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(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ117



1 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:50:08.83 ID:z9WBGsxi.net]
2045年頃に人類は技術的特異点(Technological Singularity)を迎えると予測されている。
未来技術によって、どのような世界が構築されるのか?人類はどうなるのか?
などを様々な視点から網羅的に考察し意見交換する総合的なスレッド。

■技術的特異点:収穫加速の法則とコンピュータの成長率に基づいて予測された、
生物的制約から開放された知能[機械ベース or 機械で拡張]が生み出す、
具体的予測の困難な時代が到来する起点。

■収穫加速の法則:進歩のペースがどんどん早くなるという統計的法則。
ここでの進歩とは、技術的進歩だけでなく生物的進化、生化学的秩序形成も含む。

★ 関連スレ(特化した話はこちらで)
(AI) 技術的特異点と政治・経済・社会 (BI)
https://goo☆.gl/riKAbq
(情報科学) 技術的特異点と科学・技術 (ナノテク)
https://goo☆.gl/RqNDAU

★関連書籍・リンク・テンプレ集(必見)
https://goo☆.gl/Puha9e
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※前スレ
>(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ116
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/future/1522149406/
>(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ115
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/future/1521525644/
>(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ114
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/future/1520781708/
>(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ113
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/future/1520083864/
>(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ112
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/future/1518883298/

2 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:50:54.06 ID:z9WBGsxi.net]
◆米国における汎用人工知能の研究動向◆
2013年にオバマ前大統領が巨大脳研究プロジェクト「BRAIN Initiative」*1を発表。
Brain initiativeにはGoogleらも参加しており、研究で培った成果が汎用AI開発にフィードバックされる。
同年にGoogleが、ジェフリー・ヒントン氏率いるDNN Research社を買収。
2014年にGoogleは、DeepMindを買収した。
と同時に、天才プログラマー且つ神経科学者である、デミス・ハサビス氏を雇用する。
AI開発の指揮を務めているのはレイ・カーツワイル氏である。
彼は「シンギュラリティ」という概念の提唱者である。
GoogleのAI研究所は、本社と世界主要都市に拠点を置くジェフ・ディーン氏率いるGoogle Brainと、イギリスに本社を構えるDeepMindである。
※その他2つのAIベンチャー*2を買収し、DeepMindチームに統合させている※
*1カブリ財団が発案、米国政府が発足した国家計画
*2Dark Blue Labs(自然言語処理)及びVision Factory(画像認識)

ハサビス氏は「脳の働きは非常に複雑だがコンピューターで再現できないものはないというのが我々の現時点の見方だ」
と発言しており、700人体制(社員)で汎用AI開発に日夜取り組んでいる。

カーツワイル氏は、大脳新皮質をシミュレーションさせる「Neocortex Simulator」の開発に取り組んでいる。
カーツワイルは、新皮質を再現するアルゴリズムに”隠れマルコフモデル(HMM)”を応用する考えであることを表明している。

3 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:51:23.24 ID:z9WBGsxi.net]
◆米国における汎用人工知能の研究動向A◆
Googleは現在、アレン脳科学研究所と連携して脳スキャンによって生まれた大量のデータを処理するためのソフトウェアを開発している。
2016年の時点で、Googleが管理しているBrainMapのデータ量は既に1ZBに達していたという。
集まった知見が、将来汎用AI等のアルゴリズムに展開される。(脳の動作と行動を紐付け可能な、理論と数理モデルを構築)
※ソース※
www.fiercebiotech.com/data-management/google-joins-brain-initiative-to-help-petabyte-scale-data-sets
news.mynavi.jp/articles/2016/08/10/isc2016_braininitiative/
ventureclef.com/blog2/?p=3160
www.braininitiative.org/

アレン脳科学研究所でスライス生成された皮質細胞データは、プリンストン大学に送られた後に3Dデータとして再構築される。
IARPAからの支援を受け、アレン研究所&プリンストン大学&ハーバード大学&ベイラー大学の四者はMICrONSプロジェクトの一貫を担っている。
https://www.alleninstitute.org/what-we-do/brain-science/news-press/articles/quest-unravel-connectome

