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♂倒錯シンジきゅんハァハァ スレ♀ 2



1 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [04/01/17 04:20 ID:4PJppt7U]
純情可憐なシンジきゅんは女の子のほうがお似合いだと思ったことはありませんか?
ここはシンジきゅんを女装、女性化させてアンアンいわせたり
実は元から女の子だったということにして萌えあがったりするスレです。

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倒錯シンジきゅんハァハァスレ
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143 名前:847 mailto:sage [04/01/29 23:25 ID:jQoeuhZo]
「シンジ君の隣で寝てる女の子の事なんだけど…。 うーん、やっぱり本人から言って
貰う方が良いか。 ほら、起きて」
ミサトはそう言うと、少年の肩にもたれて眠っている少女を揺すった。

夜も昼も飽かず少年の顔を見つめ続けていた少女は、肩を揺すられる感覚と、自分を呼ぶ
女の声によって夢の世界から引き戻された。 睡魔に引き戻されそうになる目を擦り
ながら開けると、飛び込んで来たのは目が覚めるのを待ち焦がれていた少年の顔。 瞬間
的に意識を覚醒させた少女は、一も二も無く少年の胸に飛び込んでいた。
「良かった、良かった…」
そう言いながら少年の胸に顔を埋める少女と、恥ずかしそうに俯きながらもまんざらでも
無さそうな少年。
無条件の愛情。 それを与えられた記憶の無いミサトには、その光景は微笑ましくもあり、
また眩しくもあった。
―まるで恋人同士みたいね―
そう思ったミサトが、少女を見る。 自分から説明して貰おうと思ったが、今はどうやら
無理な様だ。 じゃあ、と女は言った。
「改めて紹介するわね。 この子は碇シヲリさん。 今まで知らなかったと思うけど、
あなたの双子の妹よ。 そして、エヴァンゲリオン初号機の予備パイロット」

双子の妹。 少年は女の言葉を咀嚼する。 辺りは昏くなり、手足を縛られた自分が
底無しの泥濘の中にゆっくりと、そして静かに飲み込まれていく感覚。
自分が恋した少女には、同じ血が流れているのだ。 少年は少女に対して、憎しみや
怒りの感情は不思議と湧いて来なかった。 ただ、彼は悲しかった。 求めても、
求めても許されることの無い恋。 彼の欠けた心を埋める事のできる唯一の少女は、
少年にとって永久に彼方の存在になってしまった。
「どうしたの? お、“お兄ちゃん”…」
少女からの、告げられるべくして告げられた死刑宣告に、再び少年の意識は闇に沈んで
行った。

144 名前:847 mailto:sage [04/01/29 23:26 ID:jQoeuhZo]
目覚めたくは無いが、目覚めてしまうときは来るものだ。 少年、碇シンジは陰鬱な感情
を持て余したまま目を開けた。
「お、お兄ちゃん!」
やはり夢では無かったのだ。 目の前には、自分の事を兄と呼ぶ同じ顔を持つ少女。
だが、いつもの様に心を閉ざしてしまおうと考えたその時に、少年には見てしまった。
泣き腫らして真っ赤になった少女の目を。
「ボク、このまま目を覚まさなかったらどうしようって…」
涙と鼻水塗れの少女の顔。 その決して整っているとは言い難い表情に、しかし少年は
心動かされる。
少年は思った。 このいたいけな少女は、自分が意識の無い間も自分と同じような事を
考え、苦しんでいたに違いないのだ。 意識の外に逃げ出した少年よりもきっと、遥かに
深く。 また、こうも少年は思った。 自分はこの少女を護らなければならない、と。
庇護する、という考えは適当では無いかも知れない。 現に自分の心の方が弱いのだから。
しかし、例えそうだとしても何に代えても護らなければならないものもまた、ある。

それに気付いたとき、少年は、唐突に兄となった。 少女が少年の眼を見つめながら言う。
「これからはお兄ちゃんとずっと一緒だからね…。 どこにも、どこにも行かないで」
そして少年は、小さいながらもはっきりとした声で答える。
「うん、ずっと一緒だ」

145 名前:847 mailto:sage [04/01/29 23:27 ID:jQoeuhZo]
暫くして少年は、此処が今までいた病院ではないことに気付く。 しかも、何やら良い
匂いまでしている。 少年が辺りを見回す様子に気付いたのか、少女が説明をする。
「ミサトさんがね、病院にいるより良いって此処に連れて来てくれたんだ。 ボク達、
今日から此処に住むんだって。 後ね、ボクがご飯作ったんだ」
もちろん少女は知っている。 このマンションが「コンフォート17」と呼ばれている事を。
嘗て自分は今居る部屋の真上、葛城ミサトの家に住んでいたのだから。
「へえ、そうなんだ…。 やっぱり、僕は帰れないんだね」
「うん…。 でも、ボクはお、お兄ちゃんと一緒に住めて嬉しかったな」
恥ずかしげに呟く少女の声に、少年も思わず小声になる。
「ぼ、僕もだよ…」

「そう言えば―」
と、はたと気付いたように少年が言う。
「僕ら二人で暮らして大丈夫なの? ほら、僕らまだ中学生だし…」
「え、あ、その…」
少女は、少年のその問いに答えることが出来なかった。






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