- 126 名前:それも名無しだ mailto:sage [2005/11/02(水) 23:58:19 ID:3kT6JJYh]
- アムロ「ここがナデシコのブリッジか。ブライト…ん?」
ブライト「なるほど、火星の避難民をナデシコに収容しようとした直後に… その木星トカゲに襲われたというわけか」 ユリカ「はい…それで、上昇しようにもエンジンは止めちゃってたし… しかたなく艦を守るため、ディストーションフィールドを張ったんです… でも結果的に避難民のみんなを…」 一矢「押しつぶしてしまった…と?」 京四郎「救出できたのは、フレサンジュ女史一人…というわけだ」 ミナト「でもぉ、あれはしかたなかったんじゃないの?」 ユリカ「しかたなくありません! 私たち、火星の人たちを…」 甲児「ユリカちゃん、落ちこんでたって始まらないぜ?」 ユリカ「……」 リョーコ「兜の言うとおりだぜ。しゃんとしてくれよ、艦長」 プロスペクター「これは…重症ですなあ。 どうでしょう、ブライト艦長。とりあえず、アーガマ、ナデシコ両艦の統合的な指揮を…」 一矢「俺は嫌いだな」 ヒカル「嫌い…って?」 一矢「苦しいから、ショックだったから…いちいちへこたれてちゃ、前に進めない」 ナナ「お兄ちゃん…」 京四郎「お前に言われちゃ、誰も反論できねえよ、一矢」 ユリカ「ブライト艦長…私の判断は…正しかったんですか?」 ブライト「……」 アキト「ユリカ…」 ルリ「……」 メグミ「……」 ミナト「難しい…わよねぇ」 アムロ「答えてやれよ。ブライトならどうしたか、でいいと思うが?」 ブライト「艦を守るという意味なら、君の判断は正しい…だが、それ以前に大きなミスがあった」 イズミ「それ以前…?」 ブライト「直接、ナデシコを避難場所に移動させたことだ」 ユリカ「でも、あれは避難民を救出するために…」 ブライト「戦艦は部隊の砦だ。逆を言えば、一番目立つ攻撃目標にほかならない。 目的地に直接乗り込もうなどというのは、最後の手段でしかない」 セイラ「あの時は大変だったしね」 メグミ「あの時…?」 ルリ「1年戦争時、ジオンの宇宙要塞ア・バオア・クー… 現ゼダンの門で、強襲揚陸艦ホワイトベースは大破してます。たぶん…」 アムロ「フ…あれは正しい判断だったのか? ブライト」 ブライト「茶化すな。…あとは…」 ミナト「エンジンを止めたこと…ね」 ブライト「そうだ、敵の勢力範囲である以上、常に緊急事態に備えるべきだった。 ましてや、敵のカードがわからないのではなおさらだ」 ユリカ「……」 ブライト「ミスマル艦長…君の戦略シミュレーションの成績を見せてもらった。 …まったく非の打ち所はない。私の士官学校時代の成績など見せられないほどな。 …あとは実戦経験を積むしかない」 ユリカ「…でも、死んだ避難民の人たちは、もう戻ってきません」 ノイン「これから我々が挑むジオンは、コロニー落としをしようとしている。 これが実行されれば、避難民とは比べ物にならない人間が死ぬ」 ユリカ「……」 ブライト「ミスマル艦長、胸をはれ。 落ち込みいじけた艦長についてくる乗組員などいない。 …カラ元気も艦長に必要な能力だぞ」 ユリカ「…はい」 ブライト「声が小さい!」 ユリカ「はい!」 ミナト「わぉ…ブライト艦長って、けっこう体育会系だったのねえ」 メグミ「艦長もタジタジ…あら、ルリちゃん、なにしてるの?」 ルリ「オモイカネ、データを追加…艦長に必要な能力…カラ元気…」
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