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LAS小説投下総合スレ19



1 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/10(月) 21:28:28 ID:???]
LASを投下しましょう。甘LAS、シリアスLAS、イタモノLASなどジャンルは問いません。
また、LARSやハーレム物の中で描かれるLASなどもOKですが主軸はLASで。他カプが主軸なら該当スレへ。

エロ分が多ければエロパロ板へ投下で、当板は全年齢対象です 。
原作にどれだけ直球な表現があったからといってもエロ分が多いとスレ削除を食らいます。

あなたがLASと思えば、それはLASなのです。

過去スレ1
01 anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1122558487/
02 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109570903/
03 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110008498/
04 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110645039/
05 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111194171/
06 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111941594/
07 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1112530302/
08 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113068736/
09 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113238483/
10 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1114138826/


evaFF転載板
ttp://yy10.kakiko.com/yy11307819/
LASスレ投下SS保管庫
ttp://las.nobody.jp/


51 名前:if mailto:sage [2009/08/11(火) 23:01:46 ID:???]
呼んだ

52 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/11(火) 23:07:48 ID:???]
もう来ないで

53 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 01:01:05 ID:???]
↑面白い会話ww


54 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 01:44:18 ID:???]
>>51
呼んでない呼んでないw

55 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 05:31:50 ID:???]
乙です。
ひそかに赤木博士がどうなっているか気になりますが..

56 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 14:14:05 ID:???]
おつ

57 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 14:15:28 ID:???]
>マサダさん
良かったです。ぜひ続編をお願いします

58 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:37:54 ID:???]

*言葉ハ違エド想イハ同ジ*

私はいつも通りの日常を送っていた。
シンジと一緒に起きてシンジと一緒に学校へ行く。
お互いに好きみたいではいるけれど、私たちはまだ付き合っているわけではない。
今のところはミサトとシンジと3人でただ同居しているだけ。

毎日普通の日常生活を送っていた。


ある日私たちはケンカをした。理由は些細なこと。シンジが掃除をしていたのでちょっかいを出していたら怒られた。
いつもならやめてよ!とか言って終わるはずなのに今日は怒られてしまった。

私はちょっとやりすぎたかな、と反省した。



59 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:40:21 ID:???]

いつもならシンジが謝ってくるはずなのに…今日は…こなかった。
テスト期間前だからピリピリしてたのかな。ごめんね、シンジ。


結局面目向かって謝ることは出来なかった。
バカね、アタシ…自分の気持ちに素直になれないなんて…
シンジと仲良く過ごしていたいのに…謝ることさえできないなんて…






60 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:44:26 ID:???]

一方シンジも苦悩していた。

あぁ。テスト前だからついかっとなって怒っちゃった…

ごめんね、アスカ。
僕だって怒りたくはなかったけど、ついカッとなっちゃった…
早く掃除終わらせてテスト勉強したかったんだ。

僕も面目向かって謝りたかったけどさ…タイミング…逃しちゃった…

でも…大好きだからね…アスカ。



結局お互いに謝ることが出来ず、その日を境に徐々に私たちの関係は悪くなっていった。
学校には一緒に行くがほとんど会話はない。
学校でもほとんど話さない。もちろん帰りもほとんど話はしなくなっていた。



61 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:47:13 ID:???]

でも離れることはなかった。
お互いに思っていたことは一緒だったから…


テスト直前の帰り道、私はこのタイミングを逃すまいと思いシンジに謝ることにした。

「あの…シンジ…」

「何?」

「あの…」

「だから何?早く言ってよ」

私は詰め寄ったがシンジは冷たかった。

「だから何なんだよ!」

「な、なんで私が怒られなきゃいけないのよ!」

「もういいよ!」

「よくない!」

「うるさい!もうやめてよアスカ!こないで!」



62 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:50:08 ID:???]


違う、違うんだよアスカ。これは僕の気持ちじゃない。拒否してるわけじゃないんだよ!アスカと…一緒に居たいんだよ!


でも僕は頭で考える前に口が先走ってしまった。



「え…」

私はショックだった。シンジにこんなこと言われるなんて。
あぁ…私はシンジになんとも思われていないんだ…
普段ならこれぐらいは普通に流せただろうけど、落ち込んでいた上にさらに追い討ちをかけるような言葉だった。




63 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:51:17 ID:???]



私は死にたくなった。テストも何もどうでもよくなった。

大好きなシンジになんとも思われていないなら…
シンジと一緒に居られないなら…
私は生きている意味がないもの…


深く考えすぎかもしれないけど、生きているのが嫌になった。もう嫌。


そう思うと私は道路に飛び出してしまった。



ドンッ



遠くからシンジの声が聞こえたような気がしたが、私は意識がなくなった。




64 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 17:53:40 ID:???]

続きは後ほど投下します。



65 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 18:05:53 ID:???]
こーゆー作品って放置になること多いよな

66 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 18:40:35 ID:???]
ほのぼの作品かと思ったら、とんでもない方向にw
続き待ってます

67 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 19:05:25 ID:???]
GJ!!
アスカが大丈夫なのか気になるなぁ
続き待ってます!

68 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:07:21 ID:???]
>>63の続き投下


しばらくして私は目が覚めた。

「ここは…どこ?」

目の前には一面に花畑が広がっていた。とても綺麗だった。

「あ、あそこに川がある。行ってみようかな。」

私はその川に向かって歩いていった。

そして川に入ろうとした瞬間、私は聞き覚えのある声を聞いた。

「アスカ!」

えっ…?シンジの声…?

「アスカ!そっちに行っちゃダメだ!」

私は振り向いた。そこにはシンジがいた。



69 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:09:03 ID:???]


「なんで…行っちゃダメなのよ。」

「そっちに行くと死んじゃうんだよ!」

「…いいじゃない別に。私はシンジに拒絶された以上この世にいる意味はないもの…
シンジのこと…好きだもん…」

「僕も…アスカのことが好きだよ!だから…行かないで!」

「嘘ね…本当はあんた私のことどうでもいいって思ってるんでしょ?」

「嘘じゃない!どうでもいいなんて思ってないよ!
アスカのことを…世界で一番愛してる!さっきは…ごめんね。本当は謝りたかったんだ…」

そう言われるとアタシはシンジに抱きしめられた。





70 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:11:09 ID:???]

