- 449 名前:名無しさん@ピンキー [2009/01/15(木) 16:56:42 ID:rneG0iT7]
- 「マリアさんは僕のことが好きなんですよね?」
「?」 「ですよね?」 「ええ…」 「じゃあ、僕のどこが好きなんですか?」 ちょっと真剣な声でのいきなりの質問に、マリアは困った。 マリアのハヤテへの想いは永い時間を掛けて育まれてきたものだけに、それを一点に絞る事なんてそう簡単には出来やしない。 悪戯な恋人の意地悪な問いに、マリアは仕方なく思っていることをそのまま口に出す。 「全部、です…」 次の瞬間、ハヤテの腕に優しく、しかしちょっと怖いくらいの力がぎゅっと篭り、 そうしてきつくきつく抱き締められたマリアの耳元に、年下の恋人の熱くて甘い囁きがそっと吹き付けられた。 「僕も、です。だから…」 ハヤテはそこから先を敢えて口にせず、その鼻先を、まだ纏めたままのマリアの栗色の髪の一番豊かな厚みのある部分に差し入れ、 大きくゆっくりと息を吸い込んだ。 「ああ…」 マリアの身体からすうっと力が抜けていくのと平行して、ハヤテの腕も緩んでいく。 「マリアさんの匂い…、とっても素敵ですよ…」 「もう!」 髪から離れたハヤテの鼻先が、今度はマリアのうなじをゆっくりゆっくり降りて行く。 「くすぐったいですよ…」 マリアからの余り本気で無い苦情に返事をしないハヤテは、両の乳房の前で攻防戦を繰り広げていた手の片方を戦線から引き上げ、 それでマリアの肘先をそっと持ち上げにかかる。 「えっ…!」 ハヤテの作戦の意図にマリアが気付いた頃には、既に肘は完全に上へと持ち上げられており、 そうして露わになった腋窩には、司令部直属ともいうべきハヤテの鼻先が差し込まれていた。 「ちょっと!ハヤテ君ッ!!」 マリアは余りの恥ずかしさに軽い悲鳴を上げながらハヤテを制止しようとするが、時既に遅し。 そこを這い廻り始めたハヤテの生暖かい舌先は、そこに溜まっている濃い汗を丹念に舐め取りながら、 マリアにとっては絶対相手にその存在を知られてはならない極秘の地雷原である生えかけの腋毛のざら付きを敏感に探知すると、 すぐにそれをくまなく掃討していく。 「ああん!」 ムズムズと高まる不思議な感覚に切なく身を捩っての抵抗も空しく、息を荒げるハヤテに片腋をあっという間に陥れられたマリアは、 敗戦者の哀しさを我が身にひしひしと感じながら、ハヤテからの「反対側を…」という囁きに、 熱い溜め息を一つついただけで、唯々諾々ともう片方の腋を年下の占領軍司令官の眼前に晒した。
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