- 734 名前:レングミ mailto:sage [2009/09/09(水) 02:27:55 ID:A3yhBbVV]
- 彼女のゴーグルをそっと外して額にキスをする。すると彼女は少し身を縮めて、言った。
「くすぐったいよ」 …ムードも何もあったもんじゃねえ。と、俺は軽くため息をはく。 ゴーグルを床に置いて今度はヘッドセットに手をかける。 「でも俺で良いわけ?アンタ、マスターが好きなんだろ」 「…私はVOCALOIDだから」 自嘲気味に彼女は呟く。 「人間のマスターに好きなんて言っても通用しないのは分かってるもの。…だからせめて歌以外の、こういうことでもマスターを喜ばしてあげたいの。 だから、男の人が気持ちよくなれる方法を、教えて?…私の身体に」 真っ直ぐに俺の目を見据えて言う。 今気付いたけど……彼女、震えてる。やっぱり怖いんだろうな、初めてなんだし。 「…なんかマスターにゃ勿体ねぇな」 ポツリと呟いて。 俺は彼女の緑の髪をサラリと撫でてやった。 「任せろ。見た目はGUMIさんより小さいけど、俺は結構経験豊富だぜ?」 「エヘヘ…頼りになるなあ、レン君は」 そう言ってはにかむように笑う彼女の唇に、そっと俺の唇を重ねた。 という夢を見たんだ。 多分続かない。
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