「…本当?」

「本当だよ!」

「…じゃあ愛してるって証を私に…」

その瞬間私は半ば強引に唇を奪われた。

「ちょ、ちょっと!」

「これが…僕の証だよアスカ!だから帰ろう!僕たちの家に。
…僕はアスカが大好き。アスカと…ずっと一緒に居たい。」

「…ぐすっ…うん…」

私はシンジに連れられて川とは反対方向に歩き出した。
やっぱりまだ死にたくない。シンジと…一緒に居たいから。

こんな自分が情けないけど…まだ生きていたいと思った。

私の夢?はそこで終わった。




71 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:17:25 ID:???]

「アスカ!起きたんだ。良かったぁ!」

「シンジ…?」

目が覚めると、病室にいた。

「うぅ…本当に…良かった…アスカが生きてて…さっきはごめんね…」

シンジが泣いてる?…そっか。私のことずっと心配しててくれたんだ。

後で医者から聞くと、私は何ヶ所か打撲したが、それ以外は一時意識不明になったぐらいでなんともなかったらしい。

ま、不幸中の幸いってやつ?

…違う。シンジが守ってくれたに違いない。

というか、なんともないって言ったらおかしいかな。



72 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:20:38 ID:???]


*言葉ハ違エド想イハ同ジ*

そんな気がした。

それでシンジは輸血ならいくらでもするからアスカを助けてあげてください!なんてずっと言ってたらしい。

もう恥ずかしいわよ!

…でもありがとうシンジ。
今生きてられるのはシンジのおかげだもん。


シンジは私が入院中、毎日お見舞いに来てくれた。
学校が終わってからすぐ来てくれて面会時間のギリギリまで居てくれた。テストもあるはずなのに。

…そして私たちはいつの間にか仲直りしていた。



73 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:25:20 ID:???]

そして2週間後、私は退院した。久しぶりに帰ってきた。私の家に。


「ねぇ、アスカが意識不明のときに僕こんなことがあったんだ。
アスカのこと思ってたら突然目の前が真っ白になって気が付くと一面花畑で…そこにアスカが居たんだ。
覚えてないけどそこで僕は何か言った気がする。
アスカには僕の想い…伝わったかな?」

それ、私と一緒じゃないの。やっぱりシンジと私は繋がっている。助けにきてくれたのね。



74 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:27:13 ID:???]

「ねぇアスカ聞いてる?」

「聞いてる。想いは伝わってきたわよ。シンジ(^-^)」

私は最高の笑顔で返してあげた。

シンジの顔が真っ赤になる。恥ずかしそうだ。シンジったら可愛いとこあるじゃない。

「それでね、あの、僕…アスカのことが好きなんだ。だから…」

「付き合って欲しいの、シンジ。」

「えっ?」

「付き合って欲しいっていってるの!」

「…もちろん!」

「こ、これは、アタシのこと助けてくれたお礼として付き合ってあげるんだからね!勘違いしないでよね!そ、その…私を大切にしなさいよ。」



75 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:31:17 ID:???]

「約束するよ。一生アスカを守り抜くって!」

ちょ、そんなこと言われたら恥ずかしいじゃないの!今度は私の顔が真っ赤になった。

…でも嬉しい。私は今世界で一番幸せかもしれない。ありがとう。シンジ。


こうして私たちは新たなスタートを切った。よろしくね、シンジ!

それにしても事故の代償は大きかったわ。いい意味で…ね。



…えっ?テスト?入院中に病院で受けたけどバッチリだったわよ!
この天上天下唯我独尊のアスカ様にかかれば勉強しなくたって余裕よ!



…退院後シンジと一緒に補習したわ(笑)私でもやっぱり少しは勉強しなくちゃダメね(笑)



THE END



76 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 19:34:26 ID:???]

以上です。

初投稿だったのでちょっと緊張しました。

これからも書きたいと思いますのであたたかく見守ってやって下さい。



77 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 19:47:56 ID:???]
乙です。展開は不安だったがほのぼのしたw

個人的に顔文字はいらんかったかな?

78 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 20:28:50 ID:???]
乙乙

79 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 20:29:08 ID:???]
キンモクセイまだかのぅ



80 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 20:55:02 ID:???]
行間空いてるのと(笑)とか顔文字とか気になったけど、良かったと思う


81 名前:マリン@marin mailto:sage [2009/08/12(水) 21:11:19 ID:???]

読みづらくて申し訳ないです。

次からは指摘されたところとか直してまた書きたいと思いますのでよろしくお願いします。


82 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 21:16:47 ID:???]
好き嫌いの問題だけど、いきなり付き合ったり好きじゃないな
付かず離れず的な距離感が好きだたりする

83 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 21:25:21 ID:???]
>>81
頑張ってくれや〜

84 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 23:37:59 ID:???]
まぁ夏だし、こんなのもありかも。

85 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/12(水) 23:53:29 ID:???]
円谷氏はまだですか

86 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 01:09:35 ID:???]
夏だからとか作者にどんだけ失礼なこと言ってるんだ

87 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 01:13:33 ID:???]
夏だなぁwww

88 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 03:18:21 ID:???]
>>86
そういう次元だって事

89 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 07:39:21 ID:???]
>>81
話の流れ的には起承転結がちゃんとあって読みづらくないよ。文体とセリフにもうちょっとフックが欲しいところです。がんばって書いちゃってください!



