- 1 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:31:19 ]
- 今まで男っ気がなかった分で一番はっちゃけるのはつかさでしょ
- 2 名前: 音痴(栃木県) [2007/08/25(土) 19:31:46 ]
- 春日つかさ?
- 3 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:33:10 ]
- 「じゃあ行って来るね、お姉ちゃん!」
「また彼のところ?あんたたちラブラブね」 「えへへ。だって初めての彼氏なんだもん」 彼との出会いは大学のサークルだった。 あたしが愛した最初で最後の人だった。 今までずっとお姉ちゃんたちと一緒に行動してたあたしは他人と話すのはもの凄く苦手で、ましてや男の人と話すなんてとてもむりだった。 サークルに入りたての頃は、どうしていいか分からず、いつもみんなを遠くから眺めていた。 周りから見ればあたしもその仲間にいるかのように見えるけど、実際は馴染めていない。 そこにいてもいなくても変わらないような存在だった。 そんな時、優しく声をかけてくれたのが二つ年上の彼だった。 彼は見た目は怖いし、年上だけど、話してみるとすごく優しい。サークルでもいつも人なの中心にいて楽しませてくれる。 そんな彼はもちろん人気者で、あたしたち一年生の間でも彼を好いている人が数人いた。 そして、あたしもいつしかそんな数人の一人になっていた。 ある日、サークルの飲み会があった。 その日はサークル一同の飲み会でみんな盛大に飲んで、酔って、騒いでいた。 あたしはというと相変わらず空気のような存在で、周りの会話に参加できず、一人隅っこで皆の会話に耳を傾けながら、苦手なお酒を我慢して飲んでいた。 正直、自分でもまったく楽しくないし、周りも空気を濁している自分の存在を疎ましく思っていただろう。 それでも、あたしが懲りずにここにとどまり続けるのには理由があった。 なぜなら、こうしていると決まってあたしに声をかけてくれる人がいるからだ。もちろん彼のことだ。 あたしがつまらなそうにしていると必ず彼はそばに来てくれる。 あたしもそれがたまらなく嬉しくて、その時だけはここにいることが本当に楽しくて幸せだった。 そして、その日も彼はあたしに声をかけに来てくれた。あたしは嬉しくてドキドキしていた。 彼がまたあたしに話し掛けに来てくれる。それだけで最高に幸せだった。
- 4 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:33:47 ]
- しかし、その日の彼はいつもとは違っていた。
あたしのそばに来てくれたのにいつまでも黙っている。あたしはどうしていいか分からず、不安になっていた。 すると、突然彼があたしの手を掴んでこう言った。 「今日は二人で別のところで飲まないか?」 彼がその一言を発してすぐ、あたしたちはこっそり店を出た。 夜の人通りの少ない道を歩いている間、あたしは混乱してドキドキしっぱなしだった。 彼はずっと黙ってあたしの少し先を歩いている。 なぜ彼はあんなことを言ったのだろう。あたしと二人っきりで飲みたいってどういうこと? もちろん意図が全くわからないわけではなかった。 彼はいつもあたしに声をかけて来てくれたし、あたしの気持ちにも気づいていたかもしれない。 けれど、人気者の彼があたしを好きになるはずがない。あたしはそう言い聞かせてはやる気持ちを抑えていた。 歩き始めて数十分、彼が突然足を止めた。あたしも合わせるように足を止める。 すると、彼は近くの自販機でおそらく自分の分であろうビールと、あたしの分のジュースを買った。 「どこか近くに座って飲もうか」 自販機の近くに公園を見つけると、あたしたちはベンチに腰掛けた。 周りにはほとんど人影もなく、薄暗い明かりだけがあたしたちを照らしていた。 彼は相変わらず黙っている。 そして、あたしは相変わらずドキドキして興奮を抑えられずにいた。 彼は一体何を考えているのだろう。 あたしはどうすればいいのだろう。 不安と興奮が入り混じり、あたしはジューズもまともに飲むことができなかった。 喉はカラカラなのにジュースを持った手が動かない。 ほんの数分が、永遠の時のように感じられた。 そして、気がつくとあたしは横にいる彼の視線を感じていた。
