- 432 名前:2/2 mailto:sage [2010/05/25(火) 01:17:23 ID:npzlG6ja]
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「どこか熱っぽいな、大丈夫かい鈴木くん?」 まるで他人事のように、年不相応な様子でおどけて言う男性。 「佐藤せんせいがわる、んっ!?」 女はその言葉遣いに少し気を悪くして、声を荒げるが、それもまた胸の先端をひねられた刺激で止められる。 佐藤と呼ばれた男は後ろから体を女に寄せる、固いものが女の臀部に摺りつけられた。 「悪いことは言わない、少し休憩しなさい」 (……エロオヤジね) その言葉にどんな意味が込められているか、馬鹿でも理解できるとため息をつく。 しかし、女の表情にはうっすらと笑みがあった。 佐藤という中年の男はこの家の持ち主であり、文筆家であった。 売れっ子と胸を張って言えるほどでもないが、食っていくには十分なほどの売り上げはあり、生活に困っている様子も無い。 ただ一人、黙々と静かに生きていた。 そこに押しかけたのが鈴木である。 小説家を目指す鈴木はほとんど押しかけで家を訪ね、弟子にしてほしいと頭を下げた。 自分の様な初老の男にこんな若い女がと、佐藤はいぶかしげて最初は断った。 しかし鈴木は食い下がり、たまにでいいから見てほしいと頭を必死に下げる。元々、意志の弱い佐藤は根負けした。 最初は言葉通りたまにであったが、月日が経つごとに来る日の間隔が短くなっていき、いつしか作品ができてない日も訪ねてくる。 さらに掃除や洗濯や食事にまで世話をし始め、徐々に佐藤の生活に食い込んでくる。すっかり押しかけ女房になっていた。 気がつけば寝泊りまでするようになり、肉体関係に最初になった日もいつかはわからない。 師弟の爛れた関係と言えば聞こえは悪いが、どちらも世間的には決まった相手もおらず、間違った関係ではなかった。 鈴木は畳の上に仰向けにされる、ブラが上にずらされ若さのため張りのある胸が形をあまり崩さずに上を向く。 赤黒いタイトスカートからのびる太股が、下着も隠す気が無いと投げ出されていた。 佐藤はその男を誘わんとする、赤みを帯びた体につばを飲みこんだ。 「ああ、それでだね、田中くん」 佐藤は緊張を悟られまいと、余裕を無理に作り女性のさきほどまでペンを握っていた右手を取る。 そしてそれを導き、袴から取り出した自らの一物を握らせた。 「どうも私も固くなっているようで、ほぐしてくれないか?」 和室内の空気が時間が止まった様に静かになった。鈴木が冷たい視線を向け、ゆっくりと口を開けた。 「……先生」 「お、なんだい鈴木くん?」 「親父ギャグつまらないです」 「う」 「エロオヤジ」 「うぐ」 「変態、胸ふぇち、スケベ親父」 「うごお」 佐藤は鈴木の言葉にダメージを受けて、その場にうずくまる。 しかし鈴木の手の中の男根はむしろそびえたつ、今の言葉にむしろ興奮したと言わんばかりに。 「……幻滅したかね?」 男の言葉に女は笑みを浮かべて、メガネ越しに艶やかな視線を送った。 「いえいえ、愛しておりますよ」 上体を起こし、右手で優しく男の物を刺激しながら、軽い口付けを交わした。 終わり。
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