90 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 08:20:57 ID:???]
お、新しい書き師が来たね

91 名前:トゥルー mailto:sage [2009/08/13(木) 12:12:03 ID:???]
三号機に乗ったアスカを助けるシンジの痛快のラブロマンス

シンジ「ゲンドウさん!おめぇえええええ!!!ってやつはああああああああああ!!」
ゲンドウ「文句あるのか?助けられないのか!!」
そういうとゲンドウはダミープリグのスイッチを押さんとする
と、その時である
ミサト「待ててえ!!」
ゲンドウ「!!葛木さん!!」
静まり返る場内・・・・・と、その時である
リツコ「このシンジは止める事が出来ないのね」
シンジ「うぉおおおおおおおおお!!!アスカああああああ!!!」
初号機が雄たけびおあげる。そしてアスカの入っているプリグを引き抜こうとしている
ゲンドウは「やめろ!この!何故だ!ダミープリグが反応しない!!?」と言った
するとリツコは「シンジの願いがそうさせているのよ。言ったでしょう止める事は出来ないのよ」と言った
するとミサトは「いきなさい!」と言ってシンジを激いれするのである
キュポン!という音と共にプリグが抜かれた
シンジは思う。このドロっとした液体こそが使徒なのだと
シンジ「ネバネばネバネバとうぜぇヤツだ!これで終わりにしたやるぜええええええええ!!」
初号機の手の平にネバネバが吸い寄せられ消えていくのであった
リツコは言う。「初号機のシンジの願いの反映されたデストルドーとリビドーの境目なのだと」
そしてシンジはプリグをへし折る!アスカを助け出す、ただそれだけの為に!
ボキン!という音と共にプリグが割れた
するとアスカが中から出てきたではないか
シンジは安心して「良かったねアスカ」と言うとアスカも「良かったよシンジ」と言うと口漬を交わすのであった
ゲンドウは「桃太郎みたいなアスカならば・・・」と言うとその席から立ち上がって二人を祝福した

happy end



92 名前:トゥルー mailto:sage [2009/08/13(木) 12:13:02 ID:???]
自分で書いてて泣けてきた
みんなも泣いてくれると嬉しい
初めてこういうの書いたけど自分でも結構納得な出来だと思う

93 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 12:17:04 ID:???]
夏過ぎるだろw>プリグ

94 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 12:19:02 ID:???]
桃太郎wwww
お前わざとか?www

95 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 12:19:18 ID:???]
口漬w

96 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 12:41:33 ID:???]
新手の荒らしなんだろうけど、どうしてもダミープリグで笑ってしまうw

97 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 12:41:58 ID:???]
>>92
全俺が泣いた

98 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 13:19:12 ID:???]
桃太郎じゃなくてかぐや姫だろ、と突っ込んだ俺

99 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 13:29:06 ID:???]
狙ってても天然でも凄い才能だとは思う



100 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 13:42:38 ID:???]
プリグwwキュポンwwボキンwwアスカが中からww口漬ww桃太郎ww
駄目だ腹いてぇwwww

101 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 13:50:51 ID:???]
>自分で書いてて泣けてきた
>みんなも泣いてくれると嬉しい
>初めてこういうの書いたけど自分でも結構納得な出来だと思う


この自信過剰っぷりは…ifの弟だろうか

102 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 13:51:08 ID:???]
これはifへのオマージュだなw

103 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:00:35 ID:???]
ifってんなこと言ってたの?

104 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:02:01 ID:???]
まぁ、あり。

105 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:04:35 ID:???]
(゚д゚)ナンダコリワ


106 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:07:15 ID:???]
な、夏厨なんかに釣られないんだからねっ…!!
実はifじゃね?

107 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:09:22 ID:???]
>>103

197 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/22(水) 19:28:57 ID:???
どうも、6日ぶりに投下します
7月20日に二回目の破を見てきました
一回目は6月28日です
サウンドトラックも買いました
そして、今、話題のRE-Takeの同人誌も読みました
俺の書く小説は、俺の思い描いている物語です。
みんな、それぞれのエヴァの楽しみ方があります。
今までこんな夢中になったアニメは数える程度です
以上です

258 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/26(日) 14:42:46 ID:???
まあ、うまく書けたかな、これは3号機事件のプロトタイプです
他の人たちはエヴァの話をどう料理してくれるんだろうか
では、さようなら

298 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/27(月) 22:38:56 ID:???
やっぱりプロは違うな
昨日、調子に乗ってサキエル話と
シャムシェル話を投下しようと思っていたが、やめて良かったよ
またこのスレが大惨事になるとこでした・・・いや俺か・・
この話はいいな。癒されるな
なんか元気が出てきた、明日も仕事が頑張れる。
みなさんお休みなさい


ベラベラとよく喋り、自分を肯定するとこなんかソックリすぎる

108 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:20:41 ID:???]
>>107
なによりビックリしたのは社会人なとこだ

109 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 14:31:21 ID:???]
いずれにせよ只者ではないッ・・・w



110 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 17:48:06 ID:???]
よくわからんがワロタw

111 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 18:47:47 ID:???]
>>91
まるで隙が見当たらない
完璧だww

112 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 20:16:28 ID:???]
>>24
の続きを落とします。

113 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:17:03 ID:???]
アタシがシンジと言う難攻不落の要塞に挑んでから、三年の月日が流れていた。
アタシ達は今、第二東京の大学に通う為に下宿をしている。残念ながら、アタシと
シンジは下宿先は違っていたが、大学も学部も同じだった。

「シンジ、早く開けなさいよ。何やってんのよ。」
アタシは、シンジの下宿している学生用マンションの扉をいらだち紛れに叩きながら言う。
完全に八つ当たりなんだが、他に出来る人が居ないので仕方がない。
「何だよ。アスカ、うるさいな。って何、ずぶ濡れじゃないかどうしたんだ?」
「ちょっと、付き合って。」
アタシはシンジの手を引いて、連れ出す。
「どうしたんだよ。行き成り、何処へ行くんだ。」
「良いから、黙って付いてきて。」
外へ出ると、既に雨は上がっていたが。道路はかなり濡れている。如何に、激しい雨か解る。
そのまま近くにある大学の駐車場に連れて行った。