一方Google Brainチームは、ドイツのMax Planck研究所とも共同研究を進めており、脳の電子顕微鏡写真から神経回路を再構成するという研究を行っている。
news.mynavi.jp/articles/2017/09/11/hotchips29_google/001.html
https://youtu.be/VWdReme_5Vg?t=12m36s
Flood-FillingというAIを使って、イメージから神経の繋がりを認識し、脳神経回路の解析を行っている。
現在は1000μm程度の神経まで追跡できるようになってきており、サイズとしては100μm3程度の囀る鳥の脳に手が届くというレベルであるという。
今後、ネズミの大脳皮質〜ネズミの脳全体と規模を拡大し、2019年には霊長類の脳のリバースエンジニアリングを行うという計画である。

GAN(敵対的生成ネットワーク)の発案者であるイアン・グッドフェロー氏も、Google Brainチームに所属している。
https://research.google.com/pubs/105214.html

4 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:51:39.12 ID:z9WBGsxi.net]
◆ハードウェア◆
加えてGoogleは、AIの学習&推論を爆速化させるためのチップをも開発している。
・TPU
・量子コンピュータ
量子コンピュータについては、量子ゲート方式と量子アニーリング方式を並行開発している意向。(後者は機械学習への利用を模索中)
2018年初頭までに49Qubitの量子ゲートマシンを試作する計画である。
Googleの公式見解では、10^6(100万)Qubit規模の量子ゲートマシンを2028年にも構築可能との見方を示した。
※量子AIラボ(Google Quantum A.I.Lab)に所属するジョン・マルティネス氏の予測※
itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/061500148/121200148/
※2018年3月現在の72Qubit量子プロセッサ※
https://research.googleblog.com/2018/03/a-preview-of-bristlecone-googles-new.html
※TPU2の資料※
learningsys.org/nips17/assets/slides/dean-nips17.pdf

5 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:53:09.33 ID:z9WBGsxi.net]
◆トランプ政権の科学技術政策◆
2017年8月現在、トランプ氏はIT企業らとの対立解消を図っている。
トランプは、IT予算を前年比16%増の950億ドルに増やすと述べている。
https://jp.reuters.com/article/trump-tech-idJPKBN1AN0CY?pageNumber=1
2017年9月、米国立衛生研究所(NIH)の2018年度予算”合計361億ドル”の資金調達が承認された。
www.sciencemag.org/news/2017/09/senate-spending-panel-approves-2-billion-raise-nih-2018
前年度比20億ドルの増額で、その内4億ドルが"Brain initiative"に割り当てられる。

2018年2月現在、トランプ政権はエクサ級スパコンにおける予算概要について、2019年度に6億3,600万ドルを議会へ提示している。
https://www.top500.org/news/presidents-budget-requests-636-million-for-us-exascale-computing/

◆ピーターティール◆
ピーターティールはトランプ陣営の「大統領戦略・政策フォーラム」に所属しており、トランプにIT政策を助言する側近として機能している。
彼は投資家であり、後に成功を収めた企業へ多額の投資をしてきた。
彼はシンギュラリティの概念に肯定的である。
2018年2月、ティール氏はスタンフォード大学での対談で「人工知能技術は共産主義的である」と発言している。
https://youtu.be/a9Ts4_65hKk

6 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2018/03/27(火) 22:53:44.27 ID:z9WBGsxi.net]
◇スーパーコンピュータ◇
2015年にオバマ前大統領がスパコン推進プロジェクト「国家戦略コンピューティングイニ

7 名前:シアチブ(NSCI*3)」を発表。
米エネルギー省が主導し、2021年にエクサ級スパコンを完成させる計画である。
現在、米エネルギー省はAMD、Cray、HPE、IBM、Intel、NVIDIAの計6社に資金援助し、開発を促している。
アルゴンヌ国立研究所及びオークリッジ国立研究所にそれぞれ一台、計2台のシステムが構築される予定である。
完成したシステムは、
・核融合炉のシミュレーション
・全脳シミュレーション
・その他軍事用途
等に利用される予定である。
https://japan.zdnet.com/article/35068282/
https://japan.cnet.com/article/35102906/
https://news.mynavi.jp/article/20170130-sisa_ecp/
*3National Strategic Computing Initiativeの略

★BRAIN Initiativeのロードマップ★
2016〜2020年:脳介入ツールの開発〈フェーズ1〉
2021〜2025年:新ツールを使用した研究〈フェーズ2〉

【カーツワイル氏は、汎用AIが2029年に誕生する皆を予想しているため、脳研究の知見がAI開発に適応される時期は2025〜2029年と推測される】
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