- 1 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/10(月) 21:28:28 ID:???]
- LASを投下しましょう。甘LAS、シリアスLAS、イタモノLASなどジャンルは問いません。
また、LARSやハーレム物の中で描かれるLASなどもOKですが主軸はLASで。他カプが主軸なら該当スレへ。 エロ分が多ければエロパロ板へ投下で、当板は全年齢対象です 。 原作にどれだけ直球な表現があったからといってもエロ分が多いとスレ削除を食らいます。 あなたがLASと思えば、それはLASなのです。 過去スレ1 01 anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1122558487/ 02 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109570903/ 03 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110008498/ 04 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110645039/ 05 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111194171/ 06 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111941594/ 07 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1112530302/ 08 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113068736/ 09 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113238483/ 10 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1114138826/ evaFF転載板 ttp://yy10.kakiko.com/yy11307819/ LASスレ投下SS保管庫 ttp://las.nobody.jp/
- 769 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:33:26 ID:???]
- >>765
>>766 順番逆かな?
- 770 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:33:33 ID:???]
- イタモノってその雰囲気だけが勝負なんだから、イタイ描写を織り交ぜないと見かけ倒れw
- 771 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:36:03 ID:???]
- >>768
GJ!二人の微妙な距離感や心のすれ違いが切ない
- 772 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:44:48 ID:???]
- キンモクセイきたか!相変わらずGJです
- 773 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 01:25:32 ID:???]
- >>770
誰に言ってるんだか良く分からん
- 774 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 02:09:04 ID:???]
- あぁぁキンモクセイさん常々GJ!
もうもどかしすぎるww
- 775 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/25(火) 03:09:20 ID:FTF+L7ej]
- あ、投下するんだ
よかったよかった
- 776 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 03:38:32 ID:???]
- キンモクセイきとるーーー!!
毎度GJすぎる!そして切なすぎる。 続き楽しみに待ってます!
- 777 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 15:19:00 ID:???]
- gj!
ちょうど秋に差し掛かったいま、キンモクセイさんの文が余計に切なさを感じます! アスカが報われれば良いなぁ。
- 778 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 17:19:50 ID:???]
- やっぱこのスレはこうじゃなくちゃな。GJです
>>777 ウチはまだまだ夏真っ盛りだわw
- 779 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:50:54 ID:???]
- そんなことを考えてる間も、ヤツはすやすや寝てる。
なんだかばからしくなってきた。 「…早く寝よう」 「アスカー、シンジくーん!ほら起きて!!」 「ママ!」 「…おばさん?」 「もぉ〜、二人で仲良く寝てるもんだから起こしたくなかったけど…遅刻、しちゃうわよ?」 「そっかぁ。もう朝なんだね。そういやアスカもう大丈夫なの?」 「ぴんぴんしてる!けど一応熱計ってなかったら学校行く」 「アスカ、風邪ひいてたの!?なんでママに連絡しないのよ!」 「忙しいって言ってたんだもん。それに…昨日はシンジが来てくれたしね」 「もう、子供が親に変な気を使わなくていいのよ! てっきり昨日は二人で…」 「もう!変なこと言わなくていいのよ!!」 「ふふ、照れなくてもいいじゃない。朝ご飯、作ったから食べてね。ほら、シンジくんも。」 「ち、違うわよ!!」 「あっはい…、ありがとうございます」
- 780 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:52:30 ID:???]
- 「ママぁ、あたし牛乳やだぁ」
「だめだよアスカ、ちゃんと飲まないと身長伸びないよ。」 「あんたに言われたくないわよ!ちびのくせに!」 「…シンジくん、昨日はありがとうねぇ。 あんなこと言ってるけど、本当はアスカはシンジくん大好きなのよ。」 「そんなことないと思いますけど…」 「そうよ!ママ?いい加減なこと言わないで! あたしはもぉーっとおっとこらしい人が好きなんだから!」 「あらぁ、こんなにアスカの面倒みてくれる人いないわよ〜。」 「違うわよ、あたしがシンジの面倒見てやってるんだから!」 「ほ、ほらぁ!早く学校行かないと…」 「あんた、教科書とか家じゃないの?」 「ちゃんと持ってきといた。ここに来る前に時間割とかも合わせといたし。」 「そっか。」 「じゃ、いってきまーす!」 「おばさん、ごちそうさまでした!」 「はいはーい、じゃ気をつけてねぇ〜」
- 781 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:53:34 ID:???]
- 「はぁ〜…眠たい」
「昨日眠れなかったの?」 そうよ、あんたのせいよ。 「そりゃあ、シンジが隣で寝てるなんて気持ち悪くて寝れないわよぉ〜 ずっと寝言で「アスカ、アスカ…」って言ってるんですもの。」 「…えっ!?本当にそんなこと言ってた!?」 まさかコイツ、思い当たる夢でも見てたのかしら。 「今日さっそくヒカリとそれをネタにでもしようかしら!」 「ちょ、ちょっとやめてよアスカ!!」 「じゃあどんな夢見てたのか白状しなさい!」 「…いやだよ」 「なに!?じゃああんたが小学校三年生になってもおねしょしてたことも みんなに言ってやるんだから!」 「そんなぁ…言っても蹴らないでよ?殴らないでよ?」 「…なに?」 「えーっと、たぶん、アスカがお嫁さんになった夢。」 「きもちわるーい!変なこと言ってないでさっさと行くわよバカシンジ!!」
- 782 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 18:14:13 ID:???]
- そう言って走ると、風が思いっきり髪をかきあげた。
にやついてんの、ばれちゃう。 でもこんな自分も嫌いじゃない。 夢、どんなだったんだろう。 幸せだったのかなぁ? こうやって、ずっとあたしを追いかけて。 今はまだ、なにも言わなくていいから。
- 783 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 18:19:42 ID:???]