アタシは、赤いスカイラインGTRの前までシンジを連れて行く。
「これって、アスカの買った車だよね。色が違った様な、しかも塗装がはがれかけている。」
「悔しいよぉー。」
アタシは、耐えきれずにシンジの胸に顔を埋めて泣き出してしまった。
「ちょ、アスカ、取りあえず。事情を説明してよ。」
「色が気に入らなかったんで、自分で塗料を買ってきて塗ろうと思って...。場所が無いんでココで
塗って...。塗り終わったら、にわか雨が...。今日は、晴れって...、気象庁を訴えてやる。」
「アスカ、少しは落ち着きなよ。取りあえず、家に来てお風呂に入った方が良い、風邪引くよ。塗装は、
来週、僕も手伝うから。」
「でも、また雨が降ったらどうすんのよ。」
「それについては、考えがあるから。」
「本当?裏切ったら、殺すよ。」
「はい、はい、取りあえず。戻ろ。」

114 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:18:18 ID:???]
「アスカ、着替えはどうする?」
「アンタのシャツで良いよ。アタシなら十分ワンピになる。」
そう、シンジはの身長は180を越えていた。アタシはと言えば、人工肉しか無かったセカンドインパクト世代
の性か、150を僅かに超える位だ。
「そう言われても、色々有るんだけど。」
「あんた、ばかぁ?こう言うときはワイシャツって決まってるでしょ。」
「アスカ、変な漫画を読み過ぎて無い。」
「うるさい。黙ってろ。バカシンジ。」

風呂から出て来たワイシャツ姿のアタシを見たシンジが、直ぐに目を逸らす。やっぱり、怒ってるのかな?
当然だね。無関係な話で巻き込んで居るんだから。
「アスカ、そこにコーヒ置いておいたから飲んでね。バターとブランデー垂らしておいたから、温まると思うよ。」
「ありがとう。相変わらず気がきくね。」
こう言う優しい所はシンジの良い所だ。
「でも、困ったな。服乾かないよ。」
「仕方がない。今日は泊まっていくよ。」
「ちょ、アスカ、何言ってるんだよ。」
「仕方がないでしょ。それともこの恰好でアタシのマンションまで帰れって言うの?」
「仕様が無いなぁ。僕のベット使う?男くさくて嫌かもしれないけど。」
「一晩ぐらい我慢するわよ。アンタも一緒に寝る?」
「そんな小さなベットに二人は無理だよ。僕はソファーで寝るよ。」
全く、この男は、女の娘から誘っているのに何て態度だろう。でも、シンジの匂いがするベットで寝れるキッヤ。
って、アタシは何を考えてんだ。

115 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:19:31 ID:???]
「アスカ、聞いたわよ。昨日、碇君の所に泊まったんだよね。」
同じ学部に進学したヒカリが聞いてきた。この学校、元NERV関係者の子弟がやたら多くて、流石にシンジの悪友は
居ないがヒカリは居る。その理由は、直ぐに解るので取りあえず省略。
「なんで、そんな事知ってんの?」
「アンタ、自分達が有名人だって事に少しは自覚したら?アンタ達の動向は常に誰かに見られてるって思った方が良いよ。」
この学校で出来た友達(女子ばっかり)も寄ってくる。確かに、元エヴァパイロットと言えば人類を救った英雄扱いだから
仕方がない。最も、有名なのはシンジの方でアタシは単なる噛ませ犬程度にしか思われてない。それでも。一応、
複数扱いにしてくれる友情には素直に感謝しよう。
「で、成果は?」
「ある訳、無いでしょ。あの男は難攻不落のマサダの砦よ。」
「そりゃ、上手い表現だね。」
「って、感心している場合か。アタシがココ一年、毎日、夕食を作りに行っても何にも無かったんだから。」
「そりゃ、アスカが食費を削って車代を貯めるために、碇君の所で食事をするなんて嘘を言うからでしょ。」
「普通は、1年も食事を作りに行ったら気付くよ。」
「それが無いのが、碇君の碇君たる所以じゃないの。」
「もっと、正直に言わないと、カレには通じないよ。」
「そんなの解ってるわよ。それが言えたら苦労は無いわ。」

先生が教室に入ってくると、一瞬に教室の空気が変わる。ざわついたのが一斉に黙り、皆が慌てて席に着く。
その先生の正体は、赤木博士だ。そう、この学校には赤木博士の講義がある。人工進化研究所に行きたければ、この人の
授業の単位は欠かせない。
何せ、このオバさん。じゃなくて、先生は気難しい。少しでも私語でもしようものなら、その生徒を睨みつけるとそのまま帰って
しまうなんて良くある。怒らせると、本当に怖い。このアタシでさえ怯えるんだから、どれだけ怖いかお解かり頂けるだろう。

116 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:20:05 ID:???]
今週は最悪だった。家に帰るたびに塗装の禿げたスカGが目入り、気が滅入る。本当は車を乗り回したいが、車に
近づくと余計に悲しく成るので出来ない。折角、苦労して買った車なのになんでこうなるんだろう。
だから、日曜日は少し気分が良かった。漸く、真っ当な塗装に成る。しかも、シンジと一緒に居れるのも良い。
駐車場に付くと、既にシンジが長いポールとビニールシートを用意して待った居てくれた。シンジはアタシに
手伝わせながら、テントを張る要領で屋根を作ってくれた。
「これなら、多少の雨でも平気だろ。頑張って、塗ろうよ。」
「うん。」
アタシは、大喜びでシンジと作業を始めた。

作業が終わると、アタシは大はしゃぎを始めた。もう、嬉しくて嬉しくて仕方がない。シンジはしばらく黙って
見ていたが、
「着替えておいでよ。見ててあげるから。」
と言ってくれた。交替で見張りながら着替えを済ませて、塗装が乾くのを待つ。今日は、雨が降らなくて屋根は無駄だったけど
シンジの気遣いが嬉しかった。

屋根を片づけると、かなり遅く成っていたが、思い切ってシンジを誘う事にした。
「今日のお礼に特別に、アタシの車に乗せてあげるわ。感謝なさい。」
「でも、もう遅いし。」
「良いでしょ。ナビ席に初めて乗せて貰う名誉を無にする事は無いわ。」
そう言うと、無理やりシンジを押し込んで車を走らせる。