- 5 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:34:22 ]
- 最初は気のせいだと思っていたが、そうではなかった。彼は間違いなくあたしの方を見ている。
あたしのドキドキは頂点に達していた。 彼があたしの方をずっと見ている。 何も言わずに、ただずっとあたしの方を見ている。 風の音と街頭の明かりしかないこの場所で感じる彼の視線を、あたしは体中で感じ取っていた。 あたしは彼のしようとしていることに気づいていたのかもしれない。 でも、心のどこかでそれを否定していた。 どうして彼なんかがあたしのことを好きになってくれるのだろうか。 しかし、現実彼はあたしの隣にいて、あたしのことをずっと見つめている。そして、その視線は明らかにあたしだけを見ている視線だった。 あたしは思い切って彼のほうを振り向いてみた。 するとそこにはあたしをただまっすぐ見つめている彼の瞳があった。 あたしは目をそらすことが出来なかった。 彼の瞳はあたしをまっすぐ捕らえ瞬きすらせず、あたしをはなさない。 見た目は怖いけれど優しい瞳。 そうだ、あたしはこの瞳がたまらなく好きだったのだ。 いつもいつもあたしを気にかけてくれいていたこの瞳が大好きだったのだ。 そして、彼は言った。 「おれ、前から柊のことが好きだったんだ」
- 6 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:34:55 ]
- あたしはただ無言で彼を見つめていた。
その言葉を放った口元、あたしをまっすぐ見つめている瞳を。 もうなにもかもどうでもよくなっていた。ただ、彼がそこにいてくれれば良かった。 彼はあたしに顔を近づけてきた。彼の吐息が肌で感じられる。 そして、あたしは初めてキスをした。 生まれて初めてのキスだった。 体全体がとろけるようなその感覚にあたしは力が抜け、何も考えられない。 彼のキスはとても優しく、そして激しく、あたしは彼のなすがままに全てをゆだねた。 今まで生きてきてこれほどの幸せを感じたことはなかった。 友人といる時、家族といる時、そのどれとも比べられないほどの幸福感はあたしの全てを抜き取っていった。 そして、あたしはその日、初めて男を知ったのだ。 彼と付き合い始めて、約半年。あたしは毎日のように彼の家に通っている。 おかげで、家にもほとんどいることはなく、家族との関係も疎遠になってきていた。 高校までは、毎日いっしょに行動していた姉ともすれ違いがちで会話も滅多にしない。 それでも、あたしは幸せだった。一秒でも彼のそばにいたい。彼と一緒にいられればもう他にはないもいらない。 あたしは彼のことを本気で愛していたのだ。
- 7 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:35:27 ]
- 彼の家の前に着く。彼は一人暮らしでちょっと古いアパートに住んでいる。
