューサーと音無さんが頑張ってるのに、わたしだけ眠れません!」 「いや、明日は歌の仕事あるし。だいたい、千早が普段から頑張ってるから目処が付いたんだ。 チェックを怠った俺の責任もあるし、本当にありがたいと思ってるならしっかり寝ること。 そんで、明日俺と小鳥さんに美味しいものでも食わせてくれ。これは業務命令。OK?」 「そうよ千早ちゃん。本当の修羅場ではアシスタントに任せて寝るのも立派なお仕事!! 入稿前の地獄は信頼関係で成り立ってるの!だから任せて頂戴♪」 やれやれ……小鳥さんも一緒に説得してくれて本当に良かった。 何せ千早はどっかのシンガーソングライターの名曲よろしく 【俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない。飯は美味く作れ。いつも綺麗でいろ】を 本気で実行しようとする真面目っぷりだからな。並の説得じゃ納得してもらえない。
24 名前:SS mailto:sage [2010/09/05(日) 02:41:25 ID:1KjC1TG70] 「小鳥さん、そっち終わりました?」 「はい♪せっかくだから第四章を追加しません?千早ちゃんの音階を撮った素材、ありますよね? あたしがソフトウェア作るから、メカ千早ちゃんソフトを作ってサンプル曲乗っけましょう!」 「マジで!?」 うわぁ……小鳥さんの目が【マジです】と言ってるような気がする…… 確かにこの人ならそれくらいやりそうだ。っていうか今すぐ無茶なものに挑む気持ち満々の目だ! ……すまん千早。こうなった小鳥さんを止める方法を、俺は知らない。 ちょいと学生の宿題には過ぎたレベルになるが、うまい事誤魔化してくれると助かる…… ■ 「プロデューサーさん!調教甘いですよ!!この【あおい〜とり〜】の部分、途切れてます!!」 「そこまでやるんですか!?もうかなり本人に近いんじゃ……」 「担当Pのくせに何を言ってるんですか!!波形の分析からやり直してください!!」 「はぁ……生の本人に一言いえば直るのになぁ……」 「そこを何とかするから面白いんじゃないですか!!それに、こっちのメカ千早ちゃんなら、 放送禁止用語歌わせたい放題ですよ!!甘えた声も罵る声も思いのまま!!」 いや、出来てもしません!!興味はあるけどそれは踏み込んではいけない領域だから!! 「文句言う時間があったら手を動かしてください!あと3時間あるからもう2曲詰められます!」 この時の小鳥さんは、完全にゾーンを越えた作家の目をしていた。 俺ができるのは、千早のイメージを崩すような歌詞を、そっと取り除くくらいだった…… ■翌朝 「レポート用紙200枚と、サンプル音楽の入ったCD……一晩で、これを?」 「そうだ……小鳥さんが頑張ってくれてな。っていうか最後は趣味全開だったけど」 「あ……ありがとうございます。何とお礼を言っていいか……」 「ま、それは夕方にでも。俺たちこれからタクシー内で寝ながら765プロに戻って、昼休みに仮眠すっから。 来年はちゃんとチェックするからな。じゃ、行ってらっしゃい。送ってやれんが車に気をつけてな。 あと、一応自分の書いたものとしてざっとチェックは入れておけ。誰かに何か聞かれてもいいように」 千早を見送った後、何とか俺たちはタクシーを呼んで765プロへ。 事務所に着いたらドリンク剤で何とか午前の仕事を乗り切ろう。 ……結局、半分以降はボーカロイド作りに燃えて完徹したから、自業自得でもあるんだが。 とりあえず千早の宿題も無事にすんで良かった…… 「ほら、小鳥さん……もうすぐタクシー来るから、起きてください」 765プロの経営がうまく行ってるという事は、うちのアイドル達にそれだけ働かせている、という意味でもある。 だから、商売繁盛は嬉しい事だが、皆には一回くらいのびのびと遊べる長期休暇をあげられたら……とも思うんだ。 昔の俺みたいな、無駄にダラダラと過ごして、8月の終わりに大慌てで宿題の山と格闘する…… 千早なら、そんな経験も、一回くらいはしてみてもいいんじゃないかな? 確かにこの一日はかなり大変だったけど、千早にとっては貴重な経験だったんじゃないかと思ってる。 最後は仕事のために寝かせたけど、一緒に自由研究に没頭するなんてしなかったもんな。 そんな事を考えながら戸締りを確認した俺は、小鳥さんに肩を貸して、千早のマンションから出て行くのだった…… ※先週4・5コマPらしき人の絵の【真の、プロデューサー助けて、宿題が終わってません!ゲーム】をプレイしながら、 千早が宿題を忘れて慌てふためく様が見たいと思って妄想したでござる。 きっと美希も春香さんも、担当Pがきっちりチェックして『宿題を終わらせないと、俺とは別行動』とか言うから、 765プロはみんな万全で夏休みの宿題を終えてることでしょう。 さあ新学期だよちーちゃん。暑いけど頑張ろうな。