117 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:20:30 ID:???]
「しかし、アスカは運転上手いよね。6速のMT車なんか普通は運転できないよ。」
「あんた、ばかぁ?こんなもんエヴァの操縦に比べれば簡単でしょ。」
「ええ、エヴァの操縦なんか別に難しく無かったじゃない。車の方が難しいよ。」
「アンタって本当に憎たらしい人ね。アタシがエヴァを操縦するのにどんなに苦労したと思ってるの。」
「ごめん。僕は何も考えてないから、何時もアスカに嫌な思いをさせていたよね。悪いと思ってるんだ。今更、謝っても
仕方がないけど。」
「はぁ、泣かせること言ってくれるじゃん。シンジも大人になったって事かしら。やっぱり、無敵のシンジ様は
お優しいですこと。」
「でも、良かった。アスカが明るく成ってくれて。」
「え?」
「アスカってエヴァに乗れなくなってから、無理して明るくふるまってる時も多かったけど、今日みたいにはしゃいだ
のって見た事無かったから...。」
「アタシが子供みたいな言い方しないでよ。」
でも、そう言われても仕方がない。アタシは未だに髪を腰まで伸ばして、ご丁寧にエヴァのインターフェースユニットを
髪飾りにして居る。もっとも、今付けているのは某玩具メーカが出している玩具だ。本物は大切な時にしか付けない。

「でも、今日のアスカはいつもと違うよ。何て言うか...、その可愛いと言うか。」
「え!恥ずかしい事言わないでよ。本気にするよ。」
あれ、シンジがこんな事言ったの初めてじゃないの?丁度、ラジオからはマライヤ・キャリーが流れているし、
これは試してみようか。
アタシは路肩に車を停めると目を軽く閉じて、シンジの方を向く。
「ねぇ、お願い...して。」
さぁ、女の娘がここまで勇気を持って誘ったのよ。根性見せてよね。
かなり長い時間が過ぎたような気がする。もしかすると直ぐかも知れない。シンジの手がアタシの肩に回ってきた。
ガタガタ震えているのが解る。可愛いね。そのまま、アタシを抱き寄せると、...。
これ以上は恥ずかしくて言えないよぉ。
ともかく、カレはアタシの事を好きになってくれたみたいだ。三年がかりで頑張ったかいがある。

118 名前:ドライブ mailto:sage [2009/08/13(木) 20:22:10 ID:???]
こんな感じです。
では、また。

119 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 21:08:25 ID:???]
話は良いんだが、素人にオールペンなんざさせんなよw



120 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 21:12:34 ID:???]
>でも、シンジの匂いがするベットで寝れるキッヤ。


ベットでキッヤ?

121 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 22:30:54 ID:???]
乙乙

122 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/13(木) 22:43:04 ID:???]
携帯小説っぽい

123 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 00:19:35 ID:???]
まだスカイラインがついてるから34かな?

124 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 01:33:14 ID:???]
>>118
GJです!

125 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 03:00:53 ID:???]
車の塗装って、刷毛で塗るとでも思ってるのww

126 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:37:51 ID:???]
またLAS投下しちゃうけど、いいよね? 答えは聞いて(ry

127 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:38:51 ID:???]
【ペギラ が 来た!】


「シンジ、何見てんの?」

風呂上がり。
アスカが髪を拭きながらリビングに戻って来ると、何やらシンジがテレビに見入っていた。
食後の片づけを全て終わらせ、ゆったり寛いだ雰囲気で。

「ドキュメンタリー。南極のコウテイペンギン特集だって」

現在の南極大陸と言えば、セカンドインパクトの影響で何物も寄せ付けなくなってしまった不毛の地。
シンジが見ている番組は彼(か)の地に、まだ生命が存在していた頃の記録映像とのこと。

「海洋生物研究所に行ってから、ちょっと昔の動物に興味あって」
「へぇ。バカシンジのくせに、教養番組なんて見ちゃうんだ」

セカンドインパクト以前の生物に興味を持つのは、悪いことではないとアスカも思う。
が、それにしても、

「けどさ。ペンギンなんて、ウチにも居るでしょ」
「そうだけどさ……」

どれも同じなんじゃないの、と。
コウテイペンギンと温泉ペンギン――――普段からペンギンを見慣れているアスカにとっては、大した差異があるようには思えない、とのこと。

「アスカも見れば分るって」
「どーかしらね」

お風呂上がりで薄着になったアタシより、絶滅した鳥を見てる方が楽しいワケ?
などと思いつつシンジに促され、アスカもリビングに腰を下ろした。

128 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:40:02 ID:???]
『コウテイペンギンのオスはメスの産んだ卵を約2ヶ月間、立ったまま温めます。
 ブリザードが吹き荒れ、マイナス60℃にまで気温の下がった過酷な環境の中で雪だけを食べ、雛の孵化を待ちます。
 繁殖地への移動期間を含めると、ほぼ4ヶ月間の絶食状態が続くのです』

テレビの中ではコウテイペンギンのオス達が身を寄せ合い、文字通り凍えるような寒さに耐えている。
雪のみを主食とし、立ったままずっと卵を温めるというのは、人間の視線から見てもなかなかの苦行に思えた。

「……根性あるじゃん」
「うん」

『こうしてオスの忍耐の甲斐あって、コウテイペンギンの雛が誕生するのです』

ナレーションと共にオスの脚の間から灰色の羽毛の雛が、よちよち歩きで這い出てくる。
生まれた瞬間から極寒の地で生きていくことを運命づけられたのは、雛にとって幸か不幸か。

「でも、この後みんな死んじゃったんでしょ。セカンドインパクトで」
「……やるせないよね」

アスカに同意を示し、シンジが頷く。
加持に誘われて海洋生物研究所に赴いて以降、シンジは少し感傷的になっているようだった。

「そう? 過ぎたコト言っても、どーしよーもないじゃない」

一方でアスカはドキュメンタリーが終了すると、予め冷蔵庫から取り出していた缶ジュースのフタを開けた。
海洋生物研究所でも素知らぬ顔をしていた彼女にとって、コウテイペンギンも飽くまで過去の遺物でしかないのだろう。

「……加持さんが、さ」

ジュースを喉にゴクゴクと流し込むアスカを横目で見ながら、シンジが言う。

「何かを作る、何かを育てるってのはいいぞ……って、言ってたんだ」

129 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:41:09 ID:???]
いろんなことが見えるし、分かってくる……それも付け加えて。

