- 116 名前:水先案名無い人 [2005/05/27(金) 01:16:24 ID:L85nVnXu0]
- ■ 鴻上尚史さん(劇作家)の
「柳美里さんのサイン本」の話 聞いた話なんだけど、柳美里さんが本を出した時に、新聞に「ベストセラー」のデータを提供しているような書店を押さえて、そこでサイン会をやったらしい。 その時、予定の時間内で200冊売っただけでは満足できず、店の前に移動してサイン会を続けたんだそうな。さらに、編集者に拡声器を買いに行かせて、 呼び込みをやらせたら、「ただ今、柳美里さんの『命』のサイン会を…」というありきたり文句が気に入らなくて、自分で呼び込みの文句を書きだしたとか。 それが「芥川賞作家の…」とか「未婚の母の出産を…」とか、とにかくスキャンダラスな言葉を並べたドギツイ文句。それでさらに500冊を売ったというから、 大したもの。 それだけじゃなくて、夕方のサイン会の前は、ずっと近所の書店を全部回って、置いてある本に片っ端からサインをしていったらしい。というのは、サイン を書いてしまった本は、返本できなくなるから。定休日の本屋ですら、大声で「柳美里先生です!」って言ってシャッターを叩かせて、無理矢理開けてもら ってはサインをしていったとか。それで売った、というか、返本不能にした本の数は、実に2000冊。 その話を聞いて、柳美里さんに「スゴイですね」と言ったら、「だって鴻上さん、私も演劇出身の人間だから、チケットを売る苦労を知っているんです。 バイト先の人に買ってもらったり、知り合いに買ってもらったり、とにかく大変だった。それに較べたら、コレぐらいのこと何とも思わない」と言っていた。 僕も演劇の人間だけど、最近はチケットを売ることにそこまで苦労はしていないので、その精神は見習わなくてはいけないなと思った。 でも、一緒にいる編集者は大変だと思う。だって「この編集者、下手なのよ!赤信号で人が止まっているときこそ『芥川賞受賞!』とか『東由多加の 死!』とか言わなきゃいけないのに、青信号で言うんだもの!全然わかってないんだから!」なんて言われちゃぁ… www.avanti-web.com/pastdata/20010901.html
|
|