- とりあえず、塾行ってきます!
あと、関西出身です。 二学期制なんで始まるのちょっと早いんですよ。 読んでくれている方本当にありがとうございます! では本当に行ってきます。
- 784 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 18:39:50 ID:???]
- >>783
GJ!看病モノのほのぼのLASだね 会話の間に地の文をもうちょっと入れると描写がもっと深くなる気がする
- 785 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 18:48:17 ID:???]
- >会話の間に地の文をもうちょっと入れると描写がもっと深くなる気がする
まあ、そうかもしれないけど、これはこういう作風なんでしょう。 今さら変えるのも変だろうし。 地の文ほとんど入らないのに名作ってことになってる作品だってあるわけで。 実際、3人以上の会話を会話文だけでつないでいくのって、けっこう技ですしね。 (まあ、技だからうまくいかないことももちろんあるでしょうけど、チャレンジしなけりゃうまくもならないですし。)
- 786 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:06:00 ID:???]
- >とりあえず、塾行ってきます!
>あと、関西出身です。 >二学期制なんで始まるのちょっと早いんですよ。 これは書かなくてもいいだろ…どうして夏は誰も彼も聞いてもないのに(ry
- 787 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:20:04 ID:???]
- GJです!2人とも可愛ええのぉ〜
ちなみにまだ続くんだよね?それか終わり?
- 788 名前:名無し [2009/08/25(火) 19:30:17 ID:ZLcU98An]
- LAS大好きだけどアスカがシンジ君以外に抱かれるのは絶対に嫌!
絶対に嫌! 惣流アスカと碇シンジが幸せでありますように
- 789 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:47:23 ID:???]
- あげんなよ
- 790 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 20:04:47 ID:???]
- キンモクセイとふぅ。GJ!
あとは入れ替わりの投下待ちか・・・
- 791 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 22:38:33 ID:???]
- キンモクセイさん最高
- 792 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 22:46:39 ID:???]
- お前は書き込んでる暇あったら35冊の小説さっさと全部読めよw
- 793 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 23:00:09 ID:???]
- +7冊
- 794 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:02:39 ID:???]
- >>793
だったらなおさら読めよww
- 795 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:03:56 ID:???]
- >>793
もうすぐ夏休み終わるんだし、早く宿題すませとけ
- 796 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:05:22 ID:???]
- >>793
ワロタwww なんでその面白い返し技がSSで出ないんだw
- 797 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 23:07:49 ID:???]
- すいません、ハートマン教官
- 798 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:22:55 ID:???]
- ↑よ。どうでもいいがSSを投下しる!
- 799 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 00:29:47 ID:???]
- ifは「出来の悪い子程かわいい」の典型だなw
- 800 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 00:38:37 ID:???]
- ずっと軒亜って人とifが同一人物だと思ってたw
- 801 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 08:37:23 ID:???]
- おはよう
軽くスレ独占状態ですみません 8月中に終わらせたくて、もうスピードだけでがりがり行ってます プロット通りに進んでるのかよー分からん状態で… たぶんもうすぐ終わります。 ・異性系イタモノ注意 ・異性絡みアリ! ・痛い?のかな?よーわからん NGワード キンモクセイ
- 802 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:38:24 ID:???]
- 「碇」と書かれた表札に描かれた天使の絵と2〜3秒ほどにらめっこしてから、あたしは息を吐いた。
開閉ボタンを押すと、シュッという空気音を立てて玄関の扉が開く。 「おーはよっ!シンジ、準備出来た?」 名前を呼んだ相手ではなくて、奥から出てきたのはおばさんだった。 これはいつも通り。 「おはよう、アスカちゃん」 「おはようございますおばさん。シンジ、起きてる?」 「いつもいつもごめんなさいねぇ…」 おほほ、と口元に手をかざしてすまなさそうに笑って。 「シンジ!早くしなさい!」 そう叫ぶおばさんも、いつも通り。 わかってるよ!、と奥からシンジの声とともにバタバタと足音が聞こえてくる。 10年以上続く、このあわただしい早朝。 変わらない光景に呆れるけれど、ほっとする。 「おはよう、アスカ」 「Guten Morgen!シンジ!はやく行こっ」 今日の朝は特に寒い。 一面に広がる灰色の雲が、太陽を隠してしまっていた。 同時に、冷えた空気の中に湿っぽさを感じる。 「今日、雨降るかなぁ」 シンジが空を仰いで呟いた。 「天気予報は午後から晴れるって、そう言ってたわ」 そう言いながらも、あたしも一応傘は持ってきていた。 あのお気に入りの赤い花柄の傘。 「テレビと天気予報だけは信じるなって、父さんが…。ま、いいか。傘はあるし」 ほら、と自分の自転車のハンドルにかけてある透明傘を指して、シンジが言った。 「傘さし運転は違法よ」
- 803 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:39:47 ID:???]