あたしはドアの前に立ち、一呼吸する。そして、これから会う彼の顔を想像する。 彼の家に入るときはいつもこうしている。そうして、幸せをかみしめるのだ。 ―コンコン 「つかさか?入っていいぞ」 「おはよう!今日も暑いねー」 「そうだなー」 「昨日帰りに作っていったカレーちゃんと食べた?最近暑いから、ちゃんと栄養のあるもの食べなきゃだめだよー」 「んー」 「あたし料理得意だからいつでも作ってあげるからね」 「なぁ、そんなことよりセックスしないか?」 「えっ?」 「いいだろ。こっちこいよ」 「…そんな…だってまだ昼間だよ?」 「関係ねえよ。おれ今ムラムラしてんだ」 「…仕方ないなぁ」 最近、彼とは会うたびにセックスしている。 もちろん最初のころはセックスなんてとても怖かった。裸をみられるなんて恥ずかしいし、なによりやりかたが全く分からなかった。 高校時代は、色恋話なんてほとんどなくて、男と女がどんなことをするかの知識を得るのは友人から借りた漫画くらいだった。 でも、そんな戸惑うあたしに彼は優しく接してくれていた。 彼は恋愛経験豊富で、あたしがどんなに下手でも気にしなかった。あたしが彼を満足させられなくても彼はいやな顔一つしなかった。 そして、いつもあたしを絶頂までもっていってくれる。それは最高に気持ちよかった。
- 8 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:36:04 ]
- あたしは彼を満足させるために色々勉強した。その類の雑誌も色々読んだし、恥をしのんでレンタルビデオ店で借りたビデオでいろいろ研究した。
雑誌やビデオでまなんだ知識を彼に施してあげると彼はいつも褒めてくれた。 あたしはそれがたまらなく嬉しくて、彼を気持ちよくさせてあげられていることが誇らしかった。 そして、半年経った今では彼が気持ちよくなる術は全てわかっている。 「ねえ、今の気持ちよかった?」 「ああ。すげぇ良かった。気持ちよかった」 「あたしね、あなたが気持ちよくなってくれるならなんでもするから。あなたのしてほしことならなんでもするから」 「ああ。…好きだぜ、つかさ」 「…あたしも大好き」 「ただいまぁ〜」 「あら、つかさ。今日はちゃんと帰ってきたのね」 「…なんだお姉ちゃん、いたの」 「…つかさ、最近彼氏の家に行ってばかりみたいだけど、大丈夫なの?」 「なにが?」 「あんた、大学生でしょ?そりゃ、彼氏作るのはいいけど、勉強の方は大丈夫なの?高校の時はあたしが面倒みてあげれたけど、今は学校も違…」 「…お姉ちゃんも早く彼氏作れば?」 「なっ!?」 「お姉ちゃんも大学生になったんだから勉強ばっかしてないで彼氏ぐらい作ったほうがいいよ」 「ちょ…つかさ!」 「あたし、もう寝るから」 ――バタンっ! 「…つかさ」 「かがみ、ちょっといいかな」 「あ、お父さん」
- 9 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:36:38 ]
- 「最近のつかさはどうなんだい?」
「…なんだか彼氏の家に入り浸ってるみたい」 「うん…なんだか最近つかさがやつれてきているように見えてね…ちょっと心配なんだ。その…彼氏は一体どんな人なんだい?」 「サークルの先輩って言ったてけど…詳しくは分からないわ。あの子、大学入ってから自分のこと話さなくなったから」 「そうだね…つかさは大学に入ってから少し変わったようだね。今度、少し色々聞いてみようか」 「そのほうがいいと思うわ。あたしもあの子のことが心配だわ」 今日もあたしは彼氏の家に向かっている。もうほぼ半同棲生活のようなものだからいちいち連絡をいれたりはしない。 むしろ、行けなくなった時やバイトの時に連絡をするくらいだ。 そして、今日も彼の家の前で一呼吸する。彼の顔想像すると自然と顔がほころんでしまう。 しかし、今日はいつもとは違っていた。 ドアが少し開いていた。そして、違和感を感じた。いつもとは違う、部屋の中に彼以外の人がいる。 最初は、彼の友達かと思った。彼の友好関係は広いし、大学でも常に友人が話しかけてくる。 