「加持さんの場合はスイカの栽培だったけど……」

植物を育てることも、あのコウテイペンギン達のように子供を育てることも、根本は変わらないのかもしれない、と。
幾星霜の年月が流れても普遍で有り続けるもの。それが生命の営み。
セカンドインパクトによって生態系が激変しても生命の奔流、その根源は依然として昔のまま。
使徒と戦うことは人類を守ると同時に、そう言った生命の循環―――――地球を守っていることに繋がっているのだと。

「アンタって、そんな影響されやすい性格だっけ?」

コトッ。
中身を飲み干した缶ジュースをテーブルに置き、アスカが訝しむ。

「影響ってワケじゃないけど……ネルフの人達だって、サードインパクトを起こさない為に頑張ってるんだしさ」

今度こそ全ての生物が滅びてしまう、それを食い止める為の戦い。

「……僕も、頑張らなきゃな、って」
「ふーん。それなりに自覚はあるようね」

シンジにもどうやら、やや遅咲きではあるがエヴァパイロットとしての自覚が芽生え始めたらしい。
それとも初めてアスカと出会った日に「エヴァに乗って戦えないことを恥とも思わないなんて!」と罵倒されたのが今になって効いたのか?
普段頼りない印象のあるシンジだが、たまに胸をキュンと高鳴らせる台詞を吐くので、油断ならないのだった。

「何かを作る、何かを育てる……か」

アスカは思索に耽る。
それは孤独を愛する彼女にとって、最も縁遠いコトではなかったか。
この場合、女性であるアスカに出来る生命の営みと言えば、出産と子育てに該当する。
子供なんて要らない。絶対要らない。そう固く思い続けても月経の痛みからは逃れられない。アスカが唯一、自身が女であることを呪う日。



130 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:42:12 ID:???]
「だったら」

アスカは身を乗り出し、眼前で寛ぐシンジを見据え、呟く。
キャミソールドレスの胸元がやや開き、発育良好な白い胸を僅かながらチラリと見せつけ、

「アタシも作ってあげよっか」
「え……?」

シンジに問い掛ける。
問われた方のシンジは、いきなりアスカが誘惑するような仕草を見せたことに驚きを隠せず、みるみる顔を赤くしていった。
視線はアスカの顔と胸元、上下を忙しくなく行き来していて、やたら落ち着きが無い。
以前レイを押し倒した時でさえ、ここまでの狼狽ぶりは見せなかったはずだ。

「作るって……な、何を?」
「決まってるでしょ」

更に身を乗り出し、シンジの耳に唇を近づけると。
強張ったシンジの腕に身体が触れるか触れないか、ギリギリの距離を保って。
とびきりの甘い声で、アスカは囁くのだ。

「シンジの――――こ・ど・も」
「いいっ!? こっ、子供っ?」

今度は顔面蒼白になって、シンジは慌てふためいた。
怯えるようにアスカから距離を置いて離れ、赤くなったり蒼くなったりしている。この状況では、そうならざるを得ないのかもしれないが。

「ちょっとぉ!? このアタシがアンタの子供を産んであげるって言ってんのに……何よ、その態度!」
「だって、いくら何でも子供って……! い、今はちょっと……」

気が動転しそうになるのも無理は無い。
まさかアスカからそんな提案をされるなど、シンジとて夢にも思っていなかったからだ。

131 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:43:27 ID:???]
「ば、馬鹿っ! 誰もすぐ作ろうなんて言ってないでしょーがっ!!」

業を煮やしたのか、アスカも顔を真っ赤にしてシンジに再度迫る。
いざ自分から発した言葉を省みると中々に大胆な台詞を吐いてしまったコトに気づくが、もう後の祭り。

「いつか! いつかの話っ!! 大人になってから、ってコト!!!」
「お、大人になってからって……」

アスカ本人としては上手く弁明したつもりだったのだろう。が、シンジからすれば遠回しに結婚の約束をされたも同然で。
今はダメだが、大人になったら子供を産んでやってもいい……それはつまり“そういうコト”であって。

「アスカ……。あの……言ってるコト、判ってる?」
「わっ、判ってるわよっ! ……アンタが床に額擦りつけて、どーしてもって頼み込むなら……すぐでもいいけど」
「それはマズいと思うよ……」

シンジとてアスカの提案に興味が無いワケではないが、如何せん時期が悪い。
まだどちらも14歳の中学生、しかも何時(いつ)まで続くか判らない使徒との抗戦の最中(さなか)。
仮にアスカが妊娠でもしたら、ミサトに何を言われるか―――――想像しただけで恐ろしい。

「アタシじゃ不満だってぇの?」
「そんなんじゃないよ! た、ただ……」
「ただ……何よ。せっかく産んであげるって言ってんのに……このアタシに恥かかすつもりじゃないでしょーね!?」

アスカの眼光は鋭い。以前の気の弱いシンジならば、即座に「ご、ごめん……」と謝っていただろう。
それ程、今のアスカは“有無”を言わさぬ迫力に満ち満ちている。

「えっと……ほ、ほら! “産む”にしても男と女、どっちか選べないしさ!」
「……男と女、どっちが欲しいの?」
「え……。お、女の子……かな」

まるで誘導尋問さながらに。アスカの迫力に負け、つい希望を口にしてしまうシンジ。

132 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:44:35 ID:???]
「女の子がいいんだ……?」
「う、うん」

ゴクリ、とシンジが喉を鳴らす。アスカの顔が晴れるか曇るか、その瀬戸際故に。

「じゃあ……女の子、産んであげる」

阿修羅の様を呈していたアスカの表情が綻んだ。
彼女自身も最初に産むなら女の子、と考えていたのだろうか。
尤も、いくら本人達が女の子を所望しても、男の子が生まれてしまう場合もあるかもしれないが。