- 「どうせ乗らないよ」
その言葉の通りで。 今だって自転車があるのに、シンジは乗っていない。 あたしが歩く隣で、自転車を引きながら一緒に歩いているだけだ。 たまのたまに、ふたり乗りで通学する日もあるけど。 もちろん、先生にバレないように校門の手前で降りるようにしてる。 「昨日、楽しかったわね」 動物園を出たあとに、時間が余ったからふたりでカラオケに行って、そのあとご飯を食べて。 あの女と会ってからは陰鬱な感情が尾を引いていたけど、そういう感情を誤魔化すのには慣れてる。 それに動物園自体はすごく新鮮で楽しかった。 シンジがずっと一緒だったってのもあるし、 生で動物を見るのがあんなに面白いなんて思わなかった。 動物園が初めてってわけじゃないけど、 前に行ったのはすごく幼い頃のことで…あまり覚えていないから。 あたしがまだドイツにいた頃に行った、ベルリンの動物園。 パパとつないだ手のひらの大きさだけが、記憶にかすかに残ってる。 「サルもいいけど、特にカピバラ!あたし、また見に行きたいわ」 あたしの言葉に、シンジが心底嬉しそうに微笑んだ。 「良かった。水族館にするかどっちか迷ったんだけど…あっ」 シンジがはっとして、口を押さえる。 迷った? どういうこと? 「き、昨日のさっ。帰ってからテレビでやってた映画見た? シュワルツェネッガー大統領の若い頃が出てるやつ。 燃え盛る白い別荘をバックに歩く、上半身裸のシュワちゃんがー…」 「シンジ?」 「…M60片手に次々と敵を蹴散らすシーンはいつ見ても―…」 「シンジ!誤魔化さないでよ!…迷ったってどういうこと? 新聞屋さんにもらったんじゃないの?」 黙り込むシンジ。 あたしがシンジの前に回り込んでじっと見つめると、目を泳がせる。
- 804 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:40:33 ID:???]
- 「………」
「………」 しばらくして、観念したようにシンジが小さく口を開いた。 「…新聞屋のお兄さんが洗剤をくれたのは本当だよ」 「動物園のチケット、あんたが買ってくれたのね」 「………」 シンジがまた黙り込む。 「…どうしてウソついたの?」 あたしは責めてるつもりはかった。純粋に、疑問だった。 どうしてわざわざウソついて。 そんな必要ないじゃない。 それなのに、シンジは眉間にしわをよせて、むっと表情を強張らせて。 「別ににいいだろっ」 強く言い放って、自転車のサドルにまたがる。 「シンジ!待ちなさいよ!」 あたしを避けて、あたしの声も無視して、シンジは自転車をこぎだした。 「…なんなの」 みるみるうちに背中が遠くなっていく。 あたしは茫然と、その場に立ち尽くした。 学校に近づくにつれ、生徒の数は増していく。 登校する生徒たちの波の中で、あたしはひとり歩いていた。 いつもは気にならない周りの騒がしさも、この時ばかりは煩わしいものでしかない。 特に五月蝿い女の子たちの集団から距離を置いて、あたしは歩みを急がせた。 シンジはほんとうに先に行ってしまったんだろうか。 学校に着いてすぐに、自転車置き場を覗く。 そこに、シンジの紫の自転車を見つけた。 なんなのよ、ムカつく。勝手に怒ってあたしを置いて行っちゃってさ。 …問い詰めてやらなきゃ。
- 805 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:41:52 ID:???]
- 「アスカ」
後ろからかけられた声は、あまり聞きたくない声だった。 一瞬ためらって、仕方なく振り返る。 また怒ったように眉を釣り上げて、目をギラギラさせたあいつがいた。 「昨日、なんで電話に出なかったんだ?」 「家に忘れてのよ。ずっと出かけてたから」 それは本当のこと。 家へ帰って着信履歴を見て、ウンザリしてかけ直さなかったのも本当のこと。 「ウソつけよ!」 「ウソじゃないわ」 「どうせまた、碇といたんだろ!碇がいるからオレを無視して…」 「そうよ、悪い?あたし、シンジの方が大事なの。 こないだのことなら、単なる気まぐれよ」 あんたなんか比べものにならないほどずっとずっとずっと、大事よ。 「でもね、友だちなの。シンジは。それが分からないなら、あんたとあたし」 別れましょ。 そう言い切る前にチャイムが鳴る。 「悪いけど、先行くから」 あたしを呼び止める男を無視して、あたしはその場から走り去った。 あいつはもうダメだ。 あたしを求めすぎてる。 こんな、つまらないあたしに執着しすぎてる。 あいつをこれ以上不幸にする前に…はやく別れてしまおう。
- 806 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:42:40 ID:???]
-
「進路希望のプリント、今週中にちゃんと提出しておけよー。分かってるなー!」 教壇の前の担任の言葉で、あたしは白紙のままのプリントの存在を思い出した。 「お前ら2年の後半にさしかかってんだからな、ちゃんと真剣に考えろよ」 結局シンジは京都にしたんだろうか。 あれからシンジと進路の話はなにもしていない。 あれからずっと、ウソをついたままだ。 …あたしはドイツへ行かないってことも、ちゃんと伝えようと思う。 そのためにも、早くシンジと話をしなくちゃ。 2時限目の数学が終わったあと、あたしはシンジの姿を探しに教室を出た。 シンジが籍を置くクラスは、あたしの教室のふたつ隣にある。 朝の態度を問い詰めてやろうと意気込んで、あたしはシンジの教室へと乗り込んだ。 窓際の後ろの席で、男子生徒と談話するシンジの姿を見つける。 周りで起こる騒がしい男の声を無視して、あたしはシンジへつかつかと歩み寄った。 シンジもあたしの姿に気づいて、途端ばつの悪そうな顔をする。 「ちょっと来て」 シンジの腕を引っ張って、あたしたちは教室を出た。 そのままシンジを引きずるように廊下を歩いて、階段を上って、その先の屋上へ出る。 「…なんだよ」 あたしが腕を放すと、シンジがふてくされたように呟いた。 外はまだ曇っている。湿気を含んだ冷たさが、あたしたちを包み込む。 「朝のあんたの態度、あれなんなの?」 シンジの態度にむっとして、あたしはつい強い口調で言ってしまった。 「あたしを置いて、勝手に先に行っちゃって!」 「…それについては謝るさ」 「別に謝らなくていいわよ!あたしは、あんたがなんで怒ったのか、それが知りたい」 「アスカは別に知らなくていいよ」
- 807 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:45:35 ID:???]