でも、聞こえてきたのは明らかに男の声ではなかった。しかも、その会話は友人同士がするような会話ではなかった。 彼は友人や他人と会話する時とあたしと会話する時では微妙に喋り方がちがう。他の人は気づかないかもしれないけど、あたしにはわかる。 二人でいてその声の違いに気づいた時、あたしは嬉しかった。彼はあたしを他の人とは違う存在として会話してくれていると思っていた。 愛し合う人間同士がする会話…そう、今の彼の言葉はいつも彼があたしにかけてくれる言葉そのものだった。 そして、ドアの隙間から見えた靴は赤いハイヒールだった。
- 10 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:37:13 ]
- あたしは茫然としてドアの前に突っ立っていた。
なぜ彼の部屋に他の女の声がするの?どうしてそんな会話をしているの?中で一体何をしているの? 色々なことが頭を巡って体が動かなかった。ドアを開けたいと思うがどうしても体がそれに抵抗する。 考えていることとやろうとしていることが全く噛み合わない。 突然、部屋から誰かが出てくる気配がした。 あたしははっと我に返り、大急ぎでそこから走り出した。 行く当てもなく、ただただ全力で、一秒でも早く、一メートルでも遠くそこから離れたくて思いっきり走った。 顔は涙で濡れて周りはよく見えない。それでも走りつづけた。 信じたくなかった。今起きていた出来事はすべて勘違いだ。あんな優しい彼が、あたしだけを見ていてくれた彼が、そんなことするはずがない。 あたしはその日、一日歩き回り、家に帰ろうと気づいたときはすでに夜も深けていた。 家に帰るとまだ玄関の街頭が光っていた。こんな時間に誰か起きているのだろうか。 ――ガチャン 無言でドアを開け、部屋に入ろうとすると声をかけられた。 「…お帰りなさい。遅かったわね」 「…お姉ちゃん、まだ起きてたの」 「つかさの帰りを待ってたのよ、お父さんと一緒に。ちょっときてくれない」 「…」
- 11 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:37:46 ]
- 今に入ると姉と父が真剣な顔でこちらを見ていた。一体なんだろう。
そういえば最近、家族とまともに会話していなかった。大学に入ってから彼のことしか頭になかったから… 「つかさ…ちょっといいかな」 「…何?」 「最近、家にあまり帰ってこないけど、彼氏の家に行っているというのは本当かい」 「…そうだけど」 「その彼氏はどういう人なんだい?」 「…関係ないじゃん」 「関係ないわけでしょ!お父さんは心配してるのよ!」 「…知らないよ、そんなの」 「まあ、かがみ落ち着いて。最近、つかさがちょっとやつれてるみたいでね。心配なんだ」 「…お父さんやお姉ちゃんには関係ないでしょ、あたし疲れてるんだけど」 「つかさ!いい加減にしなさいよ!あたしたちはあんたのこと心配してんの!毎日彼氏の家行って、やつれて帰ってきて、家族を心配するのは当たり前でしょ!」 「…うるさいなぁ!お姉ちゃんこそ自分のこと心配したら?彼氏も作らず勉強ばっかして、どうせ友達すらいなんでしょ?そんな人生終わってるよ!」 「あ、あたしのことは関係な…」 ――バシィッ! 大きな音が部屋に響いた。あたしは何が起こったか分からなかった。 頬が痛い。気づくと父があたしの目の前に立っている。 あたしは父に殴られたのだ。 「…痛い」 「何てこと言うんだ!かがみはつかさのことを心配していってるんだぞ!それなのにおまえは…おまえは人の気持ちを理解できないのか!?」 「…うそ…殴られたの…信じられない…」 「お、お父さんはあんたのことを本気で心配して…」 「もういい!こんな家でてってやる!」 「ちょ…つかさ!?」 ――バタンッ!