「……聞いていい?」

アスカの機嫌が良くなったのを見計らい、今度はシンジが問い掛ける。
逃げ腰だった姿勢を正し、今度はちゃんと彼女と向き合うよように。

「何で急に、その……子供作ろうなんて、言い出したの?」

気になって仕方がない。彼女がそんなコトを言い出した意図が読めないのだ。あまりに“らしくない”から。

「ねぇ、アスカ」

極力、そっと。胸元を隠すアスカの手を取り、落ち着くよう優しく握って。

「……アンタの子供なら、産んでもいいかなって。そう思っただけよ」

本当は誰の子供も産みたくない。子供なんて絶対要らない。生理が来る度、そんな思いに苛まれる。
誰とも交わらず、ずっと独身を貫くものだとばかり思っていた。――――――碇シンジ、この少年に出会うまでは。

133 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:46:42 ID:???]
「……好きな男の子供、孕んじゃダメなワケ?」
「う……」
「アンタだって、アタシのコト好きよね?」
「す、好きだよ」

そもそも同じ屋根の下で若い男女が何ヶ月も過ごしていたら、互いを意識しないはずがない。
葛城家の家事全般を担うシンジはアスカに食事を作り、衣類の洗濯までしてやっている。
ミサトという保護者の存在を除けば、同居と言うより同棲と呼ぶに相応しい現状に置かれているのだ。

「なら光栄に思うのね。このアタシに見初めらてもらえるなんて、アンタは宇宙一ラッキーよ」

セカンドインパクト以前の地球に生息していた野生動物、とりわけ肉食獣のオスはメスを獲得する為に同種族のオスと激しく争っていたという。
メスはメスで、より強い遺伝子を残す為に本能的に強いオスを求める、とも。両者の利害が一致した時のみ、晴れてカップルになれると。
以上を踏まえると。シンジはまさに、アスカの御眼鏡に適ったのである。求愛行動をした覚えは、一切無いが。

「……何人、欲しい?」
「えっ!?」
「何人欲しいかって、聞いてるんだけど」

アンタ馬鹿? 子供の数に決まってるじゃない、と。

「シンジが欲しいだけ……産んであげるから」
「じゃ、じゃあ……いっぱい?」
「……スケベ。どんだけ産ませるつもりなのよ」
「だ、だって! ……アスカが、欲しいだけ……って」
「言ったけど……げっ、限度ってもんがあるじゃないのっ!」

具体的な数が思い浮かばなかったとはいえ、とっさに「いっぱい」と口走ったのは、いかがなものか。

「でも……産んでくれるんでしょ、アスカ」
「う、産める範囲でなら……いいわよ」

134 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:47:55 ID:???]
************


「もぉ〜。聞いてよリツコぉ〜!」
「ミサト?」

ある日の午後。
リツコの研究室に入室するやデスクに大きな胸を乗せ、ミサトは項垂れた。
苦い顔をするリツコそっちのけで疲弊し切った様子を見せつつ、うわ言のようにボソボソと愚痴を零し始める。

「最近さぁ。シンジ君とアスカが妙に仲良いのよねェ……すっごく」
「いいことじゃない。パイロットの関係を良好に保つのも貴女の仕事でしょ。
 現にシンジ君とアスカのシンクロ率、ここのところ高い数値をキープしてるし」

何が不満なの、とリツコが怪訝な言葉を投げ掛ける。

「仲が良いにも限度ってもんがぁ、あるでしょーよ!?
 なんかもう2人だけの世界ってゆーか、ラブラブ空間作っちゃってさ〜ぁ!?
 目を離せば所構わず『アスカ……』『シンジ……』とか言っちゃって、ちゅっちゅちゅっちゅしまくってからにぃ〜!!
 私、もう息苦しくて息苦しくて……家に居るだけで蕁麻疹が出ちゃうってゆーか……このままじゃ死んじゃう〜!!」
「ちょっ、それ私のコーヒー……」
「苦いものでも飲んでなきゃ、あの甘々空間にはとてもじゃないけど耐えらんないわよ!!」

最早、自宅に居るのに別世界に強制滞在させられているような―――――――そんな孤独感すら感じると言う。

「私の家を自分達だけの世界に変えちゃうつもりなのよ、あの子達ぃ……うぅ〜」
「クレイシュを作ったつもりが、文字通り“愛の巣”に作り変えられるなんて……無様ね」
「クレイシュ〜?」
「託児所。かつて南極に生息していたコウテイペンギン、その雛鳥達が形成していた集まりのコト」
「ぬゎ〜にが託児所よぉ! ねぇ〜リツコぉ〜。しばらくアンタんちに泊めてよぉ〜。家主は私なのに、すっごい居心地悪いんだってばぁ〜!!」           【終 劇】

135 名前:円谷 ◆bgvu1ECAmM mailto:sage [2009/08/14(金) 03:49:01 ID:???]
タイトルは「ウルトラQ」の5話から拝借
時系列は例の如く「破」、無事に3号機が起動したであろうパラレル世界ってことで
ばいちゃ

136 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 03:52:34 ID:???]
GJ!

でも、チョイやり過ぎ感が...


137 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 09:15:08 ID:???]
神が来た

138 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 12:28:45 ID:???]
やり過ぎか?なんか子供らしい可愛さがあって好きだな。
GJ!!

139 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 12:29:24 ID:???]
>>118
変な空気の中、よく投下してくれた…内容も良かったよGJ
>>135
いつも良作をありがとう!



140 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 20:51:49 ID:???]
円谷氏の作品でタイトルが「地球はヱヴァンゲリヲンの星」があるかもいやないなと思っている俺はウルトラマンガイア好き

141 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 21:05:10 ID:???]
ついに、ついに、この時間がやって来ました。
まず、予告を投下します。
その5分後に、本編を投下します。
では投下


目覚めたら他人の部屋
周りには誰もいない
机には、人形とゲーム機
台所には、一枚のメモ
思い出した約束
ゲームオーバー
シンジは、私に何を伝えるのか
私は、どうしたら良いのか?