- なによそれ!
あたしは叫んでいた。思いのほか大きな声が出てしまって、自分でも驚く。 「僕には僕の意地があるんだよ!」 今度はシンジが叫んでいた。 あたしを睨みつけて、こんな強い目をするシンジは初めてだった。 あたしは思わず息をのむ。 「…昨日言ってた、男の意地ってやつなの?」 あたしの問いに、シンジが首を横に振る。 「違うよ、僕の意地だ。ほんとうにつまらない、クソ食らえな意地だ!」 「シンジ…?」 「何度捨てようと思ったか!…そのたびに自分を戒めて、また意地を張って。 僕だって、このままでいられるならそれでいいと思ってたさ。 ずっとこの日が続くなら、それでいいと思ってたさ…。 …ありえないと分かってはいても…それを信じていたのに… ……でも、君があんなことを言うから…」 言葉を繋ぐたびに、シンジの声は掠れて小さくなっていって。 ―…お願いだから、どこへも行かないでくれ……アスカ 最後の言葉は、あまりにも小さすぎてあたしには聞こえなかった。 ただ、シンジのその弱々しい姿に、シンジの本当の姿を垣間見た気がして…。 たまらなく愛しくて、あたしはそんなシンジを抱きしめたくて。 でも、出来なかった。そんな資格はあたしにはないから。 うなだれるシンジを、あたしは静かに見つめ続けていた。こみ上げる痛みに胸を押さえながら。 「…なんてね、別に最初から怒ってなんかないよ」 しばらくして、顔をあげたシンジがにやっと笑う。 「アスカ、もうそろそろ戻らなきゃやばいんじゃ?僕のクラスさ、次の授業英語なんだよ」 ただでさえ目付けられてんのにそのうえ遅刻したらマズいって! さっきの弱々しい姿なんてかけらも見せないで、なんでもないよ、と笑って誤魔化してる。 あたしは、こんな風に笑う誰かを知っていた。それは、……あたし自身だ。
- 808 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:46:39 ID:???]
-
放課後。静まり返った教室の中で、あたしはひとり窓の外を見ていた。 その不安定さが秋を象徴するように、午後の天気は雨へと変わっていた。 銀絹の糸のように、静かに滴り落ちる雨を見ると…シンジのチェロを思い出す。 柔らかで、穏やかで、そして悲しげな。 あんなに苦しそうに言葉を吐くシンジを見るのは初めてだった。 あたしの知ってるシンジは、バカで、でも優しくて、いつも明るく笑ってて。 あの女と別れたときだって、意外にもあっけらかんとしていて。 落ち込むシンジを慰めてやろうと目論んでいたあたしは、そんなシンジに拍子抜けした記憶がある。 …シンジは、何かに苦しんでる。 どうしてかは分からない、それが何かは分からない、でも、なぜか知るのが怖くて。 知ってしまうと、あたしたちが終わってしまうような予感がしたから。 ふと、ポケットの中でケータイが振動していたのに気付いた。 急いで取り出す。 …あいつからの着信だ。 画面を開いて、通話ボタンをすぐに押した。 ちゃんと話をして、別れよう。 「もしもし?」 そう決心して、あたしはケータイに耳を当てた。 あたしの声に、雰囲気に。 あいつも、あたしが何を言い出そうとしているのか察したんだろう。 あいつは何も言わず、あたしたちの間には重苦しい空気が流れて。 まだ学校にいたあいつに呼び出されて、 あたしたちは屋上へ出る扉の手前で向かい合って立っていた。 外には雨が降っているから出られない。 扉の前は6畳ぐらいのスペースになっていて、 モップやバケツなどごちゃごちゃと色んなものが倉庫のように置かれている。 そこに置ききれないものは、階段の方まであふれていた。
- 809 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:47:27 ID:???]
- ホコリと湿気の混じり合った嫌な臭いがする。
沈黙と、臭いと、目の前の男に、あたしはため息をついた。 屋上側の壁にもたれながら、静かに話を切り出す。 「…あたしたち、別れましょ」 「なんでだよ!!!」 叫ぶあいつの姿を、あたしは冷めた目で見る。 ダメなのよ、もうあんた。 「あんた…あたしを求めすぎたのよ。最初から分かってたでしょ? あたしはただのダッチワイフ。キスもいい。セックスもいい。 けど、それ以上求めたって何も返ってこないって」 あたしがあんたと付き合ったのは、あんたがそれを理解していると思ったから。 体だけの関係に満足する男だと思ったから。 「あたしも、あんたを利用してるだけなのよ…サイテーよ、こんな女」 「それでもいい、俺、お前が好きなんだ」 だめ。 そんな関係フェアじゃないわ。いくら想ってくれたって、あたしはあんたを絶対好きにはならないのよ。 何も与えることなんで出来ないのよ。 「ばっかじゃないの? …あたしはあんたなんか、これっぽっちも好きじゃない! ただの飾りよ、マスコットよ!」 あいつの目が、あたしを睨むように見据える。 「…碇だろ。お前…碇が好きだからっ」 「そうよ」 あたしが肯定したことに、さらに視線をキツくして。 「好きで好きでたまらないわ!ずっと前から大好きよ!本当はあんたじゃなっ」 最後まで言い終える前に、 伸びてきた腕に肩を捕まれて無理やり唇を重ねられた。肉と肉のぶつかり合うだけのキス。 けどね、あんたと別れるのに…シンジは関係ないわ。 ただのあたしの都合よ。
- 810 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:48:18 ID:???]