- 12 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:38:18 ]
- ドアを開けるとあたしは走り出した。向かう先は一つしかない。
たとえあんなことがあってもあたしにはそこ以外思いつかなかった。 あたしの居場所はあそこしかないのだ。 勢いで彼の家まで来てしまったが、さすがにこんな時間にきたら迷惑だろうか。 それに、さっきの女もまだ家にいるかもしれない。 あたしは彼の家の前で立ちすくむ。物音はしない。しかし、部屋に誰がいるかはわからない。 あたしは迷った。でも、思い切ってあけることにした。どっちにしろもうここ以外行く場所なんてないのだから。 ――コンコン …なにも返事がない。 ――コンコン 「…んー誰だ」 「あ、あのつかさだけど、今大丈夫かな…」 「…なんだよ、こんな時間に」 「…そのちょっと、行く場所がなく」 「…ったく、入れよ」 「ごめんね」
- 13 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:38:57 ]
- 部屋に入ると、彼は寝ていた。どうやら他には誰もいないみたいだ。
「ごめんね。…ちょっと家族とケンカしちゃって…」 「…んー」 「それでここ来ちゃったんだけど…あたし、居場所ここしかなくって…」 「…おれ、明日早いんだ。寝かせてくれ」 「そ、そっか…。バイトあるの?」 「…おまえには関係ない」 その言葉を聞いたとき、あたしは違和感を感じた。いつもの彼とは違う、優しさのカケラもない冷たい言葉だ。 「ど、どうして!あたし彼女なのに関係ないことないでしょ!」 「…うるさいな!関係ないったらないんだよ!だいたい彼女って誰のことだよ」 「え…誰って…あたしのことに決まってるじゃない」 「いつお前がおれの彼女になったんだよ。おまえが勝手に毎日おれの部屋にきてるだけだろ」 「だって…あの時、好きだって言ったじゃない!」 「嫌いな女とセックスするわけないだろ!好きってのはそういう意味の好きだよ!だいたいお前みたいな根暗な女、彼女にするわけないだろ! お前だってセックスしたくて俺の部屋に来てたんだろうが」 「…うそ…違うよ!そんなんじゃないよ!あたしはあなたに会いたくて…」 「うぜぇよ!夜中にわざわざ部屋まできてそんなこと言ってんじゃねぇよ!でてけよ!」 「いや!お願い!あたしを見捨てないで!あたなに見捨てられたら生きていけない!」 あたしは必死だった。彼になんと言われようとあたしには彼が必要だった。 あたしは必死で彼にしがみ付いた。 「マジでうぜぇ!」 ――ドカッ! しがみ付こうとするあたしを彼は思いっきり蹴り飛ばした。あたしは壁に叩きつけられた。 それでも、あたしは彼に蹴られたなんて信じたくなかった。
- 14 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:39:32 ]
- 「…いたた…。ごめんね、なんか足滑らしちゃった」
「はぁ?何いってんのおれが蹴り飛ばしたんだよ」 「ううん、違うよ。あ、そういえば明日朝早いんだよね。朝ご飯作ってあげる」 「何言ってんだお前?気持ち悪りいよ」 「あははー。えっと…まずはおみそ汁を…」 「ふざけんなっ!さっさと出てけ!」 あたしはまた彼に蹴られ、とうとう部屋から追い出された。 どうしてこんなことになってしまったのだろう。あたしが一体何をしたのだろう。 あんなに好きと言ってくれた彼の言葉はすべて嘘だったのだろうか。 すべてはあたしの体が目当てだったのだろうか。 信じたくない。あんなに優しい瞳をした彼がそんなことするはずない… …そうだ。彼がそんなことするはずない。きっと何かあったに違いない。 すべてはきっと…そう…あの女のせいだ!あのハイヒールの女が彼を騙しているに違いない! 憎い!憎い!あの女が憎い!あの女せいであたしがこんな目に!あたしから彼を奪おうなんてそんなことはさせない。 あたしは彼の家の前に立って一日中待っていた。きっとあの女は今日の朝この部屋に来るだろう。 彼はあたしを気遣って関係ないなんていっていたけど、きっとあの女に口止めされていたに違いない。