142 名前:if mailto:sage [2009/08/14(金) 21:09:27 ID:???]
「んん、ふあぁ、よく寝た」
私は目を擦り、腕を伸ばしながら周りを見た。
私の部屋じゃない。
「どうして、この部屋で寝ているの?」
私は部屋をもう一度、見渡した。
机に私のゲーム機と、私が持ってきた人形が置いてある。
部屋は狭く、荷物で占領されている。
本来ここは納戸だ。
私がここに引っ越してきて、アイツの部屋の荷物を、ここに移動させたのだ。
「バカシンジの部屋だ。なぜ私が、バカシンジの部屋にいるの?」
・・・おっと、私の自己紹介がまだでしたね。
私の名前は、式波・アスカ・ラングレー。
ユーロ空軍のエースで、階級は大尉だ。
そして、EVA2号機のパイロットである。
このバカシンジとは、碇シンジのことだ。
私の相棒で、同居人の一人だ。
……話が脱線したな、元に戻す。

私は時計を見た。(午後4時30分)
「こんな時間まで寝ていたのか?」
私は、とりあえず台所に向かった。
「バカシンジ。今晩の……あれ、……いない」
何時もなら、夕飯の準備をしているのに、何処にいったのだろう。
私は、テーブルの上に一枚のメモが在るのに気がついた。
「ん、これは」 私はメモを見た。
"アスカへ
買い物に行ってきます" シンジ
「買い物!!……買い物?」
私は、何かを忘れていた。



143 名前:if mailto:sage [2009/08/14(金) 21:10:45 ID:???]
            ***
シンジが襖を開け、私に言う。
「アスカ。夕方に買い物に行くから、付き合って」
「んん」
「その時間になったら、呼びにいくから」
「んん」
ゲームに夢中で、私は、空返事をした。
            ***

私は思い出した。
私は、シンジの部屋で寝転がってゲームをしていたのだ。
そして、GAME OVERになって、そのまま寝てしまった。
「ああ!買い物だ。忘れていた。……どうしよう」
私は慌てて、靴を履き玄関を飛び出した。
「あの、ばか!!」
私は、シンジがいつも買い物をしている店に走っていった。
腹が立った。
シンジに。
なぜ無理矢理にでも、起こさなかったのか。
腹が立った。
自分に。
シンジの約束を破り、寝ていたから。
私はバカシンジに甘えていたのか。
そんな事を考えながら走っていたら、店に着いた。
店内を探したが、シンジは居なかった。
「入れ違い!」
私は来た道を引き返した。
シンジを見つけ、大きな声で呼んだ。



144 名前:if mailto:sage [2009/08/14(金) 21:12:04 ID:???]
「こら、バカシンジ」
シンジは、私の声で振り返る。
「ん、アスカ。どうしたの?汗まみれだよ」
私は額の汗を手で拭い、2〜3回深呼吸をして、シンジを怒った。
「バカシンジ!あんたどうして、私を起こさなかったの?」
「だって、気持ちよく寝ているし、起こしたら悪いと思ったから」
「悪くない!無理にでも起こしてよ!!」
「別に良いよ、荷物少ないし」
その言葉を聴いて、また私は怒った。
「あんた、バカ!!両手いっぱい持って、少ない事ないでしょう」
「一つ持ってあげるから、貸しなさい」
「いいよ、重いから」
「いいから、貸しなさい!!」
私は強引に、シンジの手から買い物袋を奪った。
重かった。
「ほんとに重いわね」
「でしょ」
シンジが笑う。
私はシンジの横に並び、一緒に家まで歩いた。
「バカシンジ」
「何?アスカ」
「ごめん」
「分かっているよ」
「アスカ」
「何?バカシンジ」
「寝顔、かわいいね」
私はシンジの頭を殴った。
              [忘れ物]
終わり



145 名前:if mailto:sage [2009/08/14(金) 21:12:54 ID:???]
以上です


146 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 21:14:08 ID:???]
>>145
>>91の足元にも及ばないな


147 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 22:04:02 ID:???]
偽物?本物??

148 名前:if mailto:sage [2009/08/14(金) 22:08:08 ID:???]
自分のプロの目で感じてください

149 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 22:59:57 ID:???]
シンジ 
『またデート?』

アスカ 
『そう』 

それは普段と変わらない1日になるはずだった 


『男と女の誓い』


アスカ 
『まったく、ヒカリも困るわねぇ〜こんな事を頼んでさ〜』

シンジ 
『だったら断れば良いじゃないか〜』

アスカ 
『なんでアンタが口出ししてんのよ!!アタシが決めた事にちょっかいださないでよね!!』

シンジ 
『あっ・・・ゴメン』

アスカ 
『ふん、じゃあね』

そう言うとアスカは玄関から出て行ってしまった 

シンジ 
『アスカ・・・大丈夫かな?』



150 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 23:11:44 ID:???]
>>149
続き 

アスカ 
『あの馬鹿!!少しは他のデートに行く私を引き止めようと言う気持ちは無いのかしら!?』

アスカは心の中で叫んでいた。 
友人であり、同居人である男の子に向けて 



そんな事を彼女から言われている男の子はというと・・・ 



シンジ 
『アスカ・・・』

彼は皿を洗いながら呟いていた 
どうやら彼自身もアスカと言う少女が他の男とデートをするのが気になるようである 

シンジ 
『心配だな・・・あの時引き止めれば良かったかな?』

口では言えるものの、行動には移せないのが彼の悪い所だった 


この2人の話からすると両者共に、互いに意識はしているようだが、素直にはなれないようである 


151 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/14(金) 23:37:09 ID:???]
>>150
続き
男 
『良いだろう、惣流さん?』

アスカ 
『嫌よ、なんで夜まで付き合わきゃいけないのよ!!』

揉めているようである 
どうやら『男とのデートが聞いていた内容と違っていた事』が原因のようである
アスカ 
『アタシは夜まで付き合うのなんて絶対嫌!!』

男 
『頼むよ、今日は映画とレストランを予約してるんだ』

男の言い分は勝手過ぎるモノである 
彼女が嫌がるのも無理無いはずだ 

アスカ 
『もう良い、アタシ帰る』
そんな台詞を言ってアスカは帰ろうとするが、男はアスカの腕を掴み、行かせようとはしない 

アスカ 
『離してよ!!』

男 
『お願いだよ!!』

そんな時、押し問答をしている2人に近づいて来る人影があった 







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