- あたしは目を開いたまま、目の前にある男の顔を見つめる。
焦りに汗を浮かべながら目を瞑る男の顔は、とても滑稽に映った。 やっと唇を離した男に、あたしは冷たくこう言い放つ。 「これで満足した?もう終わりにしましょ」 「っ…!!」 逆上した男があたしの腕をひねりあげて、そのままあたしを壁に押し付ける。 ぐぅっと、痛みに声が出た。 あたしの首筋を舐めながら、スカートを捲り上げて太ももが露わになる。 下着の中に侵入してきた男のゴツゴツした指が、あたしの中心を弄ぶ。 太ももに男の固くなりつつあるモノを感じながら、どこか醒めていた。 あたしは人事のように今の自分を状況を見て、 これって、犯されるって言うのかなあ、なんて暢気に考えた。 「…っ…あっ…ん…」 体は正直なもので、心は別にあっても悦を感じて少し反応したらしく、息が漏れる。 かちゃかちゃとベルトを外す音が響いた。 ガタッ 下から物音が聞こえて、はっとした。 階段のところで、よく見知った黒い瞳と視線がぶつかって。 とても綺麗で、大きくて、少しタレ目がちの。あたしが大好きなひとの瞳。 ――シンジ!! 「うおっ」 あたしに絡みつく男の股間を蹴って、肩を突き飛ばした。 呆然とあたしを見やるシンジの横をすり抜けて、あたしは走った。 後ろで、モップやバケツが倒れて大きな音をたてた。誰かがあたしを呼ぶ声がする。 そんなのおかまいなしに、あたしは走った。
- 811 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:58:15 ID:???]
-
呆然とあたしを見る、見開かれた黒い瞳。 その瞳の中に、愉悦に喘ぐあたしの姿が、はっきりと映っていた。 シンジに見られた。見られてしまった。 女としてのあたしを、汚れたあたしを、あんな形で見られた。ずっと隠してきたのに! その事実が頭の中をぐるぐると駆け巡って、あたしを締め上げる。 一番シンジに見られたくなかった姿、そして、一番シンジにさらけ出したかった姿。 あたしは怖かった。 これをきっかけに、何かが変わるんじゃないかって。 そしてそれはあたしにとって、終わりへの始まりでもあったから。 とりあえず以上です まだありますけど、規制されてるのですみません ほんと長くて申し訳ないです
- 812 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:06:13 ID:???]
- GJ
続き気になる
- 813 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:21:36 ID:???]
- GJっす!
あとどれぐらい?
- 814 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 09:31:33 ID:???]
- 書き込めるかな?
>>813 ラストまではまだ書いてないです。 プロットは出来てんだけど、どうにも脱線しがちで。 あんま関係ないけどシンジがツンデレ気味だったのは、 本当に好きな相手にはちょっとツンデレしちゃう本編シンジから。(→父さん) じゃ、さっきの続きいきます NGワード キンモクセイ
- 815 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:32:17 ID:???]
- 朝の太陽のまぶしさも、ひんやりと落ち着いた空気も、テレビの中で元気に喋るアナウンサーの声も。
すべてがあたしを憂鬱にさせる。 新しい一日が始まったからって、すべてがリセットされるわけじゃない。 昨日のことを思い出して、あたしのさらに憂鬱になった。 あの後すぐに、あたしはひとりで家に帰ってすぐに熱いシャワーを浴びた。 汚いあたしを洗い流して、シンジに見られたという事実を、すべてを無かったことにしたくて。 普段ならそれで気分が晴れて、いつものあたしが取り戻せるはずなのに。 …都合よくいかないものね、ほんと。 その後、夕飯も食べないでずっと部屋に篭って、毛布に包まっていた。 ママがいなくて良かったと思う。 今週はずっと研究所に詰めっぱなしで家には帰ってこないから。 ケータイの画面を開いて、ママにおはようのメールを送信する。 ごめんなさい、ママ。 あたし今日、学校をサボるわ。 ケータイの履歴には、あいつの名前もシンジの名前も無かった。 昨日の雨がウソみたいに、窓から見える空は澄んでいて。 あたしが知ってる空の中では一番の高さだった。 やることもなく毛布にくるまりながらソファに寝そべって、ぼんやりと見知った天井を見つめる。 どうやってシンジに言い訳しよう、 どう誤魔化そうといくら考えても、何も思い浮かばなくて。 むしろ考えれば考えるほどに、 それが鎖のようにあたしを絡めこんで、深い海の底へ沈めようとする。 毛布を頭まで被って丸まって、あたしは目をつぶった。 まるで貝みたい。 深海に沈む貝ね。 クラゲの次は貝だなんて、まるでありきたりでセンスもない。馬鹿みたい。 あたしは自分で自分を鼻で笑った。
- 816 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:33:13 ID:???]
-
玄関の扉が開く音がして、あたしは慌てて飛び起きる。 …人の気配がする。 まさかママかしら、 と思って壁の時計を見たけれど、針はまだ午後の1時半すぎを指していた。 あたしは毛布を頭から被ったままで、玄関へと続く廊下をおそるおそる覗きにいく。 「アスカ、いるの?」 柔らかい声。優しい声。…シンジの声だ。 いつもならまっさきに飛びつく声でも、その時ばかりはびくりと体を震わせて、あたしは立ち止まった。 なぜシンジが、あたしの家の鍵を。 「…いるよね?」 息を殺す。 それでも布の擦れる音や息遣いが消えることはなくて。 「おじゃまします」 シンジが靴を脱いで廊下を歩いてくる音が聞こえてくる。 あたしはあせった。 どうしよう、まだなにも言い訳なんか考えてない。 とりあえず、その場から逃げようとして。 ゴンッ 「痛っ!」 毛布の裾を踏んづけて、おでこと鼻を床にぶつけていた。 後ろで、くくく…と笑う声がする。 「笑うな!不法侵入者!」 あたしは床に屈んだまま、シンジをキッと睨みつけた。
- 817 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:34:14 ID:???]