- 15 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:40:05 ]
- 数時間後、足音が聞こえてきた。ハイヒールの音だ。あの女に違いない。
あたしは、近づいてくるその女の前に立ちはだかった。 「…なに?あんた誰?」 「あははー。あなたこれからどこいくの?」 「彼の家だけど…ちょっとそこどいてくれない?」 「ううん。ここは通さないよ」 「何言ってるの?…もしかして、あんた彼の言ってたいつも家に来るうざい女かしら?」 「…」 「やっぱりそうなのね。彼迷惑してるからストーカー行為はやめてくれない?あんまり酷いと警察沙汰になるわよ」 「…全部おまえのせいだ…」 「え?何言ってるの?あんたが勝手に彼につきまってるだけ…うっ…!?」 ――ドスッ! 彼女がすべてを言い終える前にあたしは勝手に動いていた。 あたしは彼女の腹めがけて思い切りナイフと突き刺した。 「いっ…なに…すんの…あんた…狂ってるんじゃないの…」 「うるさい!全部お前のせいだ!お前なん消えちゃえ!」 ――ドスッ!ドスっ!ドスッ! …彼女はもうピクリとも動かない。 「あははー。これで邪魔者はいなくなったよ。彼はあたしだけのものなんだから」 そして、あたしはそのまま再び彼の部屋に向かう。 あの女を殺したからあたしと彼を邪魔するものはもう誰もいない
- 16 名前: 学生さんは名前がない [2007/08/25(土) 19:41:55 ]
- ちょwwwwwwwwwwwww
- 17 名前: アニメ好き(千葉県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:42:47 ]
- ――コンコン
今度はすぐドアが開く 「おーやっときたか。遅かったじゃ…」 「あははー。ごめんね。ちょっと邪魔がはいったから」 「って、つかさかよ!なんでまたうちに来るんだよ!」 「だってあたしの居場所はここしかないもの」 「まだ言ってるのかよ!…っておまえ血だらけだぞ?なにしたんだ?」 「何って…邪魔者を殺しただけだよ?あたしとあなたの邪魔をする性悪女を始末しただけ。安心して。もう誰にも邪魔はさせないから」 「始末って…お前もしかして殺したのか!?」 「あははー。そのとおりだよ。だってうざかったんだもん。 「ふざけるなっ!近寄るな!警察呼ぶぞ!」 「どうしてそんなこと言うの?せっかく二人きりになれたのに…」 「…いやだ…お前となんか二人きりになりたくない…早く…あっちいけ!!!」 「やだなぁ。そんな興奮して。今あたしが落ち着かせてあげるから」 あたしは彼の首をすばやく掴んだ。 「…あっ…うぐっ…やめ…ろ…」 あたしは彼の首を思いっきり締めようとした。彼と一緒になるために。 もう彼をどの女にも触れさせないために。 「…もうすぐ…一緒に…なれるから…ね…」 「…あぐっ…おっ…はな…せ…」 あたしは全力で力をこめた。 初めて愛したこの人をあたしだけのもにするために。 END
- 18 名前: アニメ好き(千葉県) [2007/08/25(土) 19:46:35 ]
- 純粋なココロをもったつかさがビッチになったらどなるか
そのテーマで書いたらずいぶんと長くなってしまった 他にも途中の話や違うエンドもあったけど長くなりすぎると思ったので省略しました こなた自殺、かがみぼっち、に続きつかさはビッチが似合うと思います
- 19 名前: 代ゼミ3年目(アラバマ州) [2007/08/25(土) 19:47:21 ]
- 誰も読んでない
- 20 名前: 医学部志望(神奈川県) [2007/08/25(土) 19:51:09 ]
- ビッチというよりかはヤンデ(ry
- 21 名前: 将来三十路無職アニオタニート(大阪府) [2007/08/25(土) 19:51:58 ]
- 予め書きだめておいたとしてもチョビチョビ出さないと
誰も2ch上の長文は読まんぞ。ていうか別府でやれ別府で