- 「不法ではありません。キョウコさんから借りましたー!」
勝ち誇ったように、鍵をぶらぶらと持ちながら見せつけてくる。 そのいつもと変わらないシンジに、あたしの心に巣くう不安が少しだけ和らぐ。 「…どういうことよ?あんた、学校は?」 シンジの服装はいつもの制服姿だ。 学生ズボンに、そして紺のVネックのセーター。 「途中でサボってきたんだよ。鍵は研究所に行って借りてきた。…アスカこそ、どうして」 あたしは何も答えないで、また毛布をすっぽりと被った。 まだ言い訳をなにも考えてない。 まだ会うのには早すぎる。 あたしの完璧な防御体制に、シンジがため息をつくのが聞こえた。 「僕、お昼まだなんだ。お腹空いたんだけど…なにかもらっていい?」 「………棚の中にカップラーメンがあるわ」 「じゃ、遠慮なくいただくよ」 毛布にくるまれた真っ暗な闇の中にあるは、シンジの動く音とあたしの鼓動、そして息だけ。 シンジは、あいつに愛撫され喘ぐあたしを見てどう思ったのだろう。 汚らしいと軽蔑した? それとも興奮した? あたしは前者であって欲しいと願う。 女として見られるよりも、貶される方がマシだった。 「ねえ、味噌と豚骨、どっちを食べていいの?」 「豚骨はあたしのだからダメ」 しばらくすると、お湯のポコポコと沸く音がしてきた。 蒸気に部屋が暖められて、少しだけ毛布の中の空気が暑くなる。 「…アスカも食べる?」 「いらない」 そう言ったのに。 シンジの言葉に答えるように、あたしのお腹がぎゅるると鳴った。 …恥ずかしい。 心と体は繋がってるなんて一体誰が言ったんだろう。ウソつきだ。 シンジがくすっと笑って、じゃあ豚骨だね、と言った。
- 818 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:35:30 ID:???]
-
シンジが作ってくれたラーメンをおとなしく食べてから、あたしはソファへ戻る。 毛布をずるずると引きずって。 豚骨ラーメンはやっぱりおいしかった。 台所から届いていたがさがさと片付けるような音が止んで、 シンジがリビングへとやってくる気配がする。 シンジの座る重みで、ソファが唸った。 「ねぇ」 毛布から少し顔を出して、隣にいるシンジを見る。 シンジは床に放っておいたあたしの携帯ゲームを持っていた。 電源の付く音がして、ゲームからマヌケなBGMが流れ出す。 あたしはそのまま続けた。 「忘れなさいよ、昨日見たことは」 自分でも苦しい言い訳だって分かってる。 でも、昨日のことを無かったことにするのが、あたしたちにとってのベストなの。 「人の記憶はそんな都合の良いようには、出来てないよ」 あたしの言葉を否定して、目は伏せままに濡れた黒い瞳だけが、ゆっくりとあたしを見る。 ぞくりと背筋が震えた。 …やめてよ、そんな目でみるのは。 「…いいから忘れなさいって言ってんの!」 「昨日…、実は」 あたしが語気を荒げても、シンジは淡々として。 「最初から聞いてたんだ、アスカと先輩の話」 あたしにそう告げた。 全部、全部知られてしまってたんだ…サイテーなあたしを。あたしの気持ちを。 たまらなくなって、あたしは立ち上がって逃げようとする。 けど、すぐにシンジが腕を掴んで。 「放しなさいよ!」 「嫌だ」
- 819 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:36:54 ID:???]
- きつく握られて動けない。
「放せっ!」 叫ぶあたしを、黒い瞳を揺れらして、じっと見つめてくる。 「…どこへも行かないでよ、アスカ」 その瞳は、あの時の同じ、とても弱々しい色をしていた。 あたしを見つめて、その愛しさがあたしに絡みついて、身動きを取れなくする。 「もう無理だよ、限界だ」 強く、腕を引っ張られる。 一瞬のことだった。 気がついたら、あたしはシンジの腕の中にいた。 「他の男にアスカをあんな風にされて、 そんなものを見せつけられて、隣で笑っていられるわけないだろ!」 あたしの首筋に顔をうずめて、あたしを抱き締めて、叫んで。 吐き出す言葉が、あたしの心を震わす。 「意地を張って、自分を押し殺して、 これ以上アスカを奪われるのを黙って見てるのは嫌なんだ!」 背中に回された腕が、あたしを強く引き寄せた。 きつく、きつく、さらに抱き締められる。 あたしの体が壊れるぐらいに。 あたしの心も壊すように。 「好きだよ、アスカ…本当に、好きだ…」 耳にそっと触れて、熱い吐息に乗せて、シンジは囁いた。 ああ…。 あたしの心は喜びに震える。 欲しくて欲しくてたまらなかった、その言葉を告げられて。 それは、もっとも恐れていたことだった。 続く
- 820 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 09:38:48 ID:???]
- とりあえず以上です
お目汚しすんませんでした アスカは、とーちゃんかーちゃんが離婚したトラウマ抱えてます 描写不足ですみません では 今月中が無理だったら、もしかしたら来月は更新ムリかも知れません そうなったらすみません
- 821 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:52:49 ID:???]
- うわー寸止めorz
GJ
- 822 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 10:22:56 ID:???]
- >>820
GJ!! マジか…なんとか完結させてください!
- 823 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 10:33:36 ID:???]
- GJ
シンジの吐露がいいな
- 824 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:32:21 ID:???]
- つまんね
糞レベルだな
- 825 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:36:09 ID:???]
- …と、糞レベルすら書けない便所コオロギが申しております。
- 826 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:40:05 ID:???]