- 22 名前: 電波学科(樺太) [2007/08/25(土) 19:53:36 ]
- らきすらのキャラクターが関係ないところで話が長くなって読む気がおきない・・・
- 23 名前: クラミジア(北海道) [2007/08/25(土) 19:56:03 ]
- これはひどい
- 24 名前: 万年発情期(コネチカット州) [2007/08/25(土) 19:57:29 ]
- イヤすぐる…
しかしありそうで泣ける
- 25 名前: 上位駅弁(三重県) mailto:sage [2007/08/25(土) 19:59:14 ]
- ビッチってのは取っ替え引っ替えのことだろ
これはただのヤンデレ
- 26 名前: 教授の愛人(大阪府) [2007/08/25(土) 20:05:18 ]
- 結構おもしろかった
でもあたし、あたしの連呼と終盤の展開が惜しい
- 27 名前: 既卒40歳頭皮後退童貞ひきこもり無職乾燥肌(滋賀県) mailto:sage [2007/08/25(土) 20:06:35 ]
- なんか後半レナみたいだw
- 28 名前: 刺身にたんぽぽ乗せる係り(コネチカット州) [2007/08/25(土) 20:07:57 ]
- なりません
- 29 名前: 月曜日よりの使者(東京都) [2007/08/25(土) 20:09:07 ]
- 「ちょっとこなた聞いてよー」
「う〜ん、どしたのかがみん〜」 「実はつかさのやつがさぁ〜」 「ふんふん、つかさがどしたってぇ〜」 「あの・・・あれよ・・・避妊に使うやつよ」 「う〜ん、コンドームぅ?」 「そう!!それよ。つかさがそれを大量に隠しもっててさぁ〜」 「なぁ!!ぬわんだってぇ〜!!」 誰かこの続きを展開してけよ
- 30 名前: 取り巻きB(アラバマ州) [2007/08/25(土) 20:13:35 ]
- >>1だけ読んだけど気持ち悪い
- 31 名前: 既卒40歳頭皮後退童貞ひきこもり無職乾燥肌(東京都) [2007/08/25(土) 20:15:02 ]
- 誰も読んでないから。
大生でやんなボケ
- 32 名前: TOEIC5(コネチカット州) [2007/08/25(土) 20:19:18 ]
- >>1
泣いた お前の哀れさに
- 33 名前: 講義後直帰(アラバマ州) [2007/08/25(土) 20:20:30 ]
- なげえよ市ね
- 34 名前: スロッター(樺太) [2007/08/25(土) 20:21:58 ]
- まあ つかさはそうなるね
こなた と かがみは結婚するケドな
- 35 名前: 個人行動派(コネチカット州) [2007/08/25(土) 20:43:07 ]
- >>1
ビッチじゃなくてヤンデレだな もう少し間をおいて人を集めながらレスすればもうちょっとましなコメついただろうに
- 36 名前: 合コン幹事(関西地方) [2007/08/25(土) 20:46:05 ]
- 西野つかさは最初からビッチだよ?
- 37 名前: 憲法改悪反対(愛知県) [2007/08/25(土) 20:48:36 ]
- つかさがビッチになろうとかがみがボッチになろうとどうでもいい
こなたがどうなるかが問題だ
- 38 名前: ノート取り専用(東京都) [2007/08/25(土) 20:49:23 ]
- こなたは俺と運命の出会いを果たし
4年間付き合った後卒業と同時に結婚
- 39 名前: 大学デビュー失敗(樺太) [2007/08/25(土) 21:09:33 ]
- 男が書いてると思うと最初の方は恥ずかしくてまともに読めなかった
- 40 名前: わき薬学部(東京都) [2007/08/25(土) 21:10:30 ]
- SS書いてるやつは全員死んでくれ
- 41 名前: 大学全入世代(東京都) [2007/08/25(土) 21:11:16 ]
- 何だよ、つかさとか、こなたとか
きめーーー
- 42 名前: 自販機の中でジュース落とす係り(コネチカット州) [2007/08/25(土) 21:35:45 ]
- なかなかバイオレンスなSSだな
|
|