- ッつあああああああああ!!!!!
キンモクセイったあああああああ!!!! アスカ素直になれよ…ぐふぅ。GJでしたっ続き楽しみにまって…ます…うぐぅ
- 827 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 15:56:45 ID:???]
- やばいパシャりそうだ、俺>キンモクセイ
- 828 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 16:44:35 ID:???]
- 結末が早くしりたいけど、
終わってしまうのは嫌だな。 いつまでも読み続けたい(;´Д`)…ハァハァ<キンモクセイ
- 829 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:21:01 ID:???]
- 気持ち悪い感想が増えてきた…
- 830 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 18:25:29 ID:???]
- うああああ!!!
帰ってきたら、とんでもない事になってるな キンモクセイさん待ってました 俺は、キンモクセイさんの世界に引きずり込まれて、出られない状態です
- 831 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:57:32 ID:???]
- しばらくそこに籠もってくれw
みんなが忘れた頃にまた出てこいw
- 832 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:58:09 ID:???]
- 男と女の関係になりたいシンジと
なりたくないアスカか〜 これは難しい
- 833 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/26(水) 19:03:18 ID:byNb26K6]
- GJにも程がある
キンモクセイに埋もれてしにたい
- 834 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 20:17:23 ID:???]
- すいません。でも、言わせてください。
前にも書いたと思いますが、もう一回言います。 告白するには勇気がいります。 シンジは勇気を出して告白した。 アスカも本当はシンジが好きなんだと思う 二人とも恋愛するのが不器用なんですね。 本当に人を好きになるのは難しいですね 俺も興奮してしまいました。 そして+3冊です 次の投下は 8月29日か30日です。 <アイス再び…>
- 835 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:32:20 ID:???]
- >>834
なんか憎めないわお前ww
- 836 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:37:18 ID:???]
- いや、お前もう来なくていいから…
見苦しいから…ね?
- 837 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:59:39 ID:???]
- 買った小説×30回読んでから来い
- 838 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:06:21 ID:???]
- 読んだからって上達するもんなの?
純粋な疑問
- 839 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:07:17 ID:???]
- >>836
そうか?俺は結構好きだけどな 何より 俺じゃ文章書けないしな
- 840 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:11:32 ID:???]
- 最近は大分マシになったと思うぞ
俺もまだまだだし…
- 841 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 21:17:48 ID:???]
- すいません。
今、暴走しています。 あと、29日か30日に投下したら止めます。たぶん そして次の投下は、10月以降です。 それまで我慢してください。 空気クラッシャーですので
- 842 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/26(水) 21:25:42 ID:Wia/LNTd]
- シンジは告白なんかしないよ
- 843 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:32:07 ID:???]
- >>841
298 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/27(月) 22:38:56 ID:??? やっぱりプロは違うな 昨日、調子に乗ってサキエル話と シャムシェル話を投下しようと思っていたが、やめて良かったよ またこのスレが大惨事になるとこでした・・・いや俺か・・ この話はいいな。癒されるな なんか元気が出てきた、明日も仕事が頑張れる。 みなさんお休みなさい 314 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/28(火) 23:53:56 ID:??? どうもありがとうございます 今、シンジ君に戦略自衛隊に入隊させて訓練する話を考えています 最後は旧劇場に絡めようと思います 多分、投下はしません いや、出来ない では、おやすみなさい 今度こそ、さよなら お前の飽きっぽい性格に付き合わされるスレ住民の気持ちを考えたことあるか?
- 844 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:36:51 ID:???]
- >>841
なんで最低限のルールを守らないの?
- 845 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:42:13 ID:???]
- >>838
マジレスすると、実際に書かなきゃダメ 好きな作家の雰囲気とか文体とかマネしたり
- 846 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:50:38 ID:???]
- >>842
するよ 好きな子になら シンちゃんって結構積極的だし頑固で一途だぞ?
- 847 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 21:58:49 ID:???]
- もう逃げない
- 848 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:06:02 ID:???]
- キンモクセイすごすぎる。
- 849 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:06:06 ID:???]
- >>847
三年ROMれ
- 850 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:12:18 ID:???]
- 今朝のこと、誰かに話したくてしょうがない。
「おっはよー!ヒカリ〜!!」 「どうしたの?今日なんかすごく機嫌いいけどなんかあったの? 「んーまぁね、ちょっと聞いてよ。今朝シンジがねぇ…」 あたしは近づいてくるあいつに気付かずに言いかけた。 「ちょっと!!言わないって約束したじゃないかぁ!」 「あ〜らシンジ、そーだったわねぇ〜」 ヒカリのほうを見て、「あとで話す」と口を動かせた。 「んじゃアスカ、教室のカギ直してくるから!」 どうにか伝わったようで、走って行った。 振り向くと、シンジはふくれっ面。 そんな表情するからいつまでたっても子供みたいなのよ。 そんな子供に惚れたのは誰だったか今は忘れた。 「なんで言おうとしたのさ、言わないって約束だったのに…ひどいじゃないかぁ」 「ごめんごめん、ちょーっと口がすべっちゃってぇ…へっへー」 「もう…ほんとアスカは口が軽いんだからぁ。」 「なぁんですってー!!」 「シンジくん!おはよ!」 「おはよう、霧島さん。」 満面の笑みでシンジに近づく。 何にやついてんのよ。 今すぐ蹴り飛ばしてやりたいけど、 今朝のことがあったから特別に許してあげるわ。 そう思いながらもマナの声を聞くと無意識にイライラしていた。 「あっ、居たのぉ?おはよう〜」 マナは余裕の笑顔であたしに言った。 「…おはよう」 たぶんあたし、今笑ってない。 こんなことになったのも、こないだの出来事があったからだ。
- 851 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:13:31 ID:???]
- >>834
気持ち悪いなもう来るなよ
- 852 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:13:58 ID:???]
- ある日、あたしはマナに放課後に呼び出された。
「あたしね、碇くんのことが好きなの〜。 それで確認しておきたいことがあるんだけど。」 「…なに?」 「惣流さんって、碇くんとどうゆう関係なの?」 「どうゆうって…ただの幼馴染よ。 そもそもあんた転校してきたばっかなのにいつシンジを好きになったの!?」 「ん〜初めて、見た時かなぁ〜。 でもなにもないならよかったぁ〜それじゃあね〜」 いやなことを思い出していると、チャイムの音で我に帰った。 「さぁーて、英語の準備しなきゃあ〜」 そういって自分のロッカーのほうへ走った。 「ほんとだーはやくしなきゃ」 碇と霧島だから、出席番号が近いのでロッカーも近い。 あたしはずっと後ろのほう。 なによ、まだなんか話してる。 でもあたしはあいつの夢にあんな形で出てきたんだから。 ぜんっぜん負けてないわよ。 そんなことを考えながら、席に着いた。
- 853 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:15:09 ID:???]
- 「はーい、じゃあ教科書90ページ開いて」
うそっ…間違えて国語の教科書持ってきちゃった。 仕方ない、先生に言って取りに行こう。 そう思って手を上げようとしたとき、後ろから教科書を持った手が伸びてきた。 「いいわよ、あんたどうやって授業すんのよ…」 そう言った瞬間、表紙に書いてある見慣れた落書きに目が行った。 「これ、あたしの?」 「そうだよ。アスカが国語持って行くの見たんだ。 呼んでもぼーっとしてて聞こえてなかったみたいだし。」 「ありがと」 こんなことがある度、あたしはシンジへの気持ちを再確認する。 困った時に何も言わないで助けてくれるこの性格は、 口だけ「守ってやる」とかぬかしてるその辺の男とは違っていた。 ただ、自然にこんなことを誰にでもする。 それはさっきみたいにあたしを傷つけることもあった。 でも結局はまた引き寄せられる。 馬鹿ね、あたしって。
- 854 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:16:05 ID:???]
- 「弁当や弁当〜!これこそが学校最大の楽しみや〜」
「ヒカリ、今日は屋上で食べない? 教室に馬鹿が三人もいるから話も出来ないわよ。」 「え、えぇ。」 「ちょーっとヒカリ、それ鈴原の持ってたお弁当箱と一緒じゃない?」 「えっ、いきなりなにを言うのよ!」 「あんた、あたしの話だけ聞こうったってそうはいかないわよー。」 「うん…まぁ鈴原んち、妹が入院してたりで大変だから、いっつも食堂のパンばっか食べてるのよ。 だからたまにはお弁当も、どうかなって…。」 「へぇ〜、案外うまくいってんのね。」 あたしがうらやましそうな顔をしたのか、ヒカリは聞いてきた。 「アスカはどうなの?シンジくんと」 「なんであいつが出てくんのよ!」 もう今更隠しても意味ないか…と思いつつもつい出てしまうこの言葉。 「まあまあ…、今朝の話はなんだったの?」 「んーとね、大したことない話なんだけどね、」 そういって風邪ひいたときに看病してくれた話、 夢でお嫁さんになった話、一時間目の英語のときの話をした。 「そっかぁ。やっぱりアスカ、シンジくんのこと好きなんだぁ。 でもね、さっき体育のとき噂になってたんだけど…」 「えぇ!?マナが告白!?」 「うん…今日するって。」 まだ負けと決まったわけじゃない。 でも…気分が悪くなった。 「残り、食べていいわよ。」
- 855 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:18:33 ID:???]
- リアルタイムGJ!
- 856 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:59:50 ID:???]
- とまあ、一応こんなかんじです。
感想ありがとうございます。 今回地の文増やしてみました。 いや、少ないですね(笑) 今から付け足してもって意見もあったんですが やっぱりあったほうがいいかなと。 ご指摘ありがとうございました。 これ、上と下みたいなかんじで 二部構成みたいな感じにしようと思ってます。 長くなりますが…すみません。
- 857 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 23:00:44 ID:???]
- GJです!
出来れば「今日の投下はここまで〜」みたいなレスが欲しいです
- 858 名前:857 mailto:sage [2009/08/26(水) 23:04:15 ID:???]
- >>856
ああ、被った。ごめんなさいw
- 859 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 23:13:44 ID:???]
- >>856
GJ!
- 860 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 01:14:41 ID:???]
- ふう。さんイイよー!嫉妬するアスカと素直なシンジが可愛いw
あと個人的に、恋のライバルはやっぱマナがいいね!
- 861 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 13:30:48 ID:???]
- ふぅ。さんGJ!
2人のやり取りが微笑ましいです。
- 862 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:10:27 ID:???]
- 円谷さんや軒亜さんはパッタリ来なくなったな...
- 863 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:13:58 ID:???]
- 円谷さんは、少し様子見タイムと自サイトに書いてた
- 864 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:40:55 ID:???]
- なぜ様子見?
- 865 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:42:53 ID:???]
- ifを畏れているのだろう
- 866 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:56:53 ID:???]
- >>864
自サイトに直接書くか、一旦こちらに投下して溜まったら転載か迷ってるみたいね。 俺は一旦ここに投下してもらった方が見やすいなぁ。織月さんもそうしてるみたいに。 まあもちろん決めるのは本人だけどさ。
- 867 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 18:19:17 ID:???]
- 円谷氏自サイト持ってたん?
- 868 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 18:27:12 ID:???]
- 投下してもらったほうが感想書きやすいし、嬉しいけどなw
- 869 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 19:03:30 ID:???]
- >>